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すまいりブックレビュー

「Smily Books Blog」(2014年からはこちら)

2005-07-07

[]40歳からの仕事術 山本真司(新潮新書

1.MBA不要論

(1)MBAの真価

①ブランド価値

 自分を知らない人に一定の品質を伝える事ができる(専門的品質の伝達手段)

 コモディティ(日用品)は客観的品質の共有が目的(ブランド品と異なる)

②希少性

 認知度と希少性が最も高い時が価値最大

 現在はが下がっている(全国に推定2~3万人)

(2)ファイナンス理論の基礎

①株式調達にはリスク分に対する(プレミアム分の)資本コストが必要

②企業価値は実物経済で決まる(ファイナンスとは無関係)

2.自立するための思考法

・自分で考える=イマジネーション

(1)「あるべき姿」は言語や紙の上だけでなく、生き生きとした実体(三次元)としてイメージし、そこから自分で思考実験を行う

(2)イメージを動かし根っこの原因を把握したら、理想的なイメージを明確にして、一番伝えやすい言葉で置き換える

(3)行き詰まったら、それまでの過去は捨ててゼロクリアで考え直す(それまで考えたコストがもったいないとは考えない)

3.本質をえぐる分析技術

(1)経営分析は科学的に行う(デカルト=ニュートン型科学合理主義)

①客観的真理は必ず存在する

②物質は全て要素の細分化可能(還元論)

③物質の各要素には因果関係を導出できる

(2)分析もどきは描写(ディスクリプション)しているだけ

・資料を集めて並べている(描写)だけでは分析とはいえない

(3)本来の分析は因果関係を特定化する

・因果関係にあたりをつける(イメージする)気づきが必要

(4)仮説設定法

①情報の質

・事実のみ収集、意見は捨てる

②情報の量

・最初からWhy?を意識しながら最小限の情報を収集

③他人と話す事により刺激剤を放り込む

④違うと思ったらすぐ捨てる

(5)逆算して考える

・分析開始時に情報収集→仮説検証→結果確認のワークフローと最終系をイメージし、逆算してスケジュール

・時間的制約の中で捨てる戦略により最大効率、最大効果を上げる

(6)5Cの方法論

①コレクト(Collect)

 仮説検証する情報の収集

②クリエイト(Create)

 「逆算して考えて」自分なりの仮説をイメージする

③コンファーム(Confirm)

仮説を検証する 

④クリスタライズ(Crystalize)

相手に伝わるようなメッセージの抽出、ストーリーラインの体系化

⑤コミュニケート(Communicate)

 聞き手のニーズに合った形で伝達手段やポイント部分を工夫する

4.メッセージを売り込む

(1)コミュニケーション相手のセグメンテーション

①中間管理層

ニーズ:上位概念の理解、利害関係者:顧客、部下

②専門職

ニーズ:変化の激しい実務詳細の理解、利害関係者:専門業務そのもの

③一般職社員

ニーズ:自分自身の作業アクションプランの理解、利害関係者:目の前の仕事そのもの

④ぶら下がり社員

ニーズ:なし、利害関係者:自分自身

5.自分を変える戦略

(1)時間資源の最適配分術

・持ち時間の正確な把握

 自分の癖からくる時間の使い方を質の違いで3つにレベル分け(2週間くらいのスパン)

  ①睡眠、休息②集中持続③アイデア発酵

・5Cのレベル分け

 ①クリエイト②コンファーム③クリスタライズ④コレクトの順に質の高い時間を確保する

・アイデア発酵の期間

 寝る前にアイデアを仕込み(コレクト)、翌朝クリエイトが理想的

・細切れの時間こそ集中しやすい

 15分空きがあった時にクリエイトする仕事を割り当ててみる