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2006-4-30

[]おまえが世界を変えたいならば-神話の子供たち- (講談社X文庫 ホワイトハート) 著:榎田尤利 絵:北畠あけ乃

あー、これはちょっと端折りすぎだな。内容詰め込みすぎの気は以前からあったけど、今回は酷すぎる。

神話』と名の付いているのに舞台未来ホワイトハートシリーズ4巻目。上でも言ったけど、今回は本当に「詰め込みすぎ」の一言に尽きる。この2倍はかけてやらなきゃいけない内容だから、盛り上がる前に置いてけぼりにされている感じ。まして新キャラも出ているので、心理描写も掘り下げ描写も全く足りてない。純粋に疑問なんだけど、本当になんでそこまで急ぐ? 非BLとはいえ榎田尤利っていったらBL小説家では充分売れっ子作家だろうに。このシリーズだけ売れてないってことかな? あ、内容そのものはイベント盛りだくさんでよかった。フェンリルと合流できたことだしこれで序章は終わり、ってこと出良いのかな?

内容自体は良いだけに、この超スピード展開は残念の一言。もっとじっくり書けば面白いのに……。

 評価:★★★

2006-4-29

[]箱はマのつく水の底! (角川ビーンズ文庫) 著:喬林知 絵:松本テマリ

(ノ ゚Д゚)ノ ====== >┼○ ←いい加減話の進まない展開

まるマもとうとう15巻目。前回の進まなさからちょっとは覚悟していたけど……いやこれいくら何でもひどすぎるでしょ。ただでさえ前回であんな事になっちゃって、読者としてはとにかく話の続きが気になるのに、本編はほとんど進まないわ、それを短篇で濁すわ……。ただ主要メンツが集まる(または次巻で集まるようにほのめかす)だけで140Pかけるなんて……。こうやって大事な所は次巻に持ち越し、とかやるから不満が出るんだと小一時間(ry しかも短篇も大して面白くないのでさらに不満増大。イラストエロさで許されると思うなよー! 

あとがきで「次巻で聖鎖国編完結!」とか書いてるけどどうせ結局終わりませんでした☆オチでまた引っ張るんだろうなぁ………。でもラストがまた酷いことになっているので嫌でも気になる罠。聖鎖国編が終わるまでは読むけど、それが終わったら切りかな、これは。

 評価:★★

2006-4-27

[]片翼で飛ぶ鳥 -神話の子供たち- (講談社X文庫―ホワイトハート) 著:榎田尤利 絵:北畠あけ乃

神話シリーズ3巻。うん、安定安定。1、2巻は話を詰め込みすぎなところがあったけど、今回はページ数に見合った内容で、構成にメリハリが利いていることもあり非常に読みやすい。ここらへん、榎田尤利ベテランだなぁ、と。ストーリーは番外編の匂いが強いけど、まあ2巻で一気に話を進めてしまった以上、これは致し方ないことか。それよりも『運命』という言葉を使いすぎているのが気になる。なんでもかんでも運命の一言で片づけすぎじゃないか? そういう風習なのだろうけど、さすがに気になった。相変わらず、タイトルの由来が判明するシーンは感動するなぁ。サラは成長したね。

1,2巻と同じく、鉄板シリーズホワイトハートだけど、割と男性でも読みやすいんじゃないかな? BL要素はほとんどないし。

 評価:★★★☆

2006-4-26

[]わたしたちの田村くん 著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス

ゆゆ様デビュー作にして去年有数の話題作を、本当に今更読了。なんていうか、もうね、遅すぎるだろうと。世間に怒濤の勢いで取り残される感想ブログ、それがeasy reading。

