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2005-01-31
■ [ソノラマ文庫]

- 吉岡平『にんげん はじめました』ISBN:425777052X
やはりタイラーの作品は受け付けない。
まあ、お話的には面白いんだが、挟んでいるヲタ的なエピソードが受け付けない。その枝葉末節なモノはいらんだろうと思うのだが、それを無くすと、無茶苦茶薄くなってしまうので、ムリなんだろうな。
これは、メールを出せない出来かな。
- ★☆
2005-01-29
■ [スーパーダッシュ文庫]

- 海原零『ブルーハイドレード 〜転移〜』ISBN:4086302225
相変わらずこの海水は何で出来ているんだ?粘性が無茶苦茶低いぞ。水深も桁一つ大きいよな〜。その割に指向性の音波探知とか、もーそういうツッコミを頭からぬぐい去れないからイライラする。
だから、メインの水中戦が全然楽しめない。まあ、パラメーターを自動変換しながら読んだが。
で、もう一つのメイン。各キャラの確執というかドキュソ度の高さは、かなりなモノ。この辺りはナカナカなんだが、ギリギリのラインでの「えげつなさ」が少々物足りない。まあ、この辺りで理想を追いかける青臭さが「売り」の一つかも知れぬが。
もう少し、ゆっくりと海中生活や逃亡生活を書いてくれると良いと思うのだかなー。
- ★★★
2005-01-28
■ [スーパーダッシュ文庫]

- 砂浦俊一『隣のドッペルさん』ISBN:4086302233
この人は新人なのかな?何処にでもありそうだし、妙にこなれているというか、違和感が無さすぎる。つか、新人ならではの少しは目を瞑る部分が無くて、なんかソツが無い感じ。
ストーリー自体は非常にオーソドックスなモノだし、文章自体も癖が無い。キャラクターもそんなに突飛な感じは無い代わりに、アクも癖も無い。故に印象が薄い。ここが一番の問題。ホラーだけど、全然恐怖感が無いとか、他にも問題はあるのだが、どうも「色」というか「特徴」が希薄。なんかすぐ忘れちゃいそうな雰囲気が一杯。
次は覚えていたら。まあ、読んだ事自体忘れていそうだが。
- ★★
2005-01-27
■ [スーパーダッシュ文庫]

- 桜坂洋『よくわかる現代魔法 jini使い』ISBN:4086302217
ん?この巻は何だ?色々辻褄が合わないというか、悪役の行動が変。目的と手段がちぐはぐ。魔女の転生用ボディである笑に対しての行為や、肝心要なコードが入っているケリュケイオンに対して何もしなかったりと、なんか間抜けに見える。
唯一、笑とテレポーターの関係は、そこそこ良かったかも知れない。でも、なんというか、パラレルに複数同時進行をしているのだが、そこが上手く行っていないから、それが活きている様には思えない。
ラストもなんかな〜。とって付けた様な感じがするな。
二巻や三巻と比べるとかなり落ちるかな。
- ★★
2005-01-26
■ [富士見ファンタジア文庫]

- 和井契『SAKURA-ment 〜真夏の桜に約束を〜』ISBN:4829116811
ファンタジア大賞最終選考作。
叔母に託された一体のホムンクルスと過ごす一夏。
そんなキャッチコピーの様なまとめがピッタリくる様な作品。新人故のちょい安直な展開はあるが、非常に丁寧な文や作りになっている。設定や構成等も安直だが、堅実でなかなか。
ただ、いわゆる「泣かせ系」の要素が揃っていながら、そういう気配が無いのが、ちょい不思議かも知れない。
一応、今後は買ってみる新人かな。
- ★★★★
2005-01-24
■ [集英社文庫]

- 村山由佳『夜明けまで1マイル somebody loves you』ISBN:4087477746
村山由佳の定番、年上の彼女に人妻属性を付加して、妹の様な幼なじみというキャラを加えただけだな。特筆すべき点は無い。
『おいコー』の様な甘甘か、『翼』の様にイタイか、どちらかの方が「らしい」かな。
- ★★☆
■ [MF文庫J]

