2007-11-23
荒山徹『柳生雨月抄』
柳生新陰流の剣士かつ陰陽頭である柳生友景が朝鮮の日本侵略の魔手から護るため、妖術師との闘いを繰り広げる伝奇アクション。(にしても何と赤魔術師的な(というか厨房的な)設定なのだ、友景)
所謂、友景時空の世界(『十兵衛両断』読んでないと分からない話も多々あり。)で話が繰り広げられる(この作品には名前しか出てこないけど、この時空での十兵衛はノッカラノウム前提なのかしらん?)、目くるめく妖術VS陰陽の闘いはいつもどおりのひどさ(といっても、最近のひどさと比べると至極真っ当なほうだけど)。ベルばらとか隆慶先生(瞬殺)とか、ホントにひどすぎるなあ、とニヤニヤ笑いが止まらない。伏線回収なしだったり、広げた風呂敷を無理やりたたんだりするのは気にならない。いつものとおり。昔はあらぬ方向からの話の展開に驚いていたんだが、もう驚かなくなってしまった自分に気づいたよ。荒山擦れしてしまったのか。

- 作者: 荒山徹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/04/25
- メディア: 単行本
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