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2006-1-26

[]アルスラーン戦記5~7*1 *2 *3 著:田中芳樹 絵:天野喜孝

アルスラーン戦記第一部完結まで一気読み。とはいっても20日以上かけて読んだからあまり『一気に読んだ』という感覚はないのだけど。正直、4巻までは特に期待していなかったシリーズだけど、最後まで読んでやっと「ああ、この作品を読んでいてよかった」と思えた。いや、5巻も6巻も、水面下で色々と進んでいるのだけど話としての盛り上がりは特になく、いつものアルスラーン戦記なんだけど、第一部完結となる7巻は格別。冒頭から戦、それが終わっても緊迫感を持続させ、最初で盛り上げたテンションを全く下げないまま第一部を綺麗にとじる。このぎゅっと濃縮された味を楽しめるのは、やっぱり田中芳樹ゆえですね。各キャラの結末には素直に感嘆。これだけの盛り上がりを演出するために1~6巻で準備してきたと思うと、読んできた甲斐はあります。……でもやっぱり溜めが長すぎたと思う。ともあれ、面白いシリーズだったということで。しかし、第二部はこれ以上のものになるんだろうか……。それ以前に完結するかという問題があるのだけど。

評価:★★★☆

2006-1-04

[]紅 (紅シリーズ) (スーパーダッシュ文庫) 著:片山憲太郎 絵:山本ヤマト

電波的な彼女よろしく、相変わらずこんな現代には住みたくないと思わせてくれる片山憲太郎の新作。恐らく他所でも言われているだろう戯言シリーズとの相似感はさておき、ヒロインの紫(7歳)が可愛すぎる件について。私、腐女子とか幼なじみとかツンデレとか色々と属性もっているけど、ロリ属性は持ってないはずなのに……やばいよ可愛すぎるよ紫。他にも銀子はなかなかいい幼なじみだし。電波~はサスペンスストーリーが第一だったけど、こちらはキャラクターを前面に押し出しているのね。ストーリー電波~に比べるとそれほど引き込まれないけど、十分及第点。個人的には電波的な彼女の作風の方が好みだけど、こちらはこちらで楽しみ。しかし、世界観はそうでもないけど文章・キャラが戯言臭いというシリーズは色々あるけど、文章・キャラはそうでもないのに世界観はもろ戯言の影響を受けた、っていうのは稀なパターンですね。

評価:★★★☆

2006-1-01

[]つきのふね (角川文庫) 著:森絵都

文庫化を機に再読。ラストの展開はほとんど覚えていたのに、やっぱり泣いてしまった。昔読んだ時に比べると目が肥えてきたせいか、完成度の低さ(森絵都作品にしては、ね)が気になったのは確か。これを読むと、いかにDIVEが洗練のかがよく分かる。いつかパラソルの下で、は言うまでもない。だけど、その雑さもひっくるめて、私はこの小説が大好きなんだということを再確認。この小説メインである四人はみんな余裕がなくて、自らの首を絞めているように痛々しくて、だからこそどうしようもなくひたむきで。崖から半身乗り出しているような絶望一歩手前の状況から、つきのふねによって救いの光が射すラストはやっぱり熱くなる。この心を根本から揺さぶる感覚は本当に久しぶり。この小説は私にとっては源流のようなものだからね。この作品に出会えて良かった。

……ただ、最後の手紙はあざとさが鼻についたな。前はそこまで気にならなかったんだけど。

評価:★★★★★(再読)

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