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ennoea! 本の方

2009-02-15

[]神々のプロムナード(鈴木光司)

ちょっと淡泊な気もするけれどなかなか面白いミステリだった。

ただのミステリじゃなくて、人が一人失踪したときに、残された家族や友人の想いが事件の本質から少し離れたところで上手く絡んでるのが良いのだけれども、加納某がテレビに出たあたりから流れが一気に変わって、残された奥さんが教団に入ってしまうって言う、本質中の本質に飲み込まれていくあたりが意外性を持ちつつも納得させられてよろしかった。

神々のプロムナード

神々のプロムナード

2009-02-09

[]枝の折れた小さな樹(鈴木光司)

鈴木光司短編集。読んでる途中は気づかなかったんだけれども、後書き読んだらそれぞれの話に中心となる小道具があるとかで、その後書きを読んでから振り返ってみると確かに1枚の写真とか、ワインとか、小道具の使い方が上手かった。

まぁ、話自体は上手いけれども内容に特に入り込む部分も無しで可も不可もなくってところだった。

枝の折れた小さな樹

枝の折れた小さな樹

2008-12-31

[]シャイロックの子供達(池井戸潤)

これは凄かった。2話目に移ったら主人公が変わったので、よくある短編集かと思ったら1話1話が単体のストーリーとして成立しているのはもちろん、後の話の伏線が本当に何気なく散りばめてあって、後の話を読んだときにそう繋がるのか!と感動した。

シャイロックの子供たち

シャイロックの子供たち

[]犯人に告ぐ(雫井脩介)

映画でトヨエツが「今夜は震えて眠れ」って言う行が格好良かったので読んでみたけれども、活字だとあんまりグッとこなかった。小説と映画はそれぞれに良いところがあるものだなと再確認。

小説のいいところとしては、分量がほぼ自由なので主人公が何を考えているかと映画よりも詳細にわかって物語に没入しやすいのと、あとは上司をパージするくだりが痛快だった。

犯人に告ぐ

犯人に告ぐ

2008-12-07

日本SF大賞:貴志さんと磯さんに決まる

新世界よりってSFじゃないと思うんだけれど...

[]東京島(桐野夏生)

別に悪くはないんだけれど、心に留まるものもなかった。

まぁ、女ってタフだなぁくらい?そう言う意味ではいつもの桐野夏生なんだけれども、生きるっていう最低限のことに注力しなければいけないので、いつものどろどろした感情みたいなものが無くてちょっと物足りない。

東京島

東京島

2008-11-30

[]新世界より(上)・(下)(貴志祐介)

その世界特有の設定を説明する際に如何にうざったさ、説明臭さを感じさせることなく読者に世界観を刷り込むかっていうのがファンタジーにおいて重要だと思うんだけれども、その大事な点に失敗してると思う。

さらに言うと、その説明描写に押し出されて主人公グループの人間関係の描写が希薄で、次々死んでいっても特段の衝撃も何もなかったのが残念。

新世界より (上)

新世界より (上)

新世界より (下)

新世界より (下)

[]俺たち花のバブル組(池井戸潤)

俺たちバブル入行組の続編。企業小説好きなので普通に面白かった。出世コースから外れても、銀行マンたろうとする近藤が切なかったなぁ。最後に長いものに巻かれてるのも、リアルで良かった。

オレたち花のバブル組

オレたち花のバブル組