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ブログブクログ私はこんな本を読んできた(2004/10/30:更新)本好きへの100の質問の回答
2004/5/11AM10:30よりカウント:697820

2004-05-18

[] 加納朋子 『ささら さや』 幻冬舎文庫  加納朋子 [[『ささら さや』]] 幻冬舎文庫  - あるふぁの本棚 を含むブックマーク はてなブックマーク -  加納朋子 [[『ささら さや』]] 幻冬舎文庫  - あるふぁの本棚  加納朋子 [[『ささら さや』]] 幻冬舎文庫  - あるふぁの本棚 のブックマークコメント

ささらさや (幻冬舎文庫) isbn:4344405048

★★★☆☆(一級のファンダジー)

不慮の事故でなくなってしまった夫、残された妻と子を思う気持ちから、ゴーストになって登場する。ただしミステリーというよりは、一級のファンダジーと云うべき作品

失った者への想いと残された者への想いが、死んでしまった自分の姿が見えることを条件に、その体を一度だけ借りることができる、人を想う心だけが見せる物語になっている。

この作品すばらしい作品なのだが、だからこそ気なってしまう部分がある、それは、サヤの暮らす佐々良の町がユートピアとして描かれているように見える点である、なくなった夫が姿を借りた人間はサヤに対してその後も好意的な人物としてその後描かれていく、そのためストリーの展開とともに、サヤの周りには彼女をサポートする人物あつまってくる、また後半に登場する夫の実家のユウ坊を養子とするための行動が何度か繰り返されるがゆえに、しだいにそのリアリティーを失っていくように見える、こんな風にこの作品の視点をずらしてみると、この作品全体が事故で死んでしまった夫自身が描いた夢のように、残していってしまった、サヤとユウ坊のためだけに描かれた作り出された世界がそこに見えてくる。

しかし、そのことはこの作品の評価を決して貶めることではないし、残された家族を想う夫の想いがよりせつなく心に響いてくる。

さて、すでに死んだ人間が登場するミステリー系の作品としては、近いところでは、有栖川有栖の『幽霊刑事』たしか一度呼んでいるはずなので、本棚を探してみよう、またコミックですが、岡崎二郎の『アフター0』というシリーズの中にも同様のモチーフで書かれた「大いなる眠り子」があります、こちらの作品では、夫は子供が生まれる前の死んでしまい、生まれてきた子供の体を借りて登場するという形をとっています、こちらも作品も『ささら さや』とは違った視点で家族への想いと、この世界に生きる(残された者にとっての)ことについてが描かれています。さきにこっちの方を読んでいたので『ささら さや』の評価の方がちょっと辛いのかもしれませんが

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