高森太郎の日記。@B-g 本の虫の書庫

 ライトノベルを中心に読む本の虫で専門学生の、書籍に関する日記であります。

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2006年03月21日(火曜日)

[][][][]もえ軍事本二冊『萌えわかり自衛隊』「萌えよ!戦車学校」

 というかこの二冊を並べておいておく近所の書店にはやられた。というわけで、今日の読了、二本立て。

 萌え、な軍事、ミリタリー解説本二冊であります!

 というわけで以下はミリタリー系のことなんぞまったくわからないやろうのたわごととしてご覧ください。

田村尚也『燃えよ! 戦車学校』

萌えよ!戦車学校―戦車のすべてを萌え燃えレクチャー!

『萌えよ! 戦車学校』

著/田村尚也 イラスト・作画担当/野上武志

発行/イカロス出版 萌えよ!ミリタリー枢軸

 鉄道、乗り物ファン、および軍事ファンにはおなじみらしい出版社、イカロス出版が2005年に発行した萌えな戦車解説本であります。専門出版社による「萌え解説」本。

 まず、戦車のみ! そして、戦車とはなにか、戦車と自走砲などの良く似たものとの違いは何か、戦車と戦略、どんな種類の戦車があるか、というまさしく「戦車の基本」といった話の後に、世界最初の戦車Mk1から、現代にいたるまでの戦車を解説。

 萌え、というはあんまりアレですが、こういうイラストに慣れている自分としては、やっぱり途中に挿入されているとある程度わかりやすい。また、ちゃんと「こういう本を始めて読む人向け」に書かれていて、非常にわかりやすくできているのがいい感じであります。

 構成は、萌えパートというか漫画が一部挿入され、それ以外は写真と文章による、結構硬派な戦車の解説があります。結構勉強になった。

 とりあえず自分としては、教養としての戦車、なんていい方をするとアレですが、いろいろな本や、それに関する話の意味をそれなりに理解するのに必要な知識、見たいなのが欲しくてこれを読みました。こういう目的には非常に良く出来ていて、特に、戦車の基本的な話というのは「とりあえずトラクターに装甲板貼り付けてやればいいんじゃねーの?」といったあまっちょろい考えを根本から考え直さすというか、正しく理解するいい教材である。

 また、萌えパートと、本格的な内容との比率はこれが一番いいんじゃないかと思えるような感じであった。さらに挿絵を描いている方がちゃんと正しく戦車のことを理解しているというか、少なくとも戦車好きであることには間違いない感じで、ここらへんがいい。萌え本でよくある「とりあえずさー、原作渡して欠かせればいいんじゃねーの」的なあまっちょろい、さらに言うと「絵があればよい」といった軟弱な考え方に一石を投じるものであろう(と、言うのは言いすぎ(ぉ))

 ちなみに、続巻が予定され、専用のWebまでできております 。というか三月発売予定らしい。

堀場亙『萌えわかり! 自衛隊』

萌えわかり!自衛隊ビジュアルガイド

『萌えわかり! 自衛隊』

著/堀場亙 ほか イラスト/R-Ex ほか

発行/モエールパブリッシング

 こちらは、成人向け漫画、およびBLを発売している出版社が出す「萌え解説本」であります。

 こちらは自衛隊のみですが……なんというのかなぁ。自衛隊の組織的意義とか、歴史とか、そういう堅苦しい武運はちょっとコラムで触れる程度……というかコラムは本文と執筆担当の方が違うせいか、非常にコンパクトで触れているのでわかりやすいのですが、やっぱりそれが中心ではない。

 では、何が中心かというと

  • 制服
  • 階級および階級章
  • 装備および備品
  • 大まかな自衛隊の仕組み

 である。が、どれもさくっと表面を触れた程度になっている。しかし、特に制服は非常にたくさんかかれており、何人かのイラストレータの手によって、すべて(男性用もふくめ)女性が来ているという制服図鑑になっていてなかなかよさげ。

 結構きっちり作られてよい。というか妊婦服なんてものまであるとは始めて知ったよ。同時に「前線用の服はともかく、妊婦服とかそういう服に関しては、微妙に変えずに統一しろよ」などと制服の好きな方々に後ろから石をなげられそうな雑感まで覚えることができる(ぉ

 陸海空、および防衛大学校について網羅。

 階級および階級章などもとりあえず覚えれば見分けられる程度の知識が出ている。たとえば○○であった××の人は、実はそーとー偉いひとだったんだなぁ、といまさらながら思うとか。が、やっぱり結構複雑ではあるけれど。体系的にまとまっている。

 そして、装備および備品。これは制服と違って、ほぼ全部網羅というわけには行かない感じ。有名どころとおよび、その種類の代表的な装備、備品に関して乗せているというところである。ただし、それだけでも結構なボリュームであり総合的に網羅はされている。

 どれも、基本的なスペックについてなどは語らず、写真と、登場キャラクターたちの会話などの形式にしてさっくりと「これはどういうもので」「なににつかわれている」という感じで語られる程度である。自分的にはもうちょっと掘り下げてもよかったんでは、と思わなくも無いけれど「こういうものがある」というのを知るにはちょうどいいかも。

