2007-08-05なまけるには体力が必要である
■ 『第三阿房列車』 内田百閒 新潮文庫


- 作者: 内田百けん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/06/27
- メディア: 文庫
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★★★★★
阿房列車シリーズの完結編
今回は
九州長崎、千葉房総、四国、山陰松江、遠州興津、九州不知火の6回(タイトルは違うよ)
このうち、四国行きに際して、大阪で体調をくづした先生いわく、タイトルの科白
たしかに、仕事や役目がないのにのこのこ出かけていって体力なくしてしまうのは、なまけるうちに入らないといわれれば、もう、まったくといってよく、本当のことである
せいぜい、なまけるための体力つくりに励む必要がある
鉄道の旅の時代の波か、段々、以前のような按配には行かなくなる、一等車はなくなるし、汽車より早い電車が登場するし、駅前の宿からもぞんざいな扱いをうけるし、途中で体調は悪くなるし
もっとも今ではすっかり列車で遠出するなんてことは、かなわぬ夢になってしまった感がありますね
あなたの時代はもう随分遠くになってしまったようです
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一等寝台、今でいえば、北斗星クラスなんでしょうか
その昔、金が無い学生の頃は、まだ残っていた夜行列車でふらふらしてたのが、思い出されます、アルプスとか八甲田とか大垣夜行とか。