で、読んで納得。これは評判になるわ。1巻は、ぶっちゃけて言えば三角関係突入する前の下準備なんだけど、どちらの話も女の子を魅力的に書くのが上手い。まずヒロインキャラ性を前面に出し、それからヒロインの抱える問題を出して主人公に悩ませる、という形式なんだけど、これが驚くほど上手くいっている。こうすれば、主人公に難なく感情移入できるし、ゆえに主人公が助けたいと思うヒロインも非常に魅力的に見えるもの。んで、三角関係突入の2巻は……ああ、これは賛否両論になるわ。主人公グダグダっぷりやらヒロインの痛さが目立つのはさすがに引っかかった。こちらがこの小説ラブコメだと括っちゃってるからか、余計に痛く思える。だけど、思春期高校生の迷走ラブストーリーだと思えば、まあ許容範囲グダグダの末の決着は納得のいくものだったし。

ということで、個人的にはラスト肯定派です。だって松澤さん派だから! 面白かったです。ああ、ただ付録短篇の高浦さん家の家族計画は正直いらなかったと思う。

 評価:★★★☆

2006-4-24

[]GO 著:金城一紀

久しぶりの金城一紀金城っていうと、単純明快エンタメ小説ぶっちゃけほとんどラノベ)を書く人というイメージがあったから、今回もそのつもりで読んだんだけど……あれー? 土台となる在日設定がプッシュされすぎていて、そのおかげで話自体も、ねっとりとしたような鬱陶しい雰囲気が漂ってきて、正直乗り切れないままに読了ゾンビーズシリーズでも在日の人物は出てきていたけど、そこらへんの問題は匂わせるorちょろっと顔を出させる程度でいいのですよ。それで青春小説やってくれたらそれで十分なわけですよ! もっとも、これはもっとスッキリした青春小説なのかと期待していた私が悪いのかも知れないけど。

つまらないわけでは決してないんだけど、期待していた方向とは違っていた、ということで。SPEEDに期待かなぁ。

 評価:★★★

2006-4-22

[]女王陛下の薔薇2 秘めたる花園 著:三浦真奈美 絵:相沢美良

評価:★★★

[]ハーツ ひとつだけうそがある 著:松井千尋 絵:蜜村ハル

評価:★★★☆

2006-4-20

[]眠り姫 著:貴子潤一郎 絵:ともぞ

ファンタジア大賞受賞者の二作目は、完全なる(といっても探偵真木は続いてるけど)短篇集。発売当時も言われていたけど、確かにラノベ短篇集(シリーズものの外伝とかでない)は珍しいですね。

んで内容なんだけど……あーなんで二作目で守りに走っちゃうのかなー。どの作品も水準は超えています。個人的にお気に入りは、『さよなら、アーカイヴ』と『探偵真木』シリーズ前者は雰囲気が素敵。本読みとして純粋に作中作が読みたくなる。後者橋爪と真木に萌えテンポの良さとコメディ調が良し。他にも『汝、信心深き者なれば』もエロくていいし、『水たちが暴れる』の交錯する構成も面白い。ただ、なんというか万人向けに手堅く面白いのを、という匂いがこの本全体からするんですよね……。いや、それはそれでいいと思うんだけど、個人的にはもっと遊んでも良かったと思う。そのための息抜きが探偵真木なんだろうけど。

面白いことは面白いんですけど、このことを認めるのが悔しい。煉獄エスクードの方はどうしようかしら。

 評価:★★★☆

2006-4-19

[]女王陛下薔薇 夢みる蕾たち 著:三浦真奈美 絵:相沢美良

先生! このタイトルで女王陛下は全くの脇役とか詐欺だと思います!

