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2007-02-28
■ [電撃文庫][小河正岳]

- 小河正岳『お留守バンシー 4』ISBN:9784840237253
最終巻というか打ち切りというか。話の途中だけど、強引に一区切り付けてお終いにしました感が漂う後半のグダグダはちょい酷いかも。
今までもう少し丁寧な作りをしていたからこそ、ラストもキチンと書いて欲しかった。まあ、終わらせるには、今の関係を破壊しなくちゃならないから、次のシリーズの合間に続きが出る様な形になってくれるのが理想ではあるが。
2007-02-27
■ [ハヤカワ文庫JA][野尻抱介]

- 野尻抱介『沈黙のフライバイ』ISBN:9784150308797
短編集。
「沈黙のフライバイ」
野田司令のアイデアを逆転。SFオンラインで公開されていた事もあり、覚えていた。
「轍の先にあるもの」
はやぶさがイトカワに到着する以前に書かれた小惑星モノ。
「片道切符」
野尻らしい火星片道切符。
「ゆりかごから墓場まで」
ちょい??
「大風呂敷と蜘蛛の糸」
これ、大好きだ。
DocSeri2007/02/27 08:51あ、出てたんでしたっけ。探さないと。
adramine2007/02/27 09:04既読ならすいませんが、DocSeriさんには『バビロニア・ウェーブ』を是非読んで貰いたいです。
2007-02-22
■ [電撃文庫][橋本和也][新人]

- 橋本和也『世界平和は一家団欒のあとに』ISBN:9784840237161
ヒーロー一家な兄弟のファミリーモノ。多少説明的な台詞が目立つが、概ね良いんじゃないかな。理屈はどうなっているんだろうと考えたらダメだけど。
多分、続くのかな。一応チェックリスト入り。
2007-02-21
■ [電撃文庫][うえお久光]

- うえお久光『悪魔のミカタ666 スコルピオン・オープニング』ISBN:9784840237215
長らく音沙汰が無かった『悪魔のミカタ』の新刊にて新シリーズ。
JoJo系の雰囲気から脱却するのかと思いきや、意外にその空気を残しつつハーレム展開に上手い理由を取り付けたモノだな。
とは言え、始まったばかりなので、何も判らないのが事実であるが。
2007-02-15
■ [電撃文庫][紅玉いづき][新人]

- 紅玉いづき『ミミズクと夜の王』ISBN:9784840237154
おとぎ話っぽい導入部から、恋愛モノに移り変わる物語。つか、泣ける。電車の中で泣いてしまい、少々恥ずかしかった。
後半の王宮パートが泣けるのは当然として、前半の夜の森パートでもホロリとくる描写がかなり。フクロウに褒美を訊かれ、「褒めて」とだけ応えるミミズク。その他イロイロある。
この新人は、要チェックリスト入り。
2007-02-14
■ [電撃文庫][支倉凍砂]

- 支倉凍砂『狼と香辛料 4』ISBN:9784840237239
かなり安定度が増してきた。ホロとロレンツの会話も次第に違和感無く、二章の終わりの会話等、落ち着いた中にもぽわーんとした暖かさが感じられる。
無理に延ばす事無くホロの故郷で話が終われば良いのだが……。
2007-02-13
■ [電撃文庫][成田良悟]

- 成田良悟『世界の中心、針山さん 2』ISBN:9784840237246
パラレルに進む物語を一点に収束させる成田のパターンの実験作っぽい『針山さん』だが、今回もやはりそうだ。
ただ今回は、イッちゃったキャラクタがいない為か、少々印象が弱い。ゾンビの二人がもう少し頑張ってくれると良かったのだが。
今度は、網の目の様に絡まり合う物語を期待したい。
2007-02-12
■ [電撃文庫][高橋弥七郎]

- 高橋弥七郎『灼眼のシャナ 14』ISBN:9784840237192
そこでお終いとは惨い。『マリみて』の"レイニー止め"に匹敵する幕引。
シャナと吉田が悠二に決断を迫るクリスマス・イヴに攻めてきた"紅世の徒"。各人のターニングポイントが示される中、敵側に新たな動きが、という所迄。
戦闘シーンは弥七郎の本領発揮という感じで"萌えより燃え"。だけど、その"燃え"の燃料が"萌え要素"という不思議な状態のままクライマックスに突入しそうな勢いだ。
2007-02-09
■ [ファミ通文庫][田口仙年堂]

- 田口仙年堂『ガーゴイルおるたなてぃぶ 2』ISBN:9784757733251
市松人形に日本刀!!そのヴィジュアルが全て。それで『チャイルド・プレイ』のチャッキー+生まれたての知性。もう少し"狛"に焦点が当たっていると良いかもしれないが、次も出そうだから良いか。
ガー助とかもいたけど、なんだか霞んでしまった。
2007-02-06
■ [角川スニーカー文庫][六塚光]

- 六塚光『レンズと悪魔 2 魔神跳梁』ISBN:9784044707088
JoJoっぽさに拍車がかかった2巻。文字通り「スタンド使いは引かれあう」様に魔神達が集まる2巻。キャラクタの繋がりもなんだかありきたりと言うかなんと言うか。一本道な物語に思えてしまうのがネックなのかな?
バトルシーン等の描写はかなりこなれてきた感じはするので、楽しい事は楽しいのだが、それ以外の部分がどうもアカン。
もうちょいって、感じかな。
2007-02-02
■ [富士見ファンタジア文庫][冲方丁]

- 冲方丁『スプライトシュピーゲル 1 Butterfly & Dragonfly & Honeybee』ISBN:9784829118979
昨日の『オイレンシュピーゲル 壱 Black & Red & White』と対になるシリーズの一冊目。ドラマガで連載中らしい。
同じ舞台で似た境遇のキャラクタを配置して、再生産に見えてしまう……。スニーカーと違い、前フリ、一人一人のキャラクタをフューチャーした章があって、本編に近いモノがあるから、全体のまとまりはあるのだが、どうも印象が弱い。ラストのやるせなさ無情感も、もう少し重くのし掛かる感じに出来たんじゃないかな。
冲方っていったら、文庫化の時に連載時の影も形も無い程の加筆修正をして素晴らしくなる印象がある(cf.『カオスレギオン』)のだが、それが無い以上、ちょいいつものクオリティからは落ちるかな。
『オイレンシュピーゲル』同様、映像化する時はかなり敷居が高そうだな、これも。
2007-02-01
■ [角川スニーカー文庫][冲方丁]

- 冲方丁『オイレンシュピーゲル 壱 Black & Red & White』ISBN:9784044729011
富士見と同時刊行の片割れ。微妙に『ガンスリングガール』と被るかな。両方読まないと多分判らないのかもしれないが。
冲方にしては非常に「受け」を狙ったキャラクタを配置しているのが印象的だ。すぐにも映像化しそうな感じがするのだが、肝心な所で映像化するとヤバいモノがチラホラと。つか、メインキャラの四肢を外した状態でベットに転がしているのは……。
『○毒ヴェロシティ』からやってる「/」を多用した文体は、ちょい滑り気味な……。3人のキャラクタの中でも合うのと合わないのとあるから、なんにでも使うのは良くないな。
個人的には、夕霧の章が好みかな。
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