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2008-11-23
■ [ハヤカワ文庫JA][小林めぐみ]『回帰祭』


- 作者: 小林めぐみ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/11/10
- メディア: 文庫
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小林めぐみ初!!のハヤカワ文庫JAは長編。つか、今の今までハヤカワで出て無かった事自体がハヤカワ何やってるんだ?と今更ながらに思ったりするんだが。
序盤から200ページぐらい読んだ辺りで、「これは栗本薫の『レダ』か?」と思いたくなる設定*1の数々に、ネタ被りは無いだろうなーとヒヤヒヤしながら読み進めていった。最終的には違う着地点に落ち着いて良かった良かった。
アンドロイドが直接牙を剥く直前まではホントに面白かった。が、それ以後がどうもグダグダになってしまった気がする。
閉鎖空間に於ける統制社会で、且つ男女比が著しく崩れた人口調整が働いてるとなると、確かに少女達を隔離して教育したり、顔をベールで覆う様な生活習慣が根付くのはわかるが、もう少し心理的倫理的な抑圧というか制限が男の子の側に掛かるんじゃないかな。良くも悪くもジュブナイルな出来にしてしまったが故の欠落かな。明るく書いてしまったのは、登場人物のキャラクタに引き摺られてしまったが故なんだろうが、もう少しねちこくそこを掘り下げて欲しかった。どうしても『レダ』と比較してしまう。
*1:レダにイヴに相当する少年少女、人口受精による人口調整、その中で数少ない自然受胎による人間、人語を解する実験動物、管理された反乱者等々
2008-06-24
■ [一迅社文庫][小林めぐみ]『片手間ヒロイズム』


- 作者: 小林めぐみ,結城心一
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/06/20
- メディア: 文庫
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知らぬ間にこんな所で仕事してるんだ。結婚したから若奥様というか女子高生な奥様な『食卓にビールを』で、子供産まれたから女子高生なベビーシッターという女性作家として無茶苦茶わかりやすい構図で作品作ってないか?とツッコミ入れたくなる気がするが、面白いから良いか。
展開としては『食卓にビールを』となんら変わらないと見せ掛けて後半の展開がやられた。つか、三人とも同一人物迄は予想出来たが、その先はやられた。
相変わらず面白いです。シリーズ化は出来るかな?して欲しい気もする。
2007-07-18
■ [富士見ミステリー文庫][小林めぐみ]『食卓にビールを 6』


- 作者: 小林めぐみ,剣康之
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/07
- メディア: 文庫
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何故に富士ミスでこんな良質なSFな短編が読めるのだろうと不思議に思いながらも既に六巻に。各所に古いネタをちりばめつつ、ノスタルジックと日常を行きつ戻りつしながら、何故かSF。
ナンセンス系SF短編シリーズとしては、イチオシなんだけどな。
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