……ふぅ。とりあえず一番に言いたいことは言ったぞ。いやぁ、『男性社会の中で頑張る女たちの話』というフレーズとヴィクトリアン的な世界観に惹かれて読んだわけですよ……でもごめん、差別表現のきつい話って根本的に苦手でした……orz フェミニスト的な思考は持ち合わせてないつもりだけど、こういう主人公側がひたすらに理不尽な差別で虐められて、その上最後まで救いがないと読んでいて辛いんです。。序盤以外は刺々しい雰囲気が続くから読んでいても楽しめない。出来は悪くないけど、これはきついわ。

まあ全四巻完結だから、最初の一巻は徹底的に主人公側を貶めて、後三巻ではい上がらせる構成だと考えるとこれは妥当か。一応次も借りているので読みます。

 評価:★★☆

2006-4-17

[]クリス・クロス 混沌魔王 著:高畑京一郎 絵:きがわ琳

第一回電撃大賞金賞受賞作。去年から積んでいたのをようやく読了。途中まではオンラインRPGを題材にしたごく王道ファンタジーだと思ってたんだけど……うわ、ラストこんななんだ。てっきりゲームからは脱出して、最後に現実リリスと会ってハッピーエンドだと思ってたから不意打ちだった。いや、個人的にはこの、救いの一歩手前で終わる苦さはいいと思うんだけど……だけど……。まあ、良くも悪くも、ってところです。ラスト前の、二転三転していく展開には引き込まれました。

予備知識なしで読んで正解でした。高畑の人のはH2Oを一巻読んで以降さっぱりだったんだけど、集める対象に入れようかな。

 評価:★★★☆

2006-4-15

[]野ブタ。をプロデュース 著:白岩玄

ドラマが人気を博し、主題歌が異例の売り上げをたたき出した、その原作を今更ながらに読了。そんなんばっかですね、私。まあ、それはともかく。事前に「ラストの逆転がいい!」ということを聞いていたのですけど、本当にその通りでした。途中までは『(笑)』を安易に会話に出す文体や、ひたすら周りを見下す主人公に腹が立ったりしていたんだけど、終盤でそれがくるりと反転。それまで主人公にむかついていた分、気持ちよかったです。野ブタどんどん人気者になっていくあたりは、ちょっと都合良すぎるよねと思ったけれどまあそこそこいいか。ただ、ラストは基本的に好きなんだけど、終わらせ方は消化不良。そこからもう一転、主人公に改心させるような展開にした方が良かったかと。最後のスッキリさが足りない。

とまれ、そこそこ面白かったです。若年デビュー作家でも、この人は割と当たりで良かった。

 評価:★★★

2006-4-14

[]夏季限定トロピカルパフェ事件 著:米澤穂信

小市民シリーズ2作目。前回も一風変わった青春日ミステリとしてまずまず面白かったけど、今回はそこから一皮も二皮もむけてるなあ。短編集として見ると、最初の『シャルロットだけは僕のもの』の緊迫感にグッと心を掴まれ、連作長編として見ると小山内さんの計画にぞくっとする。非常に精密で老練したミステリ性に留飲が下がったのもあるんだけど、とにかく小山内さんが怖いんです。怖いけど可愛い。怖可愛い。……あ、新ジャンルかな、これは。あと上でも出したけど、シャルロット~は普通に傑作短編ですので! これだけでも値段分の価値はある。

 評価:★★★★

[]金色の明日 著:甲斐透 絵:桃川春日子

甲斐透初読み、っていうかウィングス文庫自体初挑戦だわ。

二編収録でして、個人的には表題作よりも、もう一つの『鈍色の記憶』の方が好み。ミステリーっぽいのがいいのです。二転三転する展開にハラハラし、確実に強くなっているミオーニとダニエルの絆にニヤニヤする。メインカップル(なのかな?)にドキドキできるのが少女小説醍醐味ですよ! 表題作も、ミオーニの健気な姿に熱くなれる。ミオーニ可愛いよミオーニ。

聞いていたけど、これは確かに直球ど真ん中の少女ファンタジーだなぁ。個人的には好きです、こういうの。続編も積んでいるので、楽しみ

 評価:★★★☆

2006-4-13

[]薔薇の花の下 著:狗飼恭子

母から借りた本をやっと読了。序盤で感じた、この本は私には合わないだろうな、という直感は最後まで変わらなかったです。こういう物語性のない、登場人物の心情が書き連なってるだけの小説って苦手なんですよ。共感できなければそれまでだし。そして、この主人公の心理もあんまり共感はできなかった。ただ、「幸せで満たされていると小説は書けない」という心理は、同じ物書きとして納得。真理を突いてるなーと。その部分は共感できたので、この評価です。

