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すまいりブックレビュー

「Smily Books Blog」(2014年からはこちら)

2005-06-24

[]問題を整理し、分析する技術 日本能率協会コンサルティング(日本能率協会マネジメントセンター)

1.問題解決の整理&分析

(1)考え方

・問題とは「あるべき基準と実際の差異」

・ビジネス上の問題は「重要性」と「緊急性」により時間的制約条件があり、

 「時間切れの意思決定」の連続である

・問題のタイプ

 ①発生型問題

  今まさに発生している問題

 ②設定型問題

  あるべき基準設定によりそれを達成していく問題(課題とも言う)

 ③将来型問題

  将来発生する可能性のある問題

・問題分析のプロセス

 ①仮説検証

  やみくもに問題分析を行っても良い成果は早く得られない

  仮説をたてることにより「当たりをつける」(着眼力)ことが重要

  着眼力は様々な分析手法から身につける

 ②説得

  仮説に対して自分だけ納得してもはじまらない

  組織として意思決定できる説得材料を揃え、関連者間の合意形成が必要

 ③意思決定

  組織的な意思決定手続きをすすめる

・整理・分析のプロセスは「広げる」と「絞る」の繰り返し

 キーワードは「場合分け」「数値化」「順位づけ」

 手法は「分解型」「クロス型(表形式で集計)」

・問題分析後のプロセス

 ①対策立案

  有効性(問題解決に対する効果)と実現可能性(解決策が実施可能かどうか)を重視して立案

 ②スケジュール化

  対策の手順とタイミングを決定する(問題の緊急性を考慮)

  合わせて実施する担当者と責任の明確化が必要

 ③進捗管理

  目標達成度で進捗を管理する

  目標は、「何を」「いつまでに」「どの程度にするのか」で設定

 ④成果把握

  目標を指標化して把握する

  結果指標(成果物を計る基準)だけでなく

  プロセス指標(目標に至る過程が良い方向性かどうか計る基準)により軌道修正を早めに実施

(2)パターンと手順

・目標の構成要素

 ①評価指標(測定方法)

 ②定量化(現状値、目標値)

 ③達成期限

・原因分析のポイント

 ①網羅性

  原因を分解していった内容に漏れがないかどうか

 ②論理性

  原因の分解方法が論理的に正しいかどうか

 ③定量性

  原因を分解した結果をそれぞれ重み付けできるかどうか

・原因の体系化方法

 ①現象別

 ②時系列別

 ③プロセス別

 ④特定視点別

・原因の対極発想法

 問題が起きないようにするには何が必要か発想する

(3)効果/効率を上げるポイント

・分析自体の分析(手法論)に陥らないためのポイント

 分析作業時に以下の枠組みに収める事をいつも意識する

 ①Q(目的合致度)②C(投入工数、サンプリング数) ③D(納期、分析期間)

・効果的な分析方法

 仮説検証を以下の手順で実施

 ①現状特性把握 ②各事象の定量化、関係性把握

・分析におけるポイント

 ①一貫性

  分析した要素間(論理的に繋がっていること)

  サンプリング情報(偏り、ばらつきのないこと)

 ②網羅性

  分析範囲/対象期間/仮説展開内容に漏れがないこと

 ③正確性

  客観的/事実確認済み/計算間違いのないデータ

2.問題の整理に関連した法則

(1)2・6・2の法則

 上位2割が優秀、下位2割が落ちこぼれ、中間が6割

 下位2割が改善されてもまた残り8割が同じように分割される

(2)ハインリッヒの法則

 1件の重大災害の影に29件の軽災害、

 300件の「ヒヤリ、ハット」(けがにならない事故)が隠れている

 (同じ要因であるが、たまたま災害となっていないだけ)

・重大なクレーム1件があれば300件の改善対策を打つべき

・細かなクレームが300件たまれば、重大クレームが起きる可能性が高い

(3)メトカーフの法則

 ネットワークの価値は利用者の2乗に近い数値で爆発的に高まる(n(n-1)通り、送受信別でカウント)

(4)ジップの法則

 出現率(%)=10/順位となる(1位:10件、2位:5件、5位:2件、10位:1件)

(5)パレートの法則

 上位2割の項目が全体の8割の比率を占める

・データが多いときは「ジップ」、少ない時は「パレート」で使い分け