烏鹿覚書

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2006-01-16

[][]森博嗣『100人の森博嗣

100人の森博嗣

2005.11.21初版(ISBN:4840114587)

昨年の12月に読み終わっているものだが今まで書きそびれていたので。

「森語り」「森読書」「森人脈」「森好み」「森思考」の5つの区分けがされているエッセイとか解説とか...そういう物をまとめた短文集というべきなのだろうか?その類の本でした。というか、「1回どこかの雑誌なり掲載したものをまとめませんか?」と言われるだけでも凄いと思う。他にこういう事されてる作家っていらっしゃいましたっけ?私がただ知らないだけかもしれませんが。

その中の「森思考」に中日新聞から記事を依頼されて書いたが、新聞社の上層部からのストップによって掲載されなかったという「子供には新聞を読ませない」というタイトルのエッセイが入っている。これが一番心に残っている。

子供たちには単純な固定観念を植えつけたくない。押しつけがましい常套句の攻勢から子供を守るべきだ。若者たちにはもっと自由に発想してほしい。僕の子供たちは、もうすぐ成人するが、自分の価値観が充分に育つまでは、新聞もTVも一切見せなかった。これは正解だったと確信している。

「100人の森博嗣」(文庫版)p241

上記引用はその心に引っかかったエッセイの締めにあたる。"僕の子供たち~"から前後に分けた時に前半は賛成、後半は私にはまだわからない。

昨今ネットが民衆レベルまでに普及してきて情報過多になりつつある。というかなってる。その玉石混合の情報をどう拾い集めて自分の知恵なり知識を形成するのか、結局その情報に面と向かう人の観念に従うと思う。

子供の育て方には間違いはあるかもしれない*1けど、きっちりした正解は無いと思っている。世に出回っている"子育ての本"という類はその方法というかノウハウの本でしかないわけで。人間の考えが一人一人違うように子供だって全てが全て同じなわけじゃないんだし。

と一つのエッセイを取り上げてみて、他にも紹介したい物があるがそれはまたいつか。

*1:この時期にある種の食べ物は危ない、とか

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