- 木村航『ぴよぴよキングダム 2 ときのしおり』ISBN:484011207X
前作では、二つのパートに分かれていて、その後半のあかりパートが良かったのだが、今回はキャラも増えて、それぞれのパートに分けた為か、なんかぼやけた感じが少々。でも、やはり良いのはあかりパートだな。
お話自体も途中で放り出した感じで終わっているから、まあ、続編があるんだろう、きっと。
- ★★☆
■ [MF文庫J]

- 榊一郎『イコノクラスト! 2 EPISODE 02 He acts heroism [英雄]』ISBN:4840112088
一巻で異世界に召還され、神の呪い「代行者」と戦い勝った主人公が英雄に祭り上げられ、再び現れた「代行者」と戦い、再び暴走し、守るべき市民を守れず、壊れる。
えーっと、コテコテ?つか、なんか何処かで、という感じが抜けないし。次回予告も、なんか黄金パターンな感じだし。
コテコテのパターンが悪い訳ではないのだが、それだけではちょい辛いかなと思う次第。
- ★☆
2005-01-22
■ [ファミ通文庫]

- あきさかあさひ『渚のロブスター少女』ISBN:4757721315
えんため大賞優秀賞受賞作。
どう表現していいのかな?海難救助で正義の味方をやるとみせつつ、実は少女の成長物語と言う感じか。
中盤にかけての妙に受け狙いの描写やえげつない笑いを採ろうとしているのが、かなりつまらんが、序盤に少女がかなづちということに対して、細かく書かれている事がラストにしっかり生きてくる。つか、ちょっと思わぬ展開に上手いと思った。
ただ、今後の方向性を考えると、微妙に私の好みから外れるかな?
- ★★★
2005-01-21
■ [ファミ通文庫]

- 橘柑子『カエルと殿下と森の魔女 緑竜亭繁盛記』ISBN:4757721307
えんため大賞優秀賞受賞作。
すっごいオーソドックスなドタバタファンタジー系ライトノベル。15年前なら「ブラボー」と、手を叩いて喜んだかも知れない。でも、今読むと、ちょい色褪せるかも知れない。ただ、筆力はかなり高いので飽きさせないし、読ませるモノに仕上がっている。ただ、後もう一つ足りない感じはあるが。
結構期待出来るんじゃないかな、この新人は。後は、熱いナニかがあれば化けるかもしれん。「燃え」とか「萌え」とか。暗い感じは得意には見えないのが残念だが。
- ★★★☆
2005-01-20
■ [ファミ通文庫]

- 田口仙年堂『吉永さん家のガーゴイル 6』ISBN:4757721331
『レ・ミゼラブル』をモチーフにして、いろいろやるんだが、人物のつながりとか事件の推移とか、非常に良く出来ているし、面白い。が、これの何処が『ガーゴイル』なんだ?ほとんどガーゴイルが便利アイテム扱いされている様な気がする。今まで脇役というか狂言回しに近かった和己が、完全に主人公になったのは良いのだが、ちょっと性格変わっていないか?今までと全く舞台が変わり、登場人物も殆ど総入れ替え。なんというかな〜。
でも、作者のわからないシナリオに姿の見えない脅迫者。八年前の事故とその過去。正直、面白い。出来たらガーゴイルという特殊アイテム無しのバージョンが読みたいし、それが出来る人だと思うのだが。
違う作品も出して欲しいかな〜。
- ★★★★
2005-01-19
■ [電撃文庫]

