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2006-01-31スーツの神話

スーツの神話

■スーツの神話(中野香織)

 日経新聞連載「モードの方程式」の人がずいぶん前に書いた本です。図書館で目にとまりました。タイトルの「神話」が今となっては古くさいですが、とりあえず読んでみることにしました。

 さいわいなことに中身はえせアナール学派風ではぜんぜんありませんでした。

 男の正装が中性のひらひらから現代のツーピースに至るまでは「男はいかにあるべきか」という物語、それをめぐるモードの戦い、階級の相克があった。そのことがコンパクトに、かつ面白く書かれていました。

 ただ、現代から過去に遡及して単線的に歴史が述べられているため、どうしても深みが足りない。思想面も文章が足りない。新書だから仕方ないのでしょうが。

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