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2006-3-29

[]動乱の序章―デルフィニア戦記〈9〉 (C・NOVELS―ファンタジア) 著:茅田砂胡 絵:沖麻実也

久々のデル戦。前巻読んだのって10月くらい? 5ヶ月以上も読んでなかったのか。おかげで『この人誰だっけ?』と思うことがしばしば。……それはさておき。タイトル通り『序章』で、ほとんどは今後のための下地作り、ラストでやっと大きく事が運ぶという感じだけど、面白さは鉄板。ホント、この人は様々な思惑が交錯する様を書くのが上手いですね。今まで本筋から少し離れたところにいたシェラメインシナリオも、これ以降本筋に合流しそうだし。新キャラレティはそこそこいい感じ。完全に敵なスタンスのファロット側のキャラ、というのは必要だと思うし。

ラストで非常に大きく動いたので、これ以降の展開にも期待大。さっさと続きを読みましょう。

 評価:★★★☆

2006-3-28

[]傀儡后 (ハヤカワJA) 著:牧野修

牧野修小林泰三と同系統と言われている訳がよく分かりました悪趣味極まりない舞台設定といい、人の醜悪な部分を喜々として描写している点といい、なるほど確かにこれは小林泰三(ひいては江戸川乱歩)の傍流だわ。特にこの作品はΑΩに似てますね。頭の中に鮮烈なイメージを浮かび上がらせる描写力はさすが。なかでも街読みのビジョンを文字で完全に再現している様は圧巻の一言。その上で言葉・文章のリズムに一々気を遣っているのも凄いとしかいいようがない。もうこのイメージの奔流に流されるままに読み終えてしまえるほど。ただ、話も同様に流されて流されて訳の分からない方向へ行ってしまうのが難点。内容はいくつか枝分かれしているのですが、それも収束したようなしないような、イマイチ釈然としない。もはや話が私の理解できる範囲を超越していました。

話がもっとよく纏まっていたら文句なく良作認定だったんだけどなー。でも内容二の次で文章のみで読めてしまえるのも確か。小林泰三が好きな人にお勧め

 評価:★★★☆

2006-3-20

[]空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 (電撃文庫) 著:渡瀬草一郎 絵:岩崎美奈子

空鐘もとうとう2桁に。開始当初はまさかここまで続くとは思ってなかったです。いや、ストーリー的にじゃなくて、打ち切りとかあるじゃないですか……。まあそれはおいといて。今回はどうやら次巻への繋ぎらしく、面白さはいつもに比べると一枚落ちるか。あの人との戦闘シーンとか、盛り上がるところはきっちり盛り上がるんだけど、その部分の割合自体が少ないので。そして今まで全てにおいて高水準だと思っていたこのシリーズに、やっと(?)欠点を発見。三角関係の書き方が上手くないのか。というか明らかに扱いがウルク>>>>>>リセリナとなっている。三角関係ってのは両方ともそこそこ平等に書かれているからこそ魅力が出るものであって、こうも差がありすぎると返ってマイナス要素に。両者とも魅力的なキャラなだけに、この落差はでかいなぁ。リセリナが可哀想になってきた……。

うーん、ここにきて痛い欠点が。でもまあ本筋の面白さは落ちてないし、次回からは本格的に最終局面に突入っぽいので、楽しみ

 評価:★★★☆

2006-3-15

[]カレとカノジョと召喚魔法〈6〉 (電撃文庫) 著:上月司 絵:BUNBUN

ああ、良い作品だった。あの急転直下というべきラストからどう繋げるのか、期待も不安も同じくらい大きかったのだけど、良かった。記憶が戻るところの唐突さと、巫女さんの扱いの不遇さは微妙だったけど、不満はそれだけ。中盤以降、今までの伏線を一気に収束していく展開には非常に惹き付けられた。回収の仕方が上手いっていうか、そもそもこの作品にはこんなにも多くの伏線がちりばめられていたのか。前半がゆるーい日常描写だった反面、後半の畳みかけるような展開の熱さときたら! そしてラストとそのイラストで少しだけ感動を覚える。実にいい作品だった。それにしても最後の最後でリールゥがものすごいいいキャラになっている件について。ネタバレになるから多くは言えないけど、私はこういうキャラ大好きだ!

