『20歳までに5000冊』企画

『20歳までに5000冊』企画 日誌

2006-10-26

[]グノーシス薔薇10月25日読了21:48

グノーシスの薔薇

グノーシスの薔薇

フロイトの函』が滅法イケてたので、こっちも読んでみた。

この間の人を食った感じの作品とは打って変わって、なんか、真面目小説じゃないか!いや、そうでもない、か……?

作品のテーマとか書いてるモノとかは全然違うんだけれど、小説の造りを見ると、同一人物だな、って感じ。この作品の造りを追及すると『フロイト』になるのかなっていう感じがするかな。とすると、こういう造りをかなり意識的に使ってくうちにメタになったの?

テーマは真面目に「信仰」。あんまり自分自身が信仰と縁がないせいか、「物議を醸す」ほどのものなのかな、と思った。レオ10世はキャラの強烈さはステキでした。キリスト教圏では「人を食った、挑発的な小説」なのかな。

読んでみて損はないと思う。面白かったよ。

[]鴨川ホルモー(10月23日読了21:48

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

なんか売れてるっぽい?ので読んでみた。

確かに、面白くはあるよね。読みにくい文章ではないし。起承転結あるし。なんかいろいろ面白くしようとしてるみたいだし。売れてるっぽいので、きっと良い方向の感想は出尽くしてるだろうなぁ、と思ったので、ちょっと微妙、と思ったところを書いておこうかしら。

うん、なんかね、細かいところで感情の流れを書くことから逃げた感じがするのよね。いや、どうしてキミ突然それに気づいちゃったの!っていう。話は繋がってるんだけど、ちょっと飛びすぎじゃないかなぁ、とか。もちろん、書かない部分は大切なんだけど、たまに飛距離が長くなる。それが、だいたい、感情の変化を描いてるところな気がしたの。

今までのボイルドエッグ新人賞ってつまらなくはないんだけど、なんかツメが甘いというか、ちょっとコケてる感があって、次も絶対読もう、という気にならない。新人賞だからいいんだけどね。

[]対象性人類学10月20日読了21:22

対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)

対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)

えー、やっと読了。読むのは「やっと」だったけど、結論そのものは難しくない。その結論に向かうまでの道のりで、実にたくさんのジャンルを経過していくのね。レヴィ=ストロースとかシンデレラとか認知考古学とか贈与論とか資本主義とか一神教とか華厳経とか、そういった素材を、いろんな形でつなげてく。一つの物事をズンズン突きつめていって見つけるんじゃなくて、多面的に見ることで、なんか違うものが見えてくる。

今まで、歴史って、文字になってるものしか考えたことなかった。何年に何さんがなにしてあれしたこれした、っていうのを思い浮かべてた。どこの国がなんとかで攻め入ってどうこう、みたいな。でも、考えてみると、そういう固有名詞が何一つ出てこない時間の方が長いんだよね。そういう人たちだって、脳の本質的な働きはなにも違ってないんだよね。そう思ったとき、うわ、人間って!って思った。頭の中に閃光が走りましたよ。世界の見え方が変わった。その「!」のあとに何を入れたらいいのかは漠然としてて言葉にならないんだけど。その「!」のあとを埋めるのが、自分なりに、この本に返答することになるんだろうな。

この方はとても言葉を使うのがお上手で、本当に、こういう感じで喋ってるんだったら、ぜひぜひ生で聞いてみたいなぁって思った。

otsboootsboo2006/10/28 08:13密教では行者はじっさいにも閃光につつまれるそうです。

muro_muro_2007/02/13 16:24朝日カルチャーセンターにて、茂木健一郎さんとの対談ありますよ。
その回1回だけで申し込めます。私も申し込みました。
書き込み滅多にしないのですが、あなたのように感じる方なら、
ぜひご連絡したいと思いました。取り急ぎ。

makimaki0825makimaki08252007/02/19 12:09それは面白そうですね。ぜひ行ってみたいです。でも3月頭は進学が決まらないかもしれないのと、卒業式の練習があるのとで落ち着かなさそうなので、ちょっと余裕がなさそうです……。また何か面白そうなイベントがあったら教えてください。