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すまいりブックレビュー

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2003-05-18

[][]ピープルウェア(第四部 生産性の高いチームを育てる) 22:52

トム・デマルコ/ティモシー・リスター(日経BP社)

1.チームと派閥

(1)派閥というグループは経営上の不安の兆候から生まれる。

(2)しっかり結束し心地良さを与えるグループをチームと呼ぶ。

(3)結束したチームは生意気で、自己満足的で、苛立たせ、排他的かもしれないが、

大きな成果を挙げる。

(4)いつでも交代可能で、まとまりのない、型にはまったメンバばかりのチームは、

管理者にとって安心であるが、最終的な成果は少ない。

2.チーム殺し

(1)自己防衛的な管理

どんなミスも許されないという雰囲気は、部下を信頼していないこととして伝わる。

(2)官僚主義

頭を使わず機械的にドキュメントを作る「ペーバーワーク」に忙殺される。(カフカの「城」)

(3)作業場所の分散

メンバの物理的な分散はチーム固有の文化形成を阻害する。

日常の何気ない会話がチーム形成には必要。

(4)時間の分析

一人の人間に同時に複数のチームで仕事をさせると、それぞれのチームの調子に合わせることに時間が費やされる。

(5)品質低減製品

客先によっては悪くても良いから安くて早いものを要求する。

こうした譲歩は、プログラマの自尊心、チームの一体感を損なう。

(6)さばを読んだ納期

納期のさばを読んで早めの提出を脅迫する管理者は部下を信用していないのと同じである。

(7)チーム解体の方針

結束したチームは階層社会の底辺でしか形成されない。

「管理者のチーム」などは存在しない。

よって、管理者の不安や上級管理者のチームへの無関心からメンバ個別の引き剥がしによるチームの解体が始まる。

3.本当の責任者

(1)優秀な管理者は、時には部下に対して賭けをする。

(2)管理者が自己の不安から部下に服従を要求させるような権威主義的なやり方は、

部下のやる気をなくさせる。

4.チーム形成の不思議な作用

(1)品質至上主義

(2)満足感を与える打ち上げをたくさん用意する

(3)エリート感覚を醸成する

(4)チームに異分子を混ぜることを奨励する

(5)成功チームを解体させないで保護する

(6)戦術でなく戦略を与える

[][]ピープルウェア(第五部 きっとそこは楽しいところ(仕事は楽しくあるべき)) 22:52

トム・デマルコ/ティモシー・リスター(日経BP社)

1.試行プロジェクト

(1)プロジェクトにおける標準化とは、主として製品そのものより、製品に関する書類作りのみを同質化する。

(2)プロジェクトで実験する開発技法は、二つ以上の観点について一度にやってはいけない。

(新しいハードウェア、ソフトウェア、品質管理、プロトタイピング技法など一度に併用しない。)

2.プログラミングコンテスト

年に一度各チーム間で24時間プログラミングコンテストを行う。

3.ブレーンストーミング

アイデアの批評はしないで、進行もルーズにしてグループ討議を行う。

4.研修、旅行、学会による出張

(1)チームで研修、旅行、学会に行かせる。

(2)チーム結成時に顧客の状況調査として部下に出張させる。