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2004-08-01420-436

[][][]シュガーレス・ラヴ シュガーレス・ラヴ - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - シュガーレス・ラヴ - 雲上読記 シュガーレス・ラヴ - 雲上読記 のブックマークコメント

シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)

シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)

 ヘッドハントされて新しい会社に入った娘は、昼休みに入った鰻屋で三十分正座しただけで両足首を骨折してしまった。彼女の部屋を見てみると華美な洋服が取り揃えられていることに反して、冷蔵庫には何も入っていなかった「彼女の冷蔵庫」。骨粗鬆症、アトピー性皮膚炎、便秘、突発性難聴睡眠障害、生理痛、アルコール依存症肥満自律神経失調症、味覚異常。現代女性を襲うあらゆる苦難がときに明確なかたちを持って、ときに不明確なかたちを持って描かれている。

 テーマのひとつひとつが、それだけで長編が描けてしまうぐらい重く、それを掌編という短さに抑えているゆえ、凄まじく不完全燃焼を感じると同時に壮絶なまでの切れ味を誇っていると思う。主に描かれているのは女性なのだけれど、勿論、彼女らを取り巻く環境として男も描かれるし社会や学校や環境と言ったものまで言及している。そしてそれらの存在によって、本書はもはや誰の目を背けることも許さない凄惨な出来に仕上がっている。文字通り、他人事ではないのだ。女であろうと男であろうと、社会人であろうとそうでなかろうと、避けては通れない問題が括弧たる問題として、あるいは茫洋と描かれているのだ。必読。

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 グリーン・ハイツの居住権と月収を騙し取った退魔師にして超貧乏青年の菊名隆夫はしかし、同居人の伊勢楓が村西結宇という女子高生を連れ帰ってきたせいでこの時代を覆う敵に目をつけられてしまう。神の力を失ってしまっている伊勢滋也と楓は、恐るべき能力を駆使する敵を相手にどう戦うか――!

 今回は敵勢を集中的に描き、最後にまた本筋へと話の流れを戻すというパターン。神の力を失っている伊勢滋也が、いかにしてその力を取り戻すのか、その仕組みが見えたときストーリィ全体に敷かれていた伏線の正体がようやく分かり、俄然、面白くなってきた。次巻は最終刊、楽しみである。

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終業式 (角川文庫)

終業式 (角川文庫)

「この本では、登場人物が何をしたのか、どこで何があったのか、すべてが手紙のなかに秘められています。それを解くのは読者です。手紙やメモ、FAXの一つ一つにどのような想いが託されているのか、感じとるのも読者のあなた自身です」高校時代に同じ時間を共有した四人を中心に、流れるときとその行き着く先が文書という形だけで書き尽くされている。

 これは素晴らしい。最初は正直、何が何だか訳が分からない上に、作者の意図していることや、読者がどう楽しむのか読めてしまった。つまり地の文による作者の説明も、登場人物たちが実際に会ったり電話したりで交わした会話も一切ないため、読者は突発的に与えられている手紙を、拾い集めるようにして読んで、断片を集める、つまりジグソーパズルを集めるようにして楽しむしかないのだ。実際に読んでみて、その通りであった。しかし実際には、想像を凌駕して面白かった。手紙の末尾に書かれている署名を見て、その手紙の送り主に驚いてみたり。その手紙が投函されなかったことを知って落胆したり。すれ違うふたりの手紙に嘆いてみたり。手紙を見て、ふたりの会話の想像がついてしまったり。素晴らしい、とにかく素晴らしい。それに最後の手紙の送り主を見た瞬間は、思わずため息が出てしまった。もう敵いようがない。本書の素晴らしさは解説にて、丁寧に説明されているので興味を持たれた方は、まずはそれを立ち読みしてほしい。そして本書を読み、全てのフラグメントが指し示すたったひとつのオブジェクトに至って欲しい。

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 担当編集者・香月緋音に誘われ、探偵作家平井骸惚一家と弟子の河上は、栃木の山奥へと秘書に出かけた。招待主は子爵の位を賜わる華族・日下家。一行が日下家の門を潜ったそのときから悲劇は始まる。吹きすさむ嵐によって閉ざされる館、そして次々と殺されてゆく日下家の跡取りたち。探偵作家探偵となったとき、事件は解決するのか――?

