雲上読記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005-06-20629-632

[][][]象られた力 象られた力 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 象られた力 - 雲上読記 象られた力 - 雲上読記 のブックマークコメント

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

 十年ほど沈黙していたSF作家が、長編小説で復活し、同時にかつて雑誌に掲載した短編を一冊にまとめたというもの。選りすぐったのだろう、さすがに完成度の高い短編集となっている。

 大まかな感想としては「巧すぎる」ということ。読者が何処で驚くか、何処で驚きたいか。その感情を正確に把握しすぎているが故に、その期待に応えてしまい、あまつさえ傍点まで振ってしまう。それが、その読者を知りすぎている態度が逆に、本を読みなれている人に対していい印象を与えない。そんな、不思議な矛盾が発生しているように思えた。

 秋山が一番、気に入ったのは「呪界のほとり」。小林泰三の作風に何処となく似ており、小粋で短くて素敵。

[][][]ネコソギラジカル(中) ネコソギラジカル(中) - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - ネコソギラジカル(中) - 雲上読記 ネコソギラジカル(中) - 雲上読記 のブックマークコメント

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

 西尾維新はもはや王者だね。この一冊は、読み終えてしまうと実は何でもない一冊。大きな視点からすれば、大した展開があるわけではないし、大きな事実が明かされたわけでもない。それにも関わらず読ますこと読ますこと。猛スピードで読者を牽引してくれる。読み続けることを止めることができない、それを止めさせない。読んでいる間だけ楽しい、というエンタテイメントの力を完全に自分のものにしている。凄まじい完成度。

[][][]扉は閉ざされたまま 扉は閉ざされたまま - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 扉は閉ざされたまま - 雲上読記 扉は閉ざされたまま - 雲上読記 のブックマークコメント

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

 これが、石持浅海か。とても面白かった。読んでいる間は、どこか人工的な雰囲気を感じさせる登場人物に違和感を覚えたが、じきに気にならなくなった。物語自体も面白いし、カバーの裏で著者が伝えようとしているテーマも、しっかり伝わってきたし、最高に面白かった。

 どうでもいいが秋山と伏見は、とても似ている。

トラックバック - http://book.g.hatena.ne.jp/sinden/20050620