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2010-10-12

濱野智史「藤村龍至の『超線形設計プロセス』の限界とその突破」

09:16 | 濱野智史「藤村龍至の『超線形設計プロセス』の限界とその突破」 - phaの本棚 を含むブックマーク はてなブックマーク - 濱野智史「藤村龍至の『超線形設計プロセス』の限界とその突破」 - phaの本棚 濱野智史「藤村龍至の『超線形設計プロセス』の限界とその突破」 - phaの本棚 のブックマークコメント

http://aar.art-it.asia/u/admin_edit1/NU1z5qZQST06FdBHinoK/


超線形設計プロセス

 単線化

 漸進化

  効率的かつ濃密な設計が可能

アジャイル開発

 ウォーターフォール型開発への批判

 個人の作業者が大組織の論理に立ち向かうための手法として普遍性があるかも


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しかしクライアントがいない都市設計には適用できない

・市場なら「自生的秩序」(ハイエク)、都市なら「セミラティス」(アレグザンダー)、社会なら「オートポイエティック・システム」(ルーマン)と様々な呼び方はあるが、それらの特徴はひとことでいえば「自生的に設計された秩序」という点にある。つまり、どれだけ人間の理性なり創造性なりを発揮したとしても、市場や都市や社会といった複雑な秩序なりシステムなりを、いっきょとびに設計するのは不可能である(★3)。

「アジャイル開発」や「オープンソース」

「コミュニケーション・プロセスのイノベーションを起こすことで、従来不可能だった人工物の設計が実現できる」という認識——言い換えれば「経営学」ないしは「組織論」的な認識


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東浩紀

 民主主義2.0

 Googleなどのシステムによる一般意思の抽出 代議制の超越

→それならば、一般意思2.0的なものをクライアントとして置いてみてはどうだろうか?


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海市 ヴィジターズの失敗


ここで筆者が今後のための補助線として注目したいのは、そのコミュニケーション・プロセスの形式的特徴(すなわち「ネットワーク構造」)にある。都市を生成的に設計するのに最適なのは、「連歌≒単線的プロセス」なのか? それとも藤村の提唱する「超線形的プロセス」なのか? あるいは、「三角形」的な再帰的ループの構造は、都市計画の生成にとって本当に障害/不要なのか? もしくは、Twitterのアーキテクチャが実現している「選択同期」的なコミュニケーション・プロセスや、ニコニコ動画上に見られる「N次創作」的なネットワーク構造こそが適しているのではないか?


——こうしたコミュニケーション・プロセスの形式性=ネットワーク構造に着目し、情報技術(アーキテクチャ)が可能にする新たなコミュニケーション形式を取り入れていくことで、かつてアレグザンダーや磯崎らが取り組んだ都市計画の試みを、少しでも先に進めた「都市計画2.0」にアップデートできるのではないか。おそらくそれは、「一般意志」をどう立ち上げるのかという先の問いとも無縁ではないはずだ。いま、筆者はそのように考えている。