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2005-12-31
■ [スニーカー文庫][椎野美由貴]

- 椎野美由貴『バイトでウィザード 沈めよ恋心、と雨は舞い降りた』ISBN:4044287120
暗くて、どうしようもなく救いのないお話に一直線というか、あの序盤のバカっぷりのかけらもない程の変貌はちょっとどうかと思うが、まあ、暗い話は好きだから良いけどさ。
前回、敵になってしまった元恋人を救ったのだが、取り返しの利かないラインの一歩手前まで傷ついてしまった主人公。辛うじて動けるレベルまで回復した所で、イロイロと。
しかし、そのラストの駆け引きは極悪やな、マジで。でも、この路線で行って欲しいな。
- ★★★☆
■ [富士見ミステリー文庫][小林めぐみ]

- 小林めぐみ『食卓にビールを 5』ISBN:4829163321
すちゃらかバカSFも5巻目。かなり安定して楽しい。今回は特にメタ視点のパロディのキレが良い。
- ★★★★
2005-12-27
■ [MF文庫J][月見草平]

- 月見草平『魔法鍵師カルナの冒険 3 流転の粉』ISBN:4840114722
非常に安定した新人の三冊目。微妙に方向転換したかと思ったが、最後には軌道修正していつも通りに。やはり伏線の回収の仕方とか、ナカナカじゃないかと。でも、盛り上がりのピークが妙に分散してしまった様な感じも少々。
が、そんな事より、この巻には前に手に入れたエクセラの日記に記されたエクセラの本性が所々に挿入され、ちょっとドキっとする仕上がりになっている。
どちらにしても、システィマティックに組み上げた世界は好きだな。
- ★★★☆
2005-12-22
■ [ソノラマノベルズ][小川一水]

- 小川一水『こちら、郵政省特別配達課!』ISBN:4257010797
一水の初期作品の復刊。当時はあまり良い印象を持たなかったというか、読みづらかった記憶がある。
で、何年か振りに読み返すと、所々に奇妙な表現が目に付くモノの、意外に読める。それほど大きく書き直した訳ではないから、一水の文体に私が慣れたという事なのかも知れない。
内容は、変わらず。『回転翼の天使』、『群青神殿』、『第六大陸』に繋がる現場主義の第一冊目らしいいつもの一水。
2005-12-21
■ [スーパーダッシュ文庫][片山憲太郎]

- 片山憲太郎『紅』ISBN:4086302721
『電波的な彼女』の雰囲気をそのままで「それなんてエロゲ?」という違和感ありまくり展開なんだが、妙にしっくりくる不思議さ。登場人物の名前は『電波的な彼女』の苗字と被るモノが多いが基本的に別世界?微妙に『戯言シリーズ』っぽさもあるな、これは。
というか、恋に恋する少女が恋を自覚し恋に目覚め、真っ直ぐ突き進むという意味では、ちょう王道なラブストーリーだな。ただ、雰囲気がちょいアレですし、少女の年齢が7歳ではな……。でも、面白い。つか、これはツンデレではないが、こういうパターンって、結構あるよね。
- ★★★★
2005-12-20
■ [ソノラマノベルズ][笹本祐一]

- 笹本祐一『小娘オーバードライブ 2』ISBN:4257010770
復刊第二弾。とはいえ、書き下ろしが30ページ程プラスされて、更に細部がかなり変更されている感じかな。
何処にでもありそうな設定なのだけど、実は誰もやっていなかったし、現時点でも私が知る限りは無いんだよな、このパターン。そこに笹本らしい正義感と悪役の美学が加わってこうなっている訳だ。
今回、微調整をやったけど、後10年後は、ほとんど書き直しになってしまうのかな。
2005-12-19
■ [富士見ファンタジア文庫][葉山透]

- 葉山透『ニライカナイをさがして』ISBN:4829163291
『9S』をロードムービー化というか、超常現象とバトル系をバッサリ切り落としたら、こうなる。良くも悪くも葉山透ですな。
ただ、沖縄を描きたかったのか、二人の関係性を描きたかったのかが、イマイチボケてしまっている様な気がしないでもない。ちょっともどかしいかも。
- ★★☆
2005-12-16
■ [電撃文庫][マサト真希]

- マサト真希『絶世少女ディフェンソル』ISBN:4840232431
『スカイワード』の次じゃなくて新シリーズを出すハメになってしまった様だ。
で、内容と言えば、(『灼眼のシャナ』+『LOVELESS』)/2という感じ。要するに異能力バトルモノに契約の概念で縛られる力。んー、目新しい所は無い。お話もかなりありきたりかな。
個人的には、『スカイワード』の様に屈折した主人公の方が好きだな。このシリーズの続きは買わない。『スカイワード』出せ。
- ★☆
2005-12-13
■ [電撃文庫][沖田雅]

- 沖田雅『先輩とぼく 0』ISBN:4840232105
番外編で0を付けるパターンですな。つばさとはじめが入れ替わるまでと、二人があまり絡まずに周囲との関係を書いたりと、時間軸が前後している番外編。
特に何かある訳でもないが、普通に良いのではないかな?
- ★★★
2005-12-12
■ [電撃文庫][成田良悟]

- 成田良悟『がるぐる! <上> Dancing Beast Night』ISBN:4840232334
越佐大橋シリーズの完結編の一冊目。相変わらずの成田節で、上巻では話が進まない。まあ、ケリーの「ヒァッハー」があれば、このシリーズは良いんだけど。
どちらにしても、下巻が出るまで評価保留。
2005-12-08
2005-12-06
■ [角川スニーカー文庫][水口敬文]

- 水口敬文『憐 Ren 遠いキモチと風色のソラ』ISBN:4044708045
デビューシリーズが完結。
『時の意思』の支配下から離脱した憐が、未来の世界から完全に決別し、現在の世界で生きて行くという結末。ま、今までの憐の役を眞依を当てはめている所なんかは計画的だな。
最終的に『時の意思』が単なる小悪党の振る舞いになってしまった事は残念だが、概ね及第点じゃなかろうか。ツンデレのデレの始まりで終わっちゃったのは、更に少々残念。
- ★★★☆
2005-12-05
■ [今月の三冊]今月の三冊200511

- 久美沙織『小説 エマ 2』ISBN:475772490X
- 須賀しのぶ『流血女神伝 喪の女王 2』ISBN:4086006669
読んでいる冊数も少ないが、当たりも少ない一ヶ月だったかな?
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