isbn:4198506361
★☆☆☆☆
軽音楽部の部室で発見された少女の首吊死体、その真実を探り出そうとする、部員たちと、その相談にのる用務員の各務原(かがみはら)氏、入手できる証拠から、あくまでもロジックとして提示された謎を解明してゆく手法は作者の得意とすることなのだが、どうも今回は登場人物たちの行動の説得性がうまく感じられないし、展開されるロジックとそれをサポートする比喩もうまくかみ合っていないように思う。