 五十ページで第一の被害者、百ページで第二の被害者、百五十ページで第三の被害者。前巻において被害者はたったひとりしかおらず、また展開も遅々として進まなかったのに対し、今回は圧倒的なスピードでただひたすらに攻めてくる。しかも嵐の山荘。そして何処か京極堂を連想させる平井骸惚。主人公が登場する女性キャラの全員に好かれているのは、ライトノベル所以、あるいは編集部の以降だろうが、それを差し置いてもしっかりとミステリしてるし、探偵論に触れる言説も最後の方には見受けられた。テンポよく進む講談調の語り口はより洗練され、デビューしてから確実に上手くなったと言える一冊。一巻を読んで気に入った人は是非。

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ナ・バ・テア―None But Air (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)

ナ・バ・テア―None But Air (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)

「僕は、空で生きているわけではない。空の底に沈んでいる。ここで生きているんだ。」

 知りうる限り極上の表紙と装丁を持つ『スカイ・クロラ』の続編。実を言うと前作があまり好きではないので、それほど期待せずに読んだのだが、たいへん楽しめた。過不足のない展開に、きっちりと落としてくれる結末。作品全体に漂う雰囲気は、最初から最後まで一貫して透明な空色だし、もうとにかく完璧の一言。子供と大人の対比も素晴らしく、境界に生きている人に読んでほしいし、女性にも男性にも勧めたいし、これは多分、森博嗣が初めてという人でも大丈夫だと思う。十二分に楽しめると思う。とても良かった。

[][]とある魔術の禁書目録(インデックス)2 とある魔術の禁書目録(インデックス)2 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - とある魔術の禁書目録(インデックス)2 - 雲上読記 とある魔術の禁書目録(インデックス)2 - 雲上読記 のブックマークコメント

超能力”が一般科学として認知されている学園都市に住まう上条当麻。神様奇跡であっても触れるだけで無効化させる『幻想殺し(イマジンブレイカー)』と呼ばれる右腕を持っている彼は、ひょんなことから知り合いの魔術師、ステイル・マグヌスと共に「三沢塾」に囚われている巫女を救い出すことになる。錬金術師と吸血殺し、新たなる異能力者の出現――。

 圧倒的に力不足。戦闘シーンは確かに面白いし、普通のシーンでも面白く作ろうという意欲は見てとれる。西尾維新うえお久光が既に挑戦したテーマに挑んでいるのだが、あとがきを読むまで、作者にそういう意図があったことが分からなかった。また分かった後も、今ひとつ納得することができず、やはり思考が足りないのだなと思う。とは言え、超能力者たちが激突する戦闘を、右腕だけで切り開いていくというのは白熱するし、数多のライトノベルと比較しても、平均的な面白さはクリアしている。少なくとも前作よりかは、面白いと思った。

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灼眼のシャナ〈7〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈7〉 (電撃文庫)

 坂井悠二が既に『存在亡き者』になっていることを知った吉田一美は、ショックを受け、思わず逃げ出してしまった。その頭上を、不気味に歪む花火が揺れる。それは“探耽求究”の異名を持つ“紅世の王”教授の企てた実験の副作用のひとつであった。御崎市を襲う教授の実験、それを阻止するシャナ、マージョリー、カムシンの三人。

 三巻と四巻の間が上下巻構成になっているように、六巻と七巻も上下巻構成になっています。内容に関しては、戦闘の一言に尽きる。もうとにかく前巻が戦闘会場作りに徹していたので、今回はその反動と言わんばかりに戦闘している。勿論、戦闘の間にも、新たな事実が発生したり、何らかの事情も知られたりはするのだがやはり戦闘ということで。――そろそろ恋愛とかグダグダになって来ました、いや今までの時点で充分すぎるほどグダグダしてましたが。さらにグダグダ。

[][]月と闇の戦記3 神様はしらんぷり。 月と闇の戦記3 神様はしらんぷり。 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 月と闇の戦記3 神様はしらんぷり。 - 雲上読記 月と闇の戦記3 神様はしらんぷり。 - 雲上読記 のブックマークコメント

 ついに正面衝突するイフカの神々と、神としての能力を取り戻しツクヨミそしてカエデとなったグリーン・ハイツの住人たち。明かされる菊名隆生の正体と、法印美和の真意。

 シリーズ最終巻、ツクヨミたちも復活し、ツユネブリもいかにも森岡浩之著書に登場する皮肉キャラとして喋りまくり、ようやく『月と炎の戦記』の続編という感じになった。今までののんびりと蛇行してきた冗長さ完全に失われたものの、代わりに異常なまでに展開が早く、きっと読者人気投票で結果が冴えなかったのだろうなと窺わせてくれる。せっかく面白くなってきたのにすぐ終わってしまった残念だ。