 しかし、コラムはやっぱりちゃんときっちりしており、自分的にはもうちょっとコラムを充実させてほしかったなーとは思うが、これはこれで「萌え」なほうに傾倒したバランスとしては非常にいい漢字ではないかと思う。

比較

 さて、この二冊、同じ系統の本ではもちろんあるのだけれど、方や「萌え専門出版社による専門分野の解説本」かたや「専門分野の出版社による萌えを入れた解説本」という違いがある。

 またどちらも、「とりあえず挿絵だけ」などと違い、けっこう正面きってキャラクターに解説をさせていたりする。

 二つとも比較してみるとなかなか興味深い。まぁ性質やコンセプトが違うのだろうが、きっちり個性が出ている感じである。たとえば、モエールパブリッシングが戦車解説を出したら、さらーっと流すだけだっただろうなーとか、イカロス出版が自衛隊解説をやれば、もっと濃いものが……。

 意外と補完関係にあるのかもしれず、と思ったりする。微妙なこの掘り下げる深さの違いなどは、なかなか興味深い。モエールパブリッシングのように「萌え」を売りにする会社によるこの手の本はこれから増えるだろうし(イーグルパブリッシングなんかは積極的に出しているし)、一時期「もえたん」および「萌え萌えUnix」に起源を発するこの手の本の話題はあんまり上らなくなってきているような感はある。しかし、ともすると、定着し始めているのか? という気もする。イカロス出版のように専門系が出す萌え解説本もでてくるんだろうか。

結構呼んでみたい。

 どうしてかと言うと、専門系の出版社が出す「入門書」はたまにちゃんと入門書をしていなかったりして、わかりにくかったりするからだ。これは多分、専門出版社ならではであんまり入門を意識しきれてないのではないかと思う。

だけれど、このように萌えイラストをつけるとかすると明らかに「今までと違う読者を相手にする」ということを意識するだろうし、萌えパートに本文を削られるので、必然的にコンパクトになるということになるだろう。結構入門書らしい入門書ができるのではなかろうか。

 まー、そー簡単にはでそうもないですが。でもどちらも楽しげに作っている感じがしていい。

 どちらも完成度が高くてなかなかでした。シリーズとして続刊されたら買うかも。というか実はいろいろな事情でこのあたりのことはちゃんともっとチェックしたほうがいいのかもしれないと思い始めていたりはしますが。

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2006年03月19日(日曜日)

[][]小野敏洋『ROOTねこねこ』

Rootねこねこ (電撃コミックス)

『ROOTねこねこ』

著/小野敏洋

発行/メディアワークス 電撃コミックス

『ここは、猫が人語を解する世界 かつては魔法文明が栄えていたが、魔法元素が減った今、今は見る影も無い、そんな日本の物語 - イントロダクションより

 サダノブは、旅の猫。 旅の途中で立ち寄った学校で、人間の少女と出会う。 彼女は気持ちよくねていたサダノブを乱暴に起こすと「わたしはネコになりたいの、ネコの国につれてって」「ねぇよそんなもん!」

 そして二人はなんとなく海へ。そこでひとしきり遊んだあと、嵐の夜。 どーんという音に二人は驚き、外にでる。そこには、シーサーペントの子どもが浜に打ち上げられているのを目撃する。

 「助けてあげよう!」そういう少女。そして人々の力をあわせて手を尽くすが……しかし、その甲斐も無く……。そして、夜……

 (第三話 ネコになりたい少女)

 『バーコードファイター『甲殻機神ヤドカリくん』小野敏洋氏、『ネコの王』の番外ストーリー、最新刊! であります。

 主人公はネコ。 そして世界は魔法で栄えた文明のあとに、弱まった魔法のを保管するように生まれた現代社会であります。ネコの王でおなじみの世界でありますな。

 が、ネコの王とは違うのは、あんまりえっちじゃないというところであります。が、これは、なんというかなぁ、旅と出会いがなんともすがすがしく描かれているのであります。

 自分はヤドカリくん、バーコードファイターからの小野敏洋氏のファンでありますが、やっぱり少年誌モードのときの氏の描くさわやかな登場人物と主人公、そして旅の感覚がすばらしくいい! それを改めて感じます。

 自分は数あるポケットモンスターのマンガ版のなかで一番すきなのが、おのとしひろ(ひらがなでした)版のポケットモンスターなのでありますが、そのときに、世界を旅する主人公っていうのが一番描かれていて、すごくよかったんであります。

 一番は、やっぱり主人公がちゃんと「旅になれている」って感じがあることであります。それで、無闇に田舎ばかり旅をさせたりむやみに「旅をしてますよー」といようなシーンを出さない、現代的な、いわば「バックパッカー」みたいな感じがいい。


 それから絵柄。やっぱり小野敏洋氏がかく、現代、ちょっと未来、ちょっと違う世界、っていうのはすっごくバランスがよくって……読者がそういうことを言うのはなんですが……ちゃんと「わかってる」感じがちゃんとあります。

 小野敏洋氏といえば、いわば「上連雀」よりなほうが最近多かったであります。自分はそっちのほうも大好きなんですが……そっちのほう、たとえば、G-onライダースのぱんつはいてないにとことんこだわったときとか、そういうのを主に知っている方でも、小野敏洋氏の絵が好きならば、おすすめしたいです。

 なんていうかなー「甲殻機神ヤドカリくん」の小野敏洋