雲上読記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2004-10-01455-482

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 雲上回廊におけるブックレビューでは、面白かった本を区別するために星を与えているが、その平均点は一以下であったように記憶している。大抵の本はゼロであり、ちょっと面白くても一で、それなりに面白くて初めて星がひとつ与えられる。星が二つにもなればかなり面白いと言ってよく、三つで傑作、四つで名作、五ではもう想像に絶する面白さである。そんな中で、星四つを獲得した『Dクラッカーズ』の著者による新たなシリーズが本書である。期待しないわけがない。――結論として、申し分のない出来だった。

 今度のシリーズは、現実世界に吸血鬼が登場する俗に言う現代ファンタジィ。吸血鬼と言っても最近の「売れるから」という理由で吸血鬼が登場するような小説や、従来の吸血鬼と区別を計るため妙な設定が付与されている吸血鬼が登場するような小説とは一線も二線も画す。確かに登場する吸血鬼たちは、現代ファンタジィらしく色づけされているのだが、何処までも真っ当で基本に忠実なのだ。計算された起承転結に、あざの耕平にしか出来ないであろうと思わせる迫力の戦闘シーンから……いや、何を差し置いても235ページだろう、素晴らしいのは。これこそ吸血鬼の醍醐味である、これが全てだと言っても差し支えない。いや、素晴らしい。続きも大いに期待させていただこう。

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