- 増子二郎『ポストガール 4』ISBN:4840229082
ココネもどき連作短編集も最終巻。でだ、結局最後までAIについての細かい描写の無いまま終わってしまった。確かに「バグ」についての説明はあるのだが、正常な状態を書いていない為、なんか弱い。最終章でそれが「バグ」でない事が明らかになるが、そうなら禁忌事項の無い自由意志を持ったAIという事になる。そうなると、以前の巻で書かれた事と激しく矛盾する。
という具合に、AIに対して突っ込むのは間違いかもしれんが、その他の面に於いてもどうもしっくりこなかった。
もしかしてこの人は、ほのぼの系じゃなくて、シリアス系の方じゃないかなと思う次第。
- ★★
2005-01-18
■ [電撃文庫]

- 雨宮諒『シュプルのおはなし 3 Granpa's Treasure Box』ISBN:4840229074
ほのぼの連作短編集。
「運命の人」
シュプルが占い師で、ムルカが銀細工を売る露天商。ベタな展開だけど、おじいちゃんの種明かしがなかなか。
「消えた金貨」
ムルカが探偵、ムルカが助手、ゲストキャラのメアルルードが警部役で準レギュラー?ちょい強引な展開?しかし、おじいちゃんの種明かしが秀逸。
「幕間 シュプルとアロワ」
どちらかと言うとアロワにスポットが当たっている様な……。かなりベタ。
「キング」
シュプルがサーカスに憧れる少年、メアルルードがサーカスの団長。ムルカがいないが、キングというライオンがメインに。王道だね。
- ★★★☆
2005-01-17
■ [電撃文庫]

- 三上延『シャドウテイカー 3 フェイクアウト』ISBN:484022899X
地味な感じが拭えないのだが、何故だろう?物語としては「黒の彼方」との対決を明らかにしたり、一度は追い込んだりと、良い所まで行くんだが、いまいち盛り上がりに欠ける。落ち着いた雰囲気と言えばいいのかも知れないが、どうも微妙な感じ。
タイムリミットも近づいているから、これからの展開が早いかも知れないので、もう少し付き合ってみる。
- ★★☆
2005-01-14
■ [電撃文庫]

- 冲方丁『蒼穹のファフナー』ISBN:4840229112
ウブカタはシナリオで参加していたが、どうしようもない脚本のあまりどうしようもない出来になってしまい、途中から脚本にウブカタが加わり息を吹き返したアニメのファフナー。
流石、ウブカタ。アニメ版がどうしようもない出来なのに比べ、序盤であっさり死んでしまう翔子が非常に良い。というか、この小説のアニメ化なら見てみたいと思わせる内容だ。
まあ、『カオスレギオン』のノヴィアの前向きな部分を抽出したようなキャラだったんだな、翔子は。
つか、ウブカタのシナリオ通りなら、もっとまともな出来だったのかもしれない。続編希望だが、他の作品も出して欲しいから強くは望まないが。
- ★★★★☆
2005-01-13
2005-01-11
■ [電撃文庫]

- 秋山瑞人『ミナミノミナミノ』ISBN:4840229147
完全に続き物のスタートなんで、まだまだわからない事がイロイロあるが、ツンデレにイリアを掛け合わせた様な感じかな?
とりあえず間を開けずに出るらしいので、それを待とう。
- 評価保留(続き物)
2005-01-10
■ [ハヤカワ文庫JA]

- 菅浩江『五人姉妹』ISBN:4150307776
短編集。
「五人姉妹」
「雨の檻」からお得意の老女モノ。二重三重に意味が重なっていたりするので、ナカナカ面白い。
「ホールド・ミー・タイト」
最後のネタバラしがちょい不満。
「KAIGOの夜」
ロボットの為の被介護ロボ。この辺の年老いた社会とかも得意だな。
「お代は見てのお帰り」
『永遠の森』の番外短編。ノスタルジー溢れる。
「夜を駆けるドギー」
徳間の『少年の時間』に入っていた奴だったかな?読むのは二回目だが、やはりちょっと。
「秋祭り」
ある意味「五人姉妹」と対になる作品。
「賤の小田巻」
テーマは老いとAI。ちょい不明な所が少々。
「箱の中の猫」
シュレディンガーの猫を思わせるタイトルだが、どちらかというと「ウラシマ効果」?これも時間がテーマで老いが扱われている。
「子供の領分」
今一つわからん。
- ★★★☆
■ [電撃文庫]

