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すまいりブックレビュー

「Smily Books Blog」(2014年からはこちら)

2007-10-26

[]行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書) 友野 典男(光文社)

1.プロスペクト理論

 人は合理的判断だけでなく感情的な判断も含めた中で価値を最大化するものを選択しようとする

(1)合理性重視とした方がよい場合:下がり始めた株の損切り

 損失回避性(どんなことがあっても損はしたくない)と保有効果(保有することが必ず何か意味を持つ)の感情が強い人ほど、いつまでたっても損切りできない

(2)感情重視とした方がよい場合:他の部署の仕事を手伝う

 不平等回避性がなく(自分の部署のみの利益追求)、間接的互酬性もない(他の部署と協力しても意味がない)と合理的に考えると、長い目で見ると得策ではなくなる

[]ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる P.F.ドラッカー(ダイヤモンド社)

1.ネクスト・ソサエティ(次に来る社会)は知識社会

 今後は経済が社会を決定するのでなく、社会が経済を決定するため、次に来る社会を知っておくことが重要

2.知識社会の特徴

(1)いかなる境界も作れない(知識は個人の頭の中から生まれるため)→資金とは異なる

(2)万人に教育機会が与えられる→機会均等だが競争激烈

(3)万人が知識を収集する機会が与えられる→しかし、万人が勝てるというわけではなく、成功と失敗が常に並存

3.知識労働者(テクノロジスト)の特徴

(1)性別の差異なし

(2)組織、会社への依存なし(専門性=汎用的であるため)

(3)自らが意思決定できる

(4)金銭よりも社会的な豊かさ重視(仕事をする事自体が豊かな生活となるため)

(5)知識労働自体が一番の生きがい

4.知識社会のマネジメント

(1)コーポレートガバナンス(企業統治)の変化、株主構成に注意する

(2)社外の非顧客情報にこそ最も重要な情報があると知ること

(3)いつ命令し、誰とパートナーとなるかを知ること

(4)生産性が重視されるため、常に「何をするか」が重要だと知ること

(5)全員が生産的であるようにすること

[]記憶力―成功をもたらす無限の力(パワー) W.W.アトキンソン(サンマーク出版)

1.注意力と記憶力

(1)注意力が高い人ほど記憶力が高い

(2)頭脳が休んでいるときに受ける第一印象ほど、よく記憶される

(3)第一印象が弱かった場合、何度も思い出す事で記憶保持は強くなる

(4)注意力(例えば、視覚の場合は観察力)は1つの物事に集中するほど高められる

2.関連の法則

(1)注意力の次に記憶に必要なのは関連力

(2)関連力の2つの特徴

 ①類似性:過去と今記憶した印象の似ている所を見つける力

 ②連続性:時間的流れで複数の印象を結びつける(長い文章でも何度も音読して覚える)

  →連続性は順番に依存し過ぎる場合がある(例えば、アルファベットはA→Zの順で言うのはたやすいが、Z→Aの順で言うのは苦労する)

3.印象の法則

(1)苦労して覚えたもの、苦労して何度も思い出そうとしたもの程、印象が強くなり忘れにくくなる

(2)復習(思い出す作業)が楽しいと思えると記憶力は向上する

4.関連性を高める方法

 覚えるときに以下の質問を覚える対象に対して質問して印象を強くする

(1)覚える対象(名前)の起源・由来

(2)覚える対象の始まった(生まれた)理由

(3)覚える対象の歴史

(4)覚える対象の特徴・個性

(5)覚える対象の利用法

(6)覚える対象が表現しているもの(イメージ、大きさ、見た目など)

(7)覚える対象から生まれる結果(予想も含む)

(8)覚える対象の最終的な姿

(9)覚える対象に対する自分の気持ち・考え

5.分解力とパターン認識を利用する

 覚えにくいもの=複雑なものが多いため、それを分割しパターン化すれば、記憶しやすい

 →例えば、似顔絵を描く場合、目、耳、鼻とパーツ毎にパターン化して描くことをまず習得すれば、顔全体を詳細に描くことができる

[]ものを考える人―「頭をよくする生活」術 渡部 昇一(三笠書房)

1.脳細胞のマッサージの仕方

(1)What:自分の周囲にあるものをシャワーを浴びるように体全体で感じてみる

(2)Why:気になる物事があったら、今ある結果から原因をさかのぼって考えてみる

2.世阿弥の風姿花伝

(1)24,5才~33,4才が仕事・芸術の始まり

 →ただし、この時期だけで奥義を極めたと勘違いしないこと

(2)44,5才以降でも残っている花(スキル、才能)があれば、それがまことの花(本物のスキル、才能)である

3.リソースフルな知恵の出し方

 リソースフル(resourceful)とは、知恵が1度きりでなく次々と尽きることなく出てくる状態のこと