- AAA:最高評価
- AA:傑作(特に面白いものはAA+、今ひとつのものはAA-)
- A:佳作(特に面白いものはA+、今ひとつのものはA-)
- BBB:水準作(特に面白いものはBBB+、今ひとつのものはBBB-)
- BB:凡作(すぐれた箇所のあるものはBB+、劣ったものはBB-)
- B:駄作
- C:産業廃棄物 ダイアリ
- 作者: 柳原慧
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2005/01/15
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 252回
- この商品を含むブログ (64件) を見る
2005-08-17ミステリっぽいなにか
■ [フック小説]パーフェクトプラン
お勧め度:C

流行のガジェットを手当たり次第かき集めて、とりあえずてにをはでつなげてみました、みたいな。アフィリエイトオンリーの日記がキーワードを羅列してるようなもので、説得力なんてあったもんじゃない。こんなんが「このミス」大賞なのか。読み進むのに多大な努力を要求されます。
たまたま良江が連れだしてきた子供の父親が大損こいてる投資顧問の社長で、たまたま赤星が有望なベンチャー企業のインサイダー情報知ってて、とか偶然が多過ぎる。警官が警官らしくないとか、人間が書けてないとか、そういう次元以前の問題として登場人物がいちいちそんな奴いねえよの連続だし。そもそも主人公って誰なんだ?幸司と良江の話なのか馨とヨシュアの話なのか作者も未整理のままだから、話の軸も定まらないしただただ展開のご都合主義にイライラするばかり。
コンピュータやネット関連の付け焼き刃を思わせる描写も鼻白むけれど、ネット上で噂を流せばカンタンに相場操縦できるかのような描写は問題だと思うなあ。しかも本文中で株価操縦が犯罪ではないような表現になってるし。
コメント