 評価:★★☆

[]ネペンテス 著:清水マリコ 絵:toi8

清水マリコ初読み。……すっごい、好み。今までどうしてチェックしてなかったんだろ、と後悔するくらい。最初こそ不安定でイマイチ意味の分からない世界に入れなかったけど、それが十話も続くと途中からその訳の話からなさが癖になってしまっていた。そうなると後はもうずぶずぶとはまりこんでいくだけ。この甘くない不可思議さも、後味の悪さも、ツボにはまって仕方がない。ラスト曖昧さも、この雰囲気を壊さないでいてよし。熱に浮かされるように本を読んだのは久々。

雰囲気小説ではあるんだけど、その雰囲気にはまれたら面白く思えることうけあいです。嘘つきは妹にしておく、も読まなければ。

 評価:★★★★

2006-4-12

[]憂愁の妃将軍 デルフィニア戦記10 著:茅田砂胡 絵:沖麻実也

まだ3部の途中ですよね? それなのにこんなに面白くていいのか! 前回の展開を見た時はわくわくしつつも、どうせいつものごとくリィの活躍で戻ってくるんだろうなー、と少し冷めていたのですが、ごめんなさいごめんなさい甘く見てました。ウォルを始めとする面々をひたすら追い込んだ前半、そして後半の息継ぎする暇さえない怒濤の展開に、まるで自分も実際にコロシアムにいるような興奮を覚える。無理やりなところもあるんだけど、それに対するツッコミすらねじ伏せるストーリーテリングの強さに乾杯。文句なし、本当に面白かった。

にしても、この巻でパラストとのごたごたはあらかた片付いてしまって、あと2巻は何をやるんだろ。ラストでとんでもない展開になってるので、素直に期待したいところだけど。

 評価:★★★★

2006-4-11

[]ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 (電撃文庫) 著:上遠野浩平 絵:緒方剛志

ああ、確かにここ最近ブギーポップでは一番いいですね。炎VS氷、と構成や人間関係を思い切って単純化したのが正解かな。前作が下手に複雑なものを作ろうとしてドツボにはまった感があるだけに余計にそう思える。春海や貞夫の関係に見られる閉塞性は往年のブギーポップを彷彿させてヨシ。ただそうであるがゆえに、なおさら初期の輝きがすでに失せていることが意識されて……。番外編の方が面白いと言うこと自体、すでにシリーズとしては終わってるんですよね……。

懐古厨みたくなってすみません。なんにせよ、前作に絶望した人も読んでみてはいかがでしょうか。

 評価:★★★

[]天空のアルカミレス 著:三上延 絵:純珪一

幼なじみ! 幼なじみ! 電撃のメルマガを読んだ時は、てっきり新シリーズでは幼なじみは当て馬で本命転校生、だと思ってたから油断してた。なんと再会系幼なじみとずっと一緒系幼なじみ三角関係ですよ! この人はどこまで幼なじみが好きなんでしょうか。日菜子も札奈もかわいいよ。これはいい三角関係になりそう。……とヒロインのことばかり一杯書いたのは、まだ話が進んでなくて何ともいえないから。尺がどれくらいになるか読めないし。