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ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

 オーディションに号作した七人の男女が山奥のペンションに集まった。電話は通じ、バス停も近く、雪も降っていないが、そこが吹雪の山荘であるという設定で彼らは舞台稽古を行う。「死体ピアノのそばに倒れていた」というメモと共に消えうせる俳優や、ゴミ箱の中に捨てられた「この紙を鈍器とする」というメモ、そしてペンションの裏に落ちていた血液の付着した花瓶――。果たして一連の事件は芝居なのか、それとも現実なのか。

 状況が非常に面白い。雪は降ってないし、電話も通じるのに、吹雪の山荘に閉じ込められたという設定で演技の稽古をする登場人物たち。電話を使ったが最後、オーディション合格が取り消されてしまうという理由で、事件が現実なのか芝居なのか確認できないというジレンマ。中盤部分が中だるみしないと言う、究極的に魅力あふれる設定なのだが、結末はややもったいないと思った。裏表紙に「驚愕の終幕が読者を待っている!」とあったので、つい最後の一ページでどんてん返しが来ると思ったのだが、さすがにそれはなかった。

[][]十九、二十 十九、二十 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 十九、二十 - 雲上読記 十九、二十 - 雲上読記 のブックマークコメント

十九、二十 (朝日文芸文庫)

十九、二十 (朝日文芸文庫)

 二十歳になる誕生日を数週間後に迎えた十九歳の青年を描いた小説。あらすじを知った瞬間、この小説は二十歳になる前に読まなくてはならない小説のひとつだと確信した。かくして、誕生日の一週間前に読み終えたのだが、期待していた爽やかな読了感はなく、むしろ来たるべき二十という数字に暗澹たる気分になった。そう、何をどう勘違いしたのか、暗い小説なのだ。主人公の周囲には失敗例の典型しかなく、たまにいいことに出会うけれど、結局はそれも裏目に出てしまう。溜息。

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霧舎巧 傑作短編集 (講談社ノベルス)

霧舎巧 傑作短編集 (講談社ノベルス)

 アンソロジィや雑誌に掲載された作品五編に一編の書き下ろしを加えた短編集。御手洗潔のパスティーシュとして書かれた「動物園密室」以外は、すべて《あかずの扉》シリーズの登場人物が登場しており、霧舎巧の彼らへの愛が感じられる。また霧舎は、よく分からないキャラ作りが注目されがちで、その本格指向が薄れがちだが、短編という形式においては、その短さゆえにミステリとして優れているのが分かる。

「手首を持ち歩く男」これは構成が面白い。犯行状況を描いたものをプロローグに配しており、それと全く同じ内容をエピローグにまた書いているのだけれど、本編を読む前と読んだ後とで、同じはずの描写がまるで違って見える。

紫陽花物語」これは今ひとつ。

動物園密室」これも今ひとつ……だと思っていたら最後のページで全ての評価が逆転。あとがきに、この作品は《意外な凶器》が隠しテーマですと書いてあったが、確かにこの凶器は凄まじい。ミステリの危険な魅力が最大限に発揮されていると思う。

「まだらの紐、再び」これは面白いと思った。『まだらの紐』を未読なので完全に楽しめているとは言いがたいが、ミステリとして謎も魅力的だし……と言うか密室大好き人間として、幾つかある脱出経路がひとつずつ潰されていく場面は、非常に楽しく読める。落ちも素晴らしかった。

「月の光の輝く夜に」これは異色。霧舎とは思えないほど幻想的で少女小説風味。途中まで面白かったので、最後の最後までこれを保ってほしいと思っていたら、ばっちり保ってくれたのが良かった。月を題材に挙げており、本当に美しく、本人の許可が得られれば、この一編を抜きだして完璧にデザインを仕上げて一冊、本を作ってしまいたい。

クリスマスの約束」創元推理的とでも言うか、これまでの短編は実は伏線に過ぎなかったというような作品。「月の光の輝く夜に」にも言及しているのだけれど、これは蛇足。とは言え、この謎解きが「月の光の輝く夜に」とは別に書かれている点はいいと思う。最後の落ちも悪くなく、もう《あかずの扉》シリーズの続きが出ることはないのかもしれないなと思った。

