不識一丁字(無)

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2004-07-26

[][] 夏に読みたいこの一冊(メモ) 00:03

こういう「企画モノ」は、参加者が多いほうが盛り上がるだろう。ということで亭主もひとくち乗ってみようかと思った。とはいえ、文章の書けない亭主である。とりあえずは、書物の名前だけ書いておくことにする。(一行程度の謎コメントをつけておくかもしれない)。

  1. 異邦人』(アルベール・カミュ
    • 北アフリカの、地中海に面した町の、夏。肌にべたつく空気がだるい。この土地に縛りつけられたぼくたちにとって、この、夏の空気は、ばかばかしい。重苦しいわりに、実は何の意味もないから。
  2. 『野火』(大岡昇平
    • アジアの東。南洋の夏。青い海に白い雲。モンスーン気候のはずなのに、空気が乾いて感じられる。もちろん、気のせいだ。日射しが強いから、そう思うだけなのだろう。何度、この道を通ったのだろう。たった一度か。そしてこの先も通ることは、ないのだな。何かが歪んでいるのだろうか。感覚が狂っているようだ。肺をやられたからかもしれない。えごき出した痰を、残り僅かの筋力を総動員して、道端に吐き付ける。日差しに炙られてしまえ、忌しき、菌よ。

生命の方向性(存在か虚無か)において、そして「体感湿度」において、対照的にも思われるし、似たものであるようにも思われる、これら二冊を挙げておこう。夏に読むと、雰囲気を想像しやすいのではないか。(そのようにして、現実の温度によって想像力を補うことが、いいことかどうかは、また別として)。

謝辞 07:14

キーワードの側にも反映しておかねばと思ったら、既に書き加えていただいていました。apple-eaterさんかな。yukattiさんかな。ありがとうございました。(07/27 07:12)

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