最後の展開からすると、あまり長期シリーズにする気はないのかな? でもあの展開にん一段落着いたら長期シリーズになりそうな気もしつつ。とまれダブルヒロイン万歳。

 評価:★★★☆

2006-4-10

[]天使のレシピ (電撃文庫) 著:御伽枕 絵:松竜

第12回電撃大賞奨励賞は短編連作。まずどの話にも言えることなんだけど、天使存在が不要。むしろいない方がすっきりしていていい。よって『ソラヲトベ』ははっきりいってイマイチストーリー自体意味分からないし。なので唯一天使存在を切り捨てた三つ目の『恋愛実験』が一番良かったかな。王道からちょっとひねった設定が上手く生かされてた。受賞作である『超告白』はどうってことない恋愛小説。別にひねらずに、直球で行けば良かったのに。『トランキライザーキス』は天使のデウスエクスマキナ的な使い方が微妙三角関係も、主人公彼氏の魅力が伝わってこない。絶対来住の方がいい男だと思うんだけど。ほら、眼鏡だし。

全体的に未熟、だけど光るものはある、といったところかな。月並みな言葉だけど。次はどうしようかなー。

 評価:★★☆

2006-4-09

[]断章のグリム〈1〉灰かぶり (電撃文庫) 著:甲田学人 絵:三日月かける

Missingの完結からおよそ一年、新シリーズホラーもので来るのかと思ったけど、今回はむしろ『痛さ』を前面に押し出すのね。相変わらず、『異常』を描くのは抜群に上手いんだけど……甲田ってこんなに説明下手だったっけ? Missingの時は、蘊蓄やら物語を楽しむための予備知識の説明を、語る者のキャラクター性を際立たせる手段としても使うことでカバーしてたんだけど、今回は本当にただの説明でしかないから下手さがもろに出ちゃってる。おかげてつまづくことがしばしば。あ、シンデレラを鏡にした構成は良かったと思います。

ストーリーは始まったばかりなんで細かいことは言えないけど、一読した印象では全く終わらせ方の見えないしリーズだな、と。明確に敵になりそうな存在がいないしね。次で判断するしかないか。

 評価:★★★

2006-4-07

[]しゃべれども しゃべれども 著:佐藤多佳子

なんか評判が良かった気がするので読んでみたんだけど……うん、確かにこれはなかなか面白かった。普通に説明しようとすると何てことのない話なんだけど、飽きそうになる寸前に小山を入れてくるので、気付けばすっかり物語にはまってしまってる。登場人物のダメな部分はさりげなく表現されてるおかげで素直に共感でき、ラストカタルシスにはちょっと涙が出た。

……と書いてみたけど、この面白さは読んで見て分かるものかと。理屈じゃないのです。あ、あとツンデレ好きな人はぜひ! 黒猫が実にいいツンデレですよ!

 評価:★★★★

2006-4-05

[]銀盤カレイドスコープvol1&2*1 *2 著:海原零 絵:鈴原ひろ

アラン・スミシーオチと相成ったアニメ版から早三か月。アニメの出来はあれでしたが(私は嫌いじゃないけど)それでも原作は面白いんだろうと信じて読みましたが……うん、間違ってなかった! アニメでの恋愛描写はそのままに、スケートシーンを筆頭とする描写がぐっと深く強くなっている。最初は文章の下手さが目に付くんだけど、慣れると後は終わりまで一直線。タズサの強くあろうとする姿に、タズサとピートの関係に、何より肝心のスケートシーンに、すべてひっくるめて心が踊る。最後のタズサのスケートシーンは、これが読みたかったのよ! と(心の中で)声を大にして叫んだ。

アニメの出来に不満がある人にこそ勧めたいな。森絵都のDIVE!!が好きな人ははまれるんじゃないかと。最終巻が出る前に既刊を揃えようっと。

 評価:★★★★

2006-4-03

[]ガンソード ~夢見るように眠りたい~ (角川スニーカー文庫) 著:倉田英之 絵:植田洋一

ノベライズ2巻はカギ爪側を掘り下げたもの。……と聞いていたから、てっきりカギ爪がいかにしてあんな考えの人になったのか、を書いたのかと思ったら違った。なんていうか、狂人は出てきたときから狂人でした。どちらかというと、カギ爪の組織の成り立ちと各オリジナルセブンの補完がメインなのね。各話はどれもそこそこ面白い。ただ、アニメの補完がウェイトを大きく占めてるため、話自体の面白さは一巻に比べると落ちるかな。それはともかく、ファサリナさんが非常にエロい件について。痺れるとかエロくてイイヨー。っていうかウーはホントにカギ爪の子なの? 狂人の子は変態ですか。