金もなかったのに1巻に手を出した自分にちょっと感謝。ここ1,2年の新人では、構成力は間違いなく群を抜いているんじゃないかな。次回作も期待大。

 評価:★★★★

2006-3-12

[]とらドラ!1 (電撃文庫) 著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス

昨年の新人ではトップと謳われた竹宮ゆゆこの新作はタイガー&ドラゴンとらドラ! 何しろ前作の評判が高かったから期待していたけど、うん、確かに楽しかった! 凶暴でツンデレな手乗りタイガーこと大河を始め、魅力的なキャラにテンポのいい構成と、実に良質のラブコメ主人公に素直に感情移入できるのも大きなプラス要素だし、北村のズレたキャラも良いし、みのりんは出番が少ないのが勿体ないくらいの良キャラ。この読んでいてむずがゆくなる感覚はまさにラブコメの醍醐味ですね。ハチクロ風に言うと青春スーツを頭まですっぽり被っている人を見ている気分。『面白い』というよりは『楽しい』という感じだったな。

前評判通り、いい作品で満足。★★★★でもいいくらいだけど、次への期待を込めて、今回はこれくらいに留めておきます。わたしたちの田村くんも積んでいるし、楽しみが増えてきて嬉しい限り。

 評価:★★★☆

2006-3-10

[]奇蹟の表現〈3〉竜(ドラゴン) (電撃文庫) 著:結城充孝 絵:KEI

奇蹟の表現3巻。あぁぁどんどん地味さが加速していくー……orz いえ、地味さが味になればそれでいいと思います。でもこれは地味さがかえって平坦な展開を強調してしまっている気が。ナツの出番はおろかシマの活躍さえもどんどん短くなるし、代わって幅を利かせているのは警察のシーンやらミクニのシーンやら非常に盛り上がらない場面ばかり。そして話自体が単調なものだから、『?』を使わず『……』で代用する文体も鼻につく、という悪循環。今回で初めて、次回に続く、という形になっているんだけど、イマイチ惹き付けられない。地雷ではないから金返せ! というふうには思わないんだけど、値段分楽しめたかと言われるとNO。一番始末に困るパターンですね。

なんかもうこの先の展開とかどうでもよくなった自分がいる。1巻の面白さは取り戻せそうにないどころか下り坂だし、次が出ても回避でよさそう。

 評価:★★☆

2006-3-05

[]フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース (富士見ファンタジア文庫) 著:賀東招二 絵:四季童子

フルメタ長編最新作。あの戦慄、オン・マイ・オウンから一年あまり(とはいっても私が読んだのは半年前だけど)期待値は自ずと高くなっていたのだけど、いやあ見事に応えてくれました。最初のコロシアムのシーンで掴みはOK、容赦のない展開に惹き付けられ、最後までそのモチベーションが落ちることなく読了ラストの戦闘シーンは圧巻の一言。デ・ダナンのメンツは出てこないし、番外編っぽい気もするけど、まあ前巻の展開を考えると仕方ないところか。しかし展開上やむをえないとはいえ、ナミはもったいない。魅力的なキャラだったのに。

宗介の次の機体の存在も出てきたし、次回からデ・ダナンとも合流しそうだし、非常に楽しみ。この期待を裏切らないからフルメタは大好きです。

 評価:★★★★

2006-3-02

[]創聖のアクエリオン 天翅編 (富士見ファンタジア文庫) 著:大野木寛 絵:金田榮路

昨年9月に放送終了した『創聖のアクエリオン』を堕天翅(というかトーマ様)視点から解体し新構築したノベライズ。ああ、うん、まあそんなに期待はしてなかったよ……。とはいっても、前半は思ったより良かったんです。あのネタだらけのアニメから重要なエピソードだけをピックアップして上手くつなぎ合わせているのはちょっと凄いな、と思ったし。トーマ様他堕天翅達の描写もアニメを上手く補っていて◎。問題は後半。司令のトンデモ理論を否定的な視点で語るのはやっちゃいけないでしょ。勢いを殺している。さらに堕天翅側からしか描写していなかったせいでアポロシルヴィア達の言動に重みも何もなく。そして結末も本編のを変えてしまったせいでグダグダ。あの超展開連続ラストが魅力の一つなのに、あんな適当極まりない終わり方になってしまうなんて! うぅ。

えー、本当に前半は思ったより良かったんです。まあ、たった200ちょっとのページ数であの話が纏まるわけがないので、仕方ないといえば仕方ないですが。

 評価:★★

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