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すまいりブックレビュー

「Smily Books Blog」(2014年からはこちら)

2013-12-21

[]カネに死ぬな掟に生きろ (徳間文庫) 宮崎 学(徳間書店)

1.突破者の掟

(1)損を承知で負ける方に賭けること

(2)群れずに世間とサシで戦え(孤独に生きるという事でなく、市民になるなという事)

(3)コップ半分の水

 ①まだ半分ある(プラス思考)、もう半分しかない(マイナス思考)のどちらで考えるという事自体どうでもよい

 ②大切なのは、それが最後の水なのかどうか、それを誰が欲しているのか

 ③自分や家族、仲間以外の敵がいるなら、全力で水を奪い取る

2.無法者の定義(丸山真男「現代政治の思想と行動」)

(1)市民生活のルーティンに埋没しない

(2)モノより人間への関心が強い(カネより、人間関係を重視する)

(3)非日常的、破天荒な仕事を求める

(4)仕事の目的や意味より、そこで引き起こされる紛争や波乱に興奮し興味を感じる

(5)公的な責任意識に欠け、私的な特定の義務感(仁義)が発達している

(6)規則的労働による定収入への無関心もしくは軽蔑(賃金や報酬の奴隷にならない)

(7)日常的な物事の判断が、既に最悪事態における思考様式やモラルになっている(瞬間的な善悪判断)

(8)性生活の放縦(好きなときに好きな異性と寝る自由を持つ)

3.公営ギャンブルと警察

(1)パチンコ業界(30兆円規模)

(2)違法行為の景品交換を黙認し、見返りで利権あさり、天下り先も確保

(3)パチンコ台を検定する保安電子通信協会は警察の外郭団体

(4)パチンコ店の開店や改装の許認可も警察が握っている

4.市民

(1)市民という人種は被害者意識ばかり高い

 ①悪いのはいつも世の中で、自分たちは悪くない

 ②まじめに働いてさえいれば、ひどい目に合わないはずだと勘違いしている

 ③市民が振りかざす良識により、世の中に一人も悪人がいてはいけないという清潔な民主主義がはびこる

(2)市民運動の欺瞞

 ①本来ならば素人だけの運動(無党派)のはずなのに、日本の市民運動は左翼セクト活動のため始めたいきさつがある

 ②素人の市民が集まっても、政治的な問題(薬害エイズ、原発問題)が片付くはずがない

 ③力を持つには何らかの党派性を持たざるを得なくなるが、そうすると本来の市民運動の主旨からは外れていく

5.マスコミ

(1)厚顔無恥で正義があるだけの記事を垂れ流す(正しいだけで、何の役にも立たない)

(2)マスコミの声や社説で、政治家や企業が襟を正したという話は聞いたことがない

(3)マスコミの論調は売れているほど、多数派(一般市民)に迎合するためくだらなくなる

 ①朝日新聞なら本誌より雑誌の方がまだまし、NHKなら地上波より衛星放送の方がまだまし

 ②警察の広報担当や大学教授、評論家のコメントを垂れ流しているだけ

 ③今のマスコミには取材力と事実がない

(4)週刊誌のメインターゲット(サラリーマン層)

 ①カネない、女いない、出世できない人間の嫉妬と横並び精神構造に訴える記事がウケる

 ②裏金や女性問題になると活気づく(正義を振りかざす)低レベルのジャーナリズムは卒業すべき

6.政治家

(1)優秀な政治家ほどカネを集める力がある

(2)お金がなく清貧な政治家などはあり得ない

(3)集金力がないのは、政治家として無能な証拠

7.ロイヤルファミリー

(1)日本国家の社会構造で一番力を持っている(裏に表に無言の権力を保持)

(2)マスコミは(どんな暴言評論家でも)皇室批判を行わない

8.暴対法

(1)暴対法以後、ヤクザ者の公然性(事務所に看板出し、町内の揉め事相談役、悪いことをしてもすぐ出頭)がなくなった

(2)暴対法以後、ヤクザ者が地下に潜り、チーマーやオヤジ狩りが増え、凶悪犯検挙率が30%台に落ち込んだ

(3)1995年以降、凶悪犯の検挙率が公表されなくなった(今は公表している?)

(4)アメリカも1978年のリコー法で失敗(制定以降、犯罪増加)

(5)世の中全員が善人というデオドラントな世界を求め過ぎると、反動が必ず現れる

9.アメリカ

(1)アメリカンスタンダード

 ①市場を開放し、発展途上国を一時的なバブルにし、バブルが弾けるときに儲けをハゲタカのようにかっさらう

 ②ブラジル(中南米諸国)、タイ、インドネシア、ロシア、東欧諸国全てアメリカの餌食

(2)ヨーロッパから見捨てられた捨て子

 アメリカはヨーロッパから見捨てられ、愛情なしで育ったため、何でもありで社会的ルール無視

(3)脅す、ゴネる、居直る

 ①脅し:イラクやコソボを空爆

 ②ゴネ:中国に「人権を守れ」とゴネる

 ③居直る:債務国なのに債権国の日本に対し「返すカネはない」と居直る

(4)アメリカの今後

 ①アメリカの機関投資家は早晩自滅する(数学的な確率論だけを信じているため)

 ②周りの国が全てバンザイ(バブル崩壊)すると、自分も自滅する