2008-05-11「でも、もう…・・・ いいんですよ」
■ 『ゆめつげ』 畠中恵 角川文庫


- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: 文庫
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★★★☆☆
時は幕末、もっとも後から呼ぶから幕「末」なのであって、その時代をいくて行く人々は、変化の予感のようなものを感じている者もいれば、そうでない者もいるそんな頃合
そんな頃だからこそ、不思議な力をもつ者が
若旦那の”のり”で読み始めたんですが、そんなに暢気な話じゃなかった
力を持つ本人はそんなに大層はことは思っていなくとも
時代の変化を読み先んじようとする者にとってその力の存在が自らの望みを実現するための重要な一要素となる
そんな中で巻き込まれた事件を通じて敵と味方が入れ混じり
最後は圧倒的な力の前に毒気を抜かれてという感じかな
2008-05-05遠くって、どのあたりまで? 火星だよ。
■ 『夏のロケット』 川端裕人 文春文庫


- 作者: 川端裕人
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05/10
- メディア: 文庫
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★★★☆☆
個人レベルで宇宙ロケットを作成する
マットサイエンティストの登場するSFでは、そんなこともあろうかと準備してあったりするのだが
現実には主に資金的な理由でいろいろ困難だったりするのだが
高校時代に描いた夢の続きを有人弾道ロケットとして実現、そしてそのはるか先には火星への有人飛行
火星への有人飛行、かつてのアメリカとソビエトの国家威信をかけて宇宙開発競争の先には当然、このミッションが視野にはいっていると思ってた、この登場人物たちと同じように
そう、ただ違ってたのは、夢を追うための道を進みつづけられなったこと
登場人物たちが、そろいにそろって、その道を極めてたりするあたりがちょっとばっかし童話的であったりもするんだが、行き先が火星ならしかたない、そんな個人的も思いもある
やっぱり、月は衛星だけど、火星は惑星だもんね
2008-05-03Overload
■ 『地球幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク 創元SF文庫


- 作者: アーサー・C・クラーク,沼沢洽治
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1969/04/01
- メディア: 文庫
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★★★★☆
巨匠のご冥福を祈りつつ
やっぱり原点って部分があるなと
それはSFとしてのという部分もあるけど
自分が本を読んでいった過程の中でSFというジャンルの原点がここなんだなと
もちろん最初に触れたSF的な作品がクラークだったわけではない、彼に影響をうけた作家さんたちから
だったけどね
人類の次を継ぐもの、人を超える存在とのコミュニケーション
世界の尺度が大きく変わる中での自分の存在
SFからこういったのもを随分受け取っていたなと
そんな中で読み返していって
Ovseloadの もう私たちのできることがほとんど終わったんだという科白が
ちょっとだけ、気持ちに残った