雲上読記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2004-08-01420-436

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 担当編集者・香月緋音に誘われ、探偵作家平井骸惚一家と弟子の河上は、栃木の山奥へと秘書に出かけた。招待主は子爵の位を賜わる華族・日下家。一行が日下家の門を潜ったそのときから悲劇は始まる。吹きすさむ嵐によって閉ざされる館、そして次々と殺されてゆく日下家の跡取りたち。探偵作家探偵となったとき、事件は解決するのか――?

 五十ページで第一の被害者、百ページで第二の被害者、百五十ページで第三の被害者。前巻において被害者はたったひとりしかおらず、また展開も遅々として進まなかったのに対し、今回は圧倒的なスピードでただひたすらに攻めてくる。しかも嵐の山荘。そして何処か京極堂を連想させる平井骸惚。主人公が登場する女性キャラの全員に好かれているのは、ライトノベル所以、あるいは編集部の以降だろうが、それを差し置いてもしっかりとミステリしてるし、探偵論に触れる言説も最後の方には見受けられた。テンポよく進む講談調の語り口はより洗練され、デビューしてから確実に上手くなったと言える一冊。一巻を読んで気に入った人は是非。

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