- 葉山透『9S 5』ISBN:4840229066
続き物で完全に上巻扱いだな。まあ、無敵な二人が逃亡する訳だが、由宇は今までの活躍でリミッターがかかった状態に闘真は禍神の血をフル解放出来ないというかなり制限を受ける。まあ、敵も強いし。ジャンプの様なインフレの第一歩か?
しかし、今までは前振りで、これから本編という内容。じっくり書いて欲しいな。
- 評価保留(続き物の為)
2005-01-09
■ [その他]

- 久美沙織『わたしたちは天使なのよ! 〜放課後のファンタジスタ〜』ISBN:4757513488
『丘ミキ』以来の女子寮モノと言った方がいいのかな?まあ、読んでいて非常に懐かしい感じがした。主人公らしい主人公がいることはいるのだが、あまり意味はなくメインの登場人物の殆どに少なからずエピソードがある。なんかそこそこ続きそうな気配。
ただ、最近の百合っぽさは微塵もないから、それを目当てにすると肩すかしを喰うかもしれぬ。
- ★★★
■ [スニーカー文庫]

- 岡本賢一『放課後退魔録 る 1.ワラキズ』ISBN:4044259054
ドタバタがハイテンションに続いていくのだが、ラスト間際の展開がソノラマで書いていたディアナとかなりダブる。だからコメディの前半とシリアスの後半では、ほぼ雰囲気が反転。あまりの切り替えの早さにちょっとついてゆけなかった。
ただ、ネタ的には使い古されていても、見せ方次第で結構良いかもと思ったり。
- ★★★
2005-01-06
■ [電撃文庫]

- 山科千晶『埋葬惑星 3』ISBN:4840228884
ストーリー自体はそこそこ良いと思うのだが、かなり盛り上がりに欠ける。今までは「ジョーイ」が主人公でおとぎ話っぽく感じたのだが、「フラン」が主人公になった割には、どういう方向に持っていくのかいまいち決まらないまま話を進めている感じ。
二連星に生きている水と面白いギミックなのに、少しもったいなかったかな。
- ★★
2005-01-04
■ [book-g]2004年「今年のコミック三冊」

- 米村孝一郎『STREGA! 3』ISBN:4088765508
- 幸村誠『プラネテス VOLUME.4』ISBN:4063289370
- 原作:宋田朋 作画:柊ゆたか『OZ ~DOROTHY~ 1』ISBN:4901978349
- 原作:宋田朋 作画:柊ゆたか『OZ ~DOROTHY~ 2』ISBN:4901978373
感想は書いていないけど、『OZ』は雰囲気が良かった。
で、惜しくも選外。
- 八房龍之助『宵闇眩燈草紙 5』ISBN:4840226725
- 西岡兄妹「ぼく虫」ISBN:4883791327
- 西岡兄妹「心の悲しみ」ISBN:4883790991
- 西岡兄妹「この世の終わりへの旅」ISBN:4883791459
2005-01-03
■ [今月の三冊]今月の三冊200412

おっ!電撃系以外ですな。
- 浅井ラボ『されど罪人は竜と踊る 6 追憶の欠片』ISBN:4044289069
- ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 3 始祖の祈祷書』ISBN:4840111960
- 横手美智子とゆかいな仲間たち『くじびきアンバランス』ISBN:4840111774
■ [今月の三冊]2004年「今年のライトノベル三冊」

- 川崎康宏『Alice』ISBN:4840228388
- 浅井ラボ『されど罪人は竜と踊る 5 そして、楽園はあまりに永く』ISBN:4044289050
- 成田良悟「デュラララ!!」ISBN:4840226466
なんといってもクマ!次は鬱。最後に普通の。
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|04|05|06|07|
2010|08|09|10|11|12|
2011|01|02|