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2006-01-11大通り以降

asin:484598136X5*大通りに向かって asin:484598136X:5*大通りに向かって - 『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』を読む人へ を含むブックマーク

私の大好きな小説『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』では、ヴィスコンティ映画を見に行くため、アパートを出た時から、物語が急展開する。どうして、ヴィスコンティだったんだろう。彼の映画は、とても難しいイメージがある。貴族出身と聞いているけれど、徹底した美しさを持つ映画なのに、完全に理解したかと言われると、うーんと思う。でも、この本は、そんなヴィスコンティ映画をわかりやすく、実に、丁寧に、解きほぐす手がかりを与えてくれる。私は、もともと、映画留学をしている兄の影響で、古い映画は良く見ていたけれど、ヴィスコンティをもう一度、見直してみたいと思った。

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asin:B0002K7BHS5*私にとってのジーザス asin:B0002K7BHS:5*私にとってのジーザス - 『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』を読む人へ を含むブックマーク

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』は、表面上、恋愛小説だけれど、神についての話がたくさん出てくる。洗礼を受けている私には耳が痛いことも多いけど、自分の宗教に、ふつふつと疑問が沸いてくることもあった。幼い葉(イップ)に差し伸べる手を持たないジーザス…。ジーザスとは、一体、なんなのだろうと、この映画を見返してみた。ジーザスは、神から使命を与えられたと信じる普通の人間なのだと思う(親に怒られそう)。神の子ならば、彼は苦しみなど感じなかったはずだ。ただの人間であるジーザスが、あの苦難に耐えたからこそ、信仰の対象になりえるのだと思う。ゲッセマネの慟哭が痛々しい。



ユークリッド原論 縮刷版

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interemission「ユークリッド幾何を超えて」のために、立ち読みはしてみました。ごめんなさい。私には、難しいです。数学、苦手なんです。いつか、読みたいと思います。



エイズを知る (角川oneテーマ21)

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asin:41021493175*生き方 asin:4102149317:5*生き方 - 『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』を読む人へ を含むブックマーク

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』には、さまざまな現代の問題が取り上げられている。はっきりとは書かれていないけれど、そのひとつが、HIV感染者の生き方だと思う。HIVは、すでに、私たちには、遠い世界の出来事ではない。それなのに、私と同じくらいの年頃の女の子は、平気で、無防備のまま、知らない男性と関係を持つ。たくさんの人に、この本を読んで欲しいと思う。そして、フーガに書かれているAIDS患者生き方も知って欲しいと思う。『体の贈物』に話しを戻せば、淡々と流れていく日常の描写が、かえって、深い感動を呼ぶ。HIVについて、私は軽々しく発言できない。



asin:40621292055*告白 asin:4062129205:5*告白 - 『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』を読む人へ を含むブックマーク

私も、リスカだった。だから、『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』の主人公に、過度に感情移入してしまうのかもしれない。ネットで知り合ったリスカの友達も、フーガに、みんな、はまっているリスカをしちゃいけないことはわかっているのに、リスカをやめることは、本当に難しい。自分だけが、特別、苦しいわけじゃない。もっと不幸な人達は、たくさんいる。頭ではわかっているけど、生きたいがために、切る。薬を飲む。たぶん、誰かに、自分を受け止めてもらいたかったんだと思う。ありのままの自分…。作られたいい子の私ではない、自分のことを…。




リストカットシンドローム

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リストカットシンドローム(2)

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asin:40874813954*SM asin:4087481395:4*SM - 『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』を読む人へ を含むブックマーク

フーガの中に、コックサッカーブルースというinteremissionがある。ローリングストーンズの未発表曲からきていると読んだ。当然、村上龍さんのこの小説や『トパーズ』なんかへのオマージュもあるのだろう。龍さんの話は、たしかに、面白いし、読んでいる間は夢中になるのだが、SMについてとか、特定の話題になると、そうなのかなぁと思う。その点、フーガSMの話や松浦理映子さんのSM論のほうが、頭の中に落ち着く。男の人と女の人の感覚の違いだろうか。話は面白いから、星はたくさんだけど、考え方に賛成しているわけではないです。




トパーズ (角川文庫)

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