雲上読記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2004-08-01420-436

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ポビーとディンガン

ポビーとディンガン

 えたいの知れない小説である。楽しめる人は楽しめるのだろうが、自分は序盤から駄目だった。架空の存在を友人にしている妹は良かったが、彼女を現実的に眺めやる主人公の兄と、頭の悪そうな父親のふたりが徹底的に駄目だった。しかし、架空の友人が迷子になり、妹が病気になってから、徐々に架空の存在を主人公が信じ始めるように、読者である自分も物語にのめりこんでいったような気がする。そう、結果的に、この小説を楽しめたかどうか、読み終えた今でさえ分からないのだ。もしのめりこんでいなかったのならば、最後の二ページであれほどまでに衝撃を受けることもなかっただろうし、逆にのめりこんでいたのならば、もっと楽しめたはずだ。したがって、えたいの知れない小説である。不可思議な小説だった。

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