一巻同様、アニメが好きだった方に推奨。3巻……はさすがに出ないだろうな……。

 評価:★★★

2006-4-02

[][][][][][][]七つの黒い夢 (新潮文庫) 著:乙一恩田陸北村薫誉田哲也、西澤保彦岩井志麻子

まず一言。どこらへんがホラー アンソロなので、個別に感想書きます。

  • 乙一
  • 恩田陸
  • 北村薫
    • そういや北村薫ホラーは初めてだったな……。語り口はいいけど、途中でオチが読めてしまって、ちょっと興が削がれた。予測できてしまう恐怖には惹かれない。
  • 誉田哲也
    • 全作品の中でもページ数は多い方だけど、正直これでもまだ足りてないと思う。っていうか世界観がこの分量で扱うようなものじゃないよね。オチの後味の悪さは買う。
  • 西澤保彦
  • 桜坂洋
    • 期待通り。日常ミステリとして綺麗に収まってますね。何でもない話なんだけど、何か心に残るものがある。タイトルも素敵。でもこれが一番ホラーじゃなかったです。
  • 岩井志麻子
    • ダークホースその2。これはとにかく語り口の妙による勝利。どことなく淫靡で禁忌めいた匂いを漂わせる語り口に引き込まれる。ただオチはいらないよね。この中では一番良かったかも。

期待してた人が微妙で、期待してなかった人が意外に良かった、という感じ。西澤岩井は他作品も読んでみます。二人収穫があったので、評価はこんな所。

 評価:★★★

[]カーリー ~黄金の尖塔の国とあひると小公女~ (ファミ通文庫) 著:高殿円 絵:椋本夏夜

帰ってきた! マグダミリアの高殿が帰ってきた! やっぱり高殿はシリアスオンリーでナンボだと思うんだ。夜にちょっと読み進めるつもりだったのに、目が離せなくて一気読みしちゃったよ。あらすじと序盤から、少なくとも一巻は学園ものなのかと思ったら全然違った。『普通』の裏にある謎の数々に引きつけられ、後半の怒濤の展開にページをめくる手が止まらない。シャーロットの成長する姿もうまく書かれてるし、カーリータイトルになるだけあって魅力的。世界史好きとしては藩王国とかヴィクトリア朝とかの言葉にも注目してしまう。いやあ、文句ないわ。

傑作認定しても良いんだけど、次巻への期待を込めて評価は抑えます。早く続き、続き! ただ、百合ものだと思って読むと間違いなく地雷です。

 評価:★★★★

2006-4-01

[]銀河英雄伝説外伝〈1〉黄金の翼 (徳間デュアル文庫) 著:田中芳樹 絵:道原かつみ

本編を読破してから早半年、ようやく外伝に手を付けました。遅すぎるよ自分……。まあそれはさておき肝心の感想ですが、うーん、普通? 相変わらず展開の運び方は巧みだし、艦隊戦は迫力満点なんだけど、そもそも話そのものがわざわざ外伝でやるまでの内容じゃないせいか、イマイチ惹かれない。若き日のラインハルトキルヒアイスが活躍しているところなんて本編貴読者にしたら嬉しいものなんだけど、もっと他のキャラの活躍が見たかったなあ……というのが本音。幼年学校の事件の話なんてファンサービス以外の何物でもないからね。表題作が一番よかったかな。

つまらないわけじゃないんだけど、この分なら外伝まで追いかける必要はないかも。……続き、どうしようかなあ。

 評価:★★★

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