Hatena::Groupbook

すまいりブックレビュー

「Smily Books Blog」(2014年からはこちら)

2013-12-22

[]こんなに違う! 世界の国語教科書 (メディアファクトリー新書) 二宮 皓(メディアファクトリー)

1.アメリカ

(1)公立校生徒は毎朝、星条旗へ起立宣誓

(2)高校までは無試験進学

(3)学校が購入した教科書は5年以上使用(落書きしたら弁償)

(4)地方の教育委員会毎に多様な教科書が選択される

(5)教科書暗記(何を知っているか)より発表、討議(何ができるか、自分ならどうするか)が特徴

2.イギリス

(1)国語教科書はユーモアセンスのある詩が多い

(2)教師は教科書を自由に決定できる(日本のような検定制度なし)

3.フランス

(1)教師は教科書を自由に決定できるし、使わなくてもよい(日本のような検定制度なし)

(2)詩と絵画が国語や理科の教科書にも取り入れられている

4.ドイツ

(1)10歳で能力・適正に応じ、3種類に分かれる(2つは専門職、1つが大学進学)

(2)教科書検定あり(ヨーロッパでは珍しい)

(3)労働や職業への認識を高める内容が多い

5.フィンランド

(1)全教科で言語力・読解力の育成重視

(2)豊かな読書文化(カレワラなど)

6.ロシア

(1)愛国心と郷土愛を育む教育

(2)2006年PIRLS(読解力調査)1位

(3)週の45%はロシア語の授業

(4)文学的読み方(長編詩、長文の散文が大半)教科書がある

(5)ロシア以降、共産主義からロシア正教の権威高まる

7.中国

(1)中国の国語は「語文」と呼ぶ

(2)小学校で漢字を2500字習得(日本は1006字)

(3)大学入試に「作文」は必須

(4)外国人の紹介が多い

(5)1980年代の孔子再評価以降、儒教的価値観(親や教師)の物語が多い

8.韓国

(1)英語偏重と高額(収入の3分の1)教育費(少子化の原因)

(2)ハングルは必須、漢字は禁止はされていないが義務化もされていない

(3)学校で体罰(手のひらを叩く)あり

9.タイ

(1)校門の仏像に毎朝お祈りし、国家掲揚と朝礼、国歌を歌う

(2)グローバリズムにいたずらに翻弄されない国際人育成

(3)入学式は僧侶が新入生に聖水をかける

(4)食育(何のために飲食し、本来的価値を考える)

(5)国王・王族や古典文学が教材

(6)環境問題やHIVも教科書に言及

(7)親の恩に感謝し、恩返しする価値規範

10.ケニア

(1)初等教育無償だが、実際は格差(制服や補習、寮費が有償のため、貧困層排除)

(2)勉強は暗記中心の試験対策のみ(成績は学期末の試験一発勝負)

(3)実質、教育の質は金次第

(4)教科書はスワヒリ語と英語で記述

(5)ストリートチルドレンやHIVの話が教材にあり

(6)大自然の掟(勧善懲悪や因果応報の教えはない)

11.日本

(1)動物中心の物語が多い(日常生活、人間関係の題材が少ない)

(2)国語教科書5社共に「大きなかぶ」(1年)「ごんぎつね」(4年)がある

 ①64歳以下の国民の大半が読んできている

 ②ごんぎつね贖罪の尊さと暴力解決の空しさ

(3)PISAでは日本とドイツの読解力が低い

 ①2009年に2割以上ページ数増

 ②神話(正義的価値観)が教材に加わる

[]ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント 藤田 勝利(日本実業出版社)

1.知識資本

(1)1980年代までは産業資本(土地・設備・工場)の時代

 会社は株主(財務資本の出資者)のもの

(2)1980年代以降は知識資本(人材にある知識・サービス力・創造性・価値観など)の時代

 知識労働者(知識資本の出資者)も会社の持ち主の一部

(3)知識労働に関する支出がどのような成果に結びついているか

 無駄と思える社内行事、営業支援がどう成果に結びついているか

2.リベラルアーツとは

(1)自由になるための学問

 人生を自由に創造的に生きるため、哲学、歴史、芸術などの教養を学ぶ

3.イノベーションとは

(1)変化を機会(チャンス)と捉えるための手段

(2)イノベーションの機会を「意図的」に発見することがマネジメントのしごと

4.情報システム開発プロジェクトの落とし穴

(1)現行業務を前提に新システムの機能要件を決めてしまう

 現行業務自体に問題がないかどうかをまず検討すること

(2)一般的な機能、他社が成功している機能を優先してしまう

 他社キャッチアップが本当に顧客のためになるのか議論すること

(3)現場の意見が至上命題になってしまう

 現場からは余計な仕事は増やしたくない、慣れているやり方は変えたくないが優先する事が多い

(4)コミュニケーションやマネジメントが原因なのに、システム機能追加で解決しようとしてしまう

 例えば隣の人とメールだけで会話するようなシステムは不要

(5)抽象的なコンセプトだけが先行し、具体的なイメージ共有がされないまま進んでいく

 お客様の問題をどのように解決するかまで踏み込んで考える事

[]仮説力 竹内 薫(日本実業出版社)

1.視聴率

(1)ビデオリサーチ社独占は科学的とはいえない

(2)録画が反映されないのはおかしい

2.電磁波

(1)7億2125万の資金使った小児白血病への影響についての研究が打ち切り

3.温暖化

(1)対策すべきかどうかをコスト試算(2006年英政府が試算)

 ①被害回避するためのコストは世界GDP1%以内

 ②温暖化被害コストは世界GDP約20%

4.間主観性

(1)相手の立場になって考えること(相手の主観=客観)を自分なりに考えること(主観)

5.スピノル

(1)球とゴムのように絡み合った構造(例:お盆を持ったウエイターの腕の関係)

(2)2回転すると元に戻る(ベクトルは1回転で元通り)

6.振り子

(1)振り幅が大きくなると関数化困難

7.ネットワーク

(1)神経系

 単純化(入力と出力のみ)するより、中間層を作ると「排他的または」の学習ができる

(2)交通系

 規則的過ぎる(碁盤の目)とすぐ渋滞するため、少しは抜け道が必要

8.鳥の目

(1)鳥の目は4原色(紫外線も受容可能)

(2)人間は紫、緑、黃の3つに反応する受容器が発達

(3)哺乳類は、生き延びるため夜行性になった時、2原色に変化

 →その後、氷河期以降、霊長類は昼の活動にも適した3原色に変化

(4)色自体、生理学的概念