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2006-02-05

[][]827 01:21 827 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 827 - 雲上読記 827 - 雲上読記 のブックマークコメント

れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)

れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)

 素敵な日常の謎でした。

 東京創元社らしい、連作短編という形式を取っているのだけれど、人間の心の闇を抉るように描いているわけでも、最後まで読むと実は長編小説だったというわけでもなく、慎ましく、基本に忠実な作品だった。図書館が舞台というのも好印象。かつて図書館でバイトしていた秋山は、書店よりも図書館が好きで、特に本書の舞台になっている図書館は、地方の来訪者の少ない図書館で、その静けさが実に丁寧にさりげなく描かれていたように思う。

 続きが読みたいと思わせてくれる作品だった。

[][][]828 19:41 828 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 828 - 雲上読記 828 - 雲上読記 のブックマークコメント

インディゴの夜 (ミステリ・フロンティア)

インディゴの夜 (ミステリ・フロンティア)

 最ッ高に面白かった!

 ホストクラブの女オーナーが店に舞い込むトラブルを、男の子たちと一緒に解決していく、ドラマ版IWGPみたいな連作短編なのだが、実に痛快で面白かった。展開自体は事件と遭遇して、捜査して、解決するというテンプレートに添っているのだが、そこで活躍する主人公やホストたちが活き活きと描かれているのだ。それもテレビでよく描かれるような、スーツで決めていたり、胸元をはだけているような男ではなく、DJやダンサーのような男の子なのだ。スーツの代わりにだぼだぼなパンクで身をかためたり、特技がキックボクシングやナンパであったり。そしてそんな中でひとり、王道派ホストスタイルを取る憂夜さんの正体が気になりまくり。もうとにかく面白かった。

 TBSは『夜王』なんてやってないで、早く加藤実秋とコンタクトを取って、本書をドラマ化すればいいのに強く思う。

[][]829 22:53 829 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 829 - 雲上読記 829 - 雲上読記 のブックマークコメント

蟲と眼球と殺菌消毒 (MF文庫J)

蟲と眼球と殺菌消毒 (MF文庫J)

 タイトルを「新本格残虐少女グリコ」に変えればいいと、読みながら思った。

 前作よりもコメディ分が減り、アクション分とシリアス分が増えたのではないだろうか。正直、もう少しお気楽に進めてほしい気がしないでもないが、そうしてしまうと他のシリーズとの分離が進まなくなってしまうので、現状のバランスがやはり正しいのかもしれない。

 敵を現してみたり、著者のシリーズ化させようという意識が端々に見えたので、一作限りの作品かと思いきや、意外に続くかもしれない。

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