[][]カオスレギオン04 天路哀瞳篇 カオスレギオン04 天路哀瞳篇 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - カオスレギオン04 天路哀瞳篇 - 雲上読記 カオスレギオン04 天路哀瞳篇 - 雲上読記 のブックマークコメント

 いくらなんでもこれは長すぎ。この巻にだけ登場するサブヒロインも、ドラクロワが放った三人の刺客も、レオニスのふたり目の刺客も十二分に格好いいし魅力的なのだが、いくらなんでも詰め込みすぎ。あまりに読みどころが多くてどれに注目していいかも分からないし、どこで盛り上がればいいかも分からないし、どことなくテンポも悪いように感じ、なんか煮込みすぎて失敗した料理の模様。ただトールの存在だけは良かった。レオニスの影法師として、その友として部下として相棒として、いかに選択し決断するか。その決意や、決断した後の動向があまりに男気に溢れていて、感動してしまった。次回はいよいよ最終巻、待ち遠しいと同時にまたこれと同程度の長さの小説を読まなくてはならないと思うとややうんざりしなくもない。

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 ライバル登場。今までの三作において、敵役として配されていたキャラはいずれも半端な雑魚ばかりで、味方勢にしか興味を持てなかったのだが四巻に来てようやくライバルが登場。とは言え、どうにもキザな作りの上に、やはり主人公を引き立てるためだけの存在に見えて、今ひとつ盛り上がりに欠ける。

[][]ポビーとディンガン ポビーとディンガン - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - ポビーとディンガン - 雲上読記 ポビーとディンガン - 雲上読記 のブックマークコメント

ポビーとディンガン

ポビーとディンガン

 えたいの知れない小説である。楽しめる人は楽しめるのだろうが、自分は序盤から駄目だった。架空の存在を友人にしている妹は良かったが、彼女を現実的に眺めやる主人公の兄と、頭の悪そうな父親のふたりが徹底的に駄目だった。しかし、架空の友人が迷子になり、妹が病気になってから、徐々に架空の存在を主人公が信じ始めるように、読者である自分も物語にのめりこんでいったような気がする。そう、結果的に、この小説を楽しめたかどうか、読み終えた今でさえ分からないのだ。もしのめりこんでいなかったのならば、最後の二ページであれほどまでに衝撃を受けることもなかっただろうし、逆にのめりこんでいたのならば、もっと楽しめたはずだ。したがって、えたいの知れない小説である。不可思議な小説だった。

[][]少年アリス 三月うさぎお茶会へ行く 少年アリス 三月うさぎのお茶会へ行く - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 少年アリス 三月うさぎのお茶会へ行く - 雲上読記 少年アリス 三月うさぎのお茶会へ行く - 雲上読記 のブックマークコメント

 妙に人気のある長野まゆみを読んでみようと思い立ち、手を出してみたのだが、これは入門編用に書かれているものだなあと感じた。幻想を描きだそうとしているのは、充分に理解できるが、これを楽しむためには必要以上にゆっくりと読み、また読みながら空想力を存分に働かせる必要がある。逆にそれができる人にとっては、うってつけと言うか、まさしくこれが求めていたものだ! と叫びたいほどに楽しめるかもしれない。いずれ長編を読んでみたいと思う。

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熱い書評から親しむ感動の名著

熱い書評から親しむ感動の名著

 お馴染みのbk1が、六十六人の書評家を集めて作った書評集。あらすじ本に対するアンチテーゼとして作られたらしいが、あらすじ本の持つインパクトには、負けてるなと思う。全体的に名作ではなく、人によっては名作と言うような、微妙なところが選ばれているように感じた。

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Mew mew!―Crazy cat’s night (電撃文庫 (0962))

Mew mew!―Crazy cat’s night (電撃文庫 (0962))

『バウワウ!』と世界観を共有している作品。続編を銘打ってもいいが、登場人物の大半が重なっていないので、どちらを先に読んでもいいと思う。『バウワウ!』を先に読んでいれば、最後の最後のシーンで「ここでこいつが出てくるのかあ!」と、ちょっと喜べるかもしれない。全体的にキャラ物と言うより、ミステリ趣向のある作品と言うより、成田良悟らしい小説であるというより、世界観そのものを描こうとしたという不思議なもの。そういう意味で新鮮だと感じ、楽しめることができた。次回作では『バウワウ!』と『MewMew!』のキャラクタの両方が登場するもののようで、ちょっと楽しみである。

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