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2006-5-04

[]されど罪人は竜と踊る Assault (角川スニーカー文庫) 著:浅井ラボ 絵:宮城

ラボ一年ぶりの新刊はジオルグ時代の短篇集。さーて今度はどんな鬱を供給してくれるのかなーと間違った方向にワクワクしていたら――え、なんだこの幸せに満ちた光景!? すげぇ、事務所に5人も居てさらに恋人が居るとこんなに愛に溢れた小説だったのですね。……いや、たしかにその先のことを考えると鬱だし、短篇はどれもラボらしい鬱が入っているんだけど、ターニングポイントとなったあの事件についてはろくに触れられてないし、短篇も最初に載っているのは初期の下手さが伺えて鬱になるよりもそっちに気が行ってしまう。後者はまだ3、4巻の時点だったら何とも思わなかっただろうけど、前回の短篇集でレベルの高さを知ってしまうと、もう昔には戻れないのよ……。合間のギャグ破壊力に欠けるし。まあラボの上達ぶりがはっきりと分かった、という意味では良いのだけど。前者は他の方も書いてるだろうけど、やっぱりずるいとしか言えない。そこに焦点を当てなきゃ、この短篇集を出した意味はあるのかな?

面白かったけど、いつもに比べると二段くらい落ちるなぁ。あの事件のことを先延ばしにしたのは、どんな商業的意図があろうと責められてしかるべきだと思いますよ。

 評価:★★★

2006-4-30

[]おまえが世界を変えたいならば-神話の子供たち- (講談社X文庫 ホワイトハート) 著:榎田尤利 絵:北畠あけ乃

あー、これはちょっと端折りすぎだな。内容詰め込みすぎの気は以前からあったけど、今回は酷すぎる。

神話』と名の付いているのに舞台未来ホワイトハートシリーズ4巻目。上でも言ったけど、今回は本当に「詰め込みすぎ」の一言に尽きる。この2倍はかけてやらなきゃいけない内容だから、盛り上がる前に置いてけぼりにされている感じ。まして新キャラも出ているので、心理描写も掘り下げ描写も全く足りてない。純粋に疑問なんだけど、本当になんでそこまで急ぐ? 非BLとはいえ榎田尤利っていったらBL小説家では充分売れっ子作家だろうに。このシリーズだけ売れてないってことかな? あ、内容そのものはイベント盛りだくさんでよかった。フェンリルと合流できたことだしこれで序章は終わり、ってこと出良いのかな?

内容自体は良いだけに、この超スピード展開は残念の一言。もっとじっくり書けば面白いのに……。

 評価:★★★

2006-4-29

[]箱はマのつく水の底! (角川ビーンズ文庫) 著:喬林知 絵:松本テマリ

(ノ ゚Д゚)ノ ====== >┼○ ←いい加減話の進まない展開

まるマもとうとう15巻目。前回の進まなさからちょっとは覚悟していたけど……いやこれいくら何でもひどすぎるでしょ。ただでさえ前回であんな事になっちゃって、読者としてはとにかく話の続きが気になるのに、本編はほとんど進まないわ、それを短篇で濁すわ……。ただ主要メンツが集まる(または次巻で集まるようにほのめかす)だけで140Pかけるなんて……。こうやって大事な所は次巻に持ち越し、とかやるから不満が出るんだと小一時間(ry しかも短篇も大して面白くないのでさらに不満増大。イラストエロさで許されると思うなよー! 

あとがきで「次巻で聖鎖国編完結!」とか書いてるけどどうせ結局終わりませんでした☆オチでまた引っ張るんだろうなぁ………。でもラストがまた酷いことになっているので嫌でも気になる罠。聖鎖国編が終わるまでは読むけど、それが終わったら切りかな、これは。

 評価:★★

2006-4-27

[]片翼で飛ぶ鳥 -神話の子供たち- (講談社X文庫―ホワイトハート) 著:榎田尤利 絵:北畠あけ乃

神話シリーズ3巻。うん、安定安定。1、2巻は話を詰め込みすぎなところがあったけど、今回はページ数に見合った内容で、構成にメリハリが利いていることもあり非常に読みやすい。ここらへん、榎田尤利ベテランだなぁ、と。ストーリーは番外編の匂いが強いけど、まあ2巻で一気に話を進めてしまった以上、これは致し方ないことか。それよりも『運命』という言葉を使いすぎているのが気になる。なんでもかんでも運命の一言で片づけすぎじゃないか? そういう風習なのだろうけど、さすがに気になった。相変わらず、タイトルの由来が判明するシーンは感動するなぁ。サラは成長したね。

1,2巻と同じく、鉄板シリーズホワイトハートだけど、割と男性でも読みやすいんじゃないかな? BL要素はほとんどないし。

 評価:★★★☆

2006-4-26

[]わたしたちの田村くん 著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス

ゆゆ様デビュー作にして去年有数の話題作を、本当に今更読了。なんていうか、もうね、遅すぎるだろうと。世間に怒濤の勢いで取り残される感想ブログ、それがeasy reading。

で、読んで納得。これは評判になるわ。1巻は、ぶっちゃけて言えば三角関係突入する前の下準備なんだけど、どちらの話も女の子を魅力的に書くのが上手い。まずヒロインキャラ性を前面に出し、それからヒロインの抱える問題を出して主人公に悩ませる、という形式なんだけど、これが驚くほど上手くいっている。こうすれば、主人公に難なく感情移入できるし、ゆえに主人公が助けたいと思うヒロインも非常に魅力的に見えるもの。んで、三角関係突入の2巻は……ああ、これは賛否両論になるわ。主人公グダグダっぷりやらヒロインの痛さが目立つのはさすがに引っかかった。こちらがこの小説ラブコメだと括っちゃってるからか、余計に痛く思える。だけど、思春期高校生の迷走ラブストーリーだと思えば、まあ許容範囲グダグダの末の決着は納得のいくものだったし。

ということで、個人的にはラスト肯定派です。だって松澤さん派だから! 面白かったです。ああ、ただ付録短篇の高浦さん家の家族計画は正直いらなかったと思う。

 評価:★★★☆

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