Hatena::Groupbook

すまいりブックレビュー

「Smily Books Blog」(2014年からはこちら)

2013-12-07

[]未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略 細田 高広(ダイヤモンド社)

1.ビジョナリーワード

(1)未来がよくなるという願望を確信に満ちた適切な言葉で語る事

 未来は「行けるかもしれない」と思わせる適度な距離であること

(2)誰も見た事がないが具体的な風景が見える事

 ダメな例:アジアンナンバーワン、顧客満足→号令やかけ声ではダメ

2.ビジョナリーワードの作り方

(1)現状を疑う(本当にそう?)

(2)未来を探る(もしも?ならどうなる?)

(3)言葉を作る(つまり?どういうこと?)

 ①呼び名を変える

 ②ひっくり返す(例:「通過する」だけの駅→「集まる」駅へ)

 ③例える、ずらす(例:ATMのようなレンタカー)

 ④反対を組み合わせる(例:無印良品(ノンブランドだけど品質の良い商品))

(4)計画を作る(そのためには?何をする?)

 バックキャスティング(未来から逆算して計画する)

[]うつ病の常識はほんとうか 冨高 辰一郎(日本評論社)

1.なぜ自殺者は3万を超えているか

(1)通常は報道が自殺を増やす(ウェルテル効果)

 1933年三原山火口への投身自殺報道後、数百名が自殺

(2)ここ100年で見ると日本の自殺率はほぼ一定

 自殺率は戦争時や好景気に下がり、不況時は上がる

(3)現在の自殺率は70〜80年代と同じレベル

 現在(高齢化)の日本人口分布を割り引いて考える必要がある

(4)寒い地域や宗教影響力の低い地域が自殺率高い

 ①自殺率の低い国

  イタリア、ギリシャ、メキシコ、スペイン、英国、イスラム諸国

 ②自殺率の高い国

  フィンランド、ロシア、ハンガリー、日本、韓国

2.ストレスは増えているのか

(1)客観的豊かさの指標は全て上がっている

 ①平均寿命:1947年50代→現在80代(約30年アップ)

 ②乳児死亡率:1899年20%→2010年0.26%

 ③労働時間:戦前は年間3,500時間超も有→1990年で年間2,000時間以下

 ④進学率:1950年頃50%(高校)、10%(大学)→2007年96.4%(高校)、50%(大学)

 ⑤殺人事件:60〜70年代より認知件数は3分の1

(2)1958年から1987年の間に経済発展したが、同じように幸福感は増加していない

(3)生物の生き残るメカニズムとして、いつもリスクを意識(常に自分からストレスをかけている)

(4)ネガティブ・バイアス

 ①良い情報より悪い情報に関心が向き、記憶に残りやすい

 ②良い情報(快適さや安定)にはすぐに慣れてしまう

3.どんな性格の人がうつ病になりやすいか

(1)日本では1つの性格(メランコリー親和型)がうつ病の原因と決めつけがち

 他者に気を遣う、几帳面な性格

(2)(メランコリー親和型以外の)日本人の性格

 ギャンブル好き(享楽性)

 →日本のパチンコ産業は年間20兆(アメリカのカジノが年間3兆)

 →日本には公営ギャンブルが異常に多い(競馬、競輪など)

4.うつ病の診断基準とは

(1)DSM以前(1980年代以前)はドイツ精神医学の影響大

 ①心因性の抑うつ:病気ではないため、自分で克服する

 ②内因性の抑うつ:病気なので、医者が治療する

(2)1980年代以降(DSM-III)

 ①9項目の診断基準だが、数値でなく言葉による曖昧な診断

 ②判断を自覚症状に頼らざるを得ない