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2005-8-08

[]ディバイデッド・フロント〈1〉隔離戦区の空の下 (角川スニーカー文庫) 著:高瀬彼方 絵:山田秀樹

2chのラ板大賞を見て買い。作者は浅井ラボへの誕生日プレゼントを見てから何となく気になってはいたのですが。評判ほどではないけどまずまず面白かったです。まあ、まだ出だしだしね。

人間VSバケモノという戦場モノ。最初、のっけから舞台が戦場であることを忘れてしまいそうなコメディ的雰囲気(しかもあんまり笑えない)とバリバリ話口調の一人称にのれず、まさか外れ? と思ったけど戦闘シーンになってから盛り返してきました(最近こんなのばっかな気が)度重なる苦難に緊迫しているのは抜群に感じられます。主体が変わりながら話を進めている一人称文体に関しては、心理描写という点においては抜きん出て秀逸(特に香奈の一人称は真に迫っていて読んでいるこっちも鬱々とするほど)なんだけど、基本的に話し口調の文体であまりにもキャラが立ちすぎていて感情移入という点においては正直しづらいです。けど前述の通り心理描写は凄いの一言なもんだからシリアスな場面を上手く燃えて盛り立てている。もう畳みかけるような危機の嵐に燃えずにはいられない。半身同化とかまだ説明されてない設定もあるけど、それらは次巻に持ち越しかしらん。

まだ他のキャラに比べて生駒隊長と筒井彩がイマイチ立ってないんだけど、まあそこら辺は次巻に期待。コメディ微妙さを入れて評価はこんな所。積んでる二巻もさっさと崩します。

 評価:★★★☆

[]放浪の戦士―デルフィニア戦記〈1〉 (C・NOVELSファンタジア) 著:茅田砂胡 絵:沖麻実也

んー、これがまだ序章だということを差し引いても期待値からは随分低め。ちっと主人公達が完璧すぎて魅力を感じられないのは痛いな。

有名な大河ファンタジー戦記、デル戦の1巻。話としては大きな物語の序章で、盛り上がりはほとんどないです。まあ、これは仕方がないとしよう。ただ、最初からイベントで始まるので上手く状況が把握できず、世界観に入り込むのに凄く戸惑った。ウォルやリィの名前が明かされてからも彼らを「男」、「少女」と表記する文体はどうにかならないものか。他のキャラはちゃんと名前で呼ばれているのに、読みづらいことこの上ないですよ。キャラに関しては上に書いたとおり。それとリィの口調が定まってないのが凄く気になる。心は男、身体は女って設定なのに、70ページくらいから既に一人称だけ「ぼく」で口調はもろ女の子になっていて、あらー? と思っていたら150ページくらいで唐突に一人称「おれ」で口調ももろ男の子に変化。んで終盤はまた一人称「ぼく」の女の子口調に戻る。何がしたいんだ。どうしてかを理解しようにもリィの心理描写なんてろくにないので理解できるはずもなく。っていうかこんなミスは編集者が注意しろよ! こんな定まらないキャラを好きになれるわけが当然ない。他の味方キャラもちょっと完璧すぎです。人間は欠点があるからこそ魅力的なんですよ。

話としてはまだ始まったばかりだし、4巻まで借りているから読む予定だけど……。あと第一部を引っ張るには味方に比べて敵が愚かすぎる気がしなくもなく。まあ、空鐘のように2巻で化けるシリーズもあるので、そうなることを期待。

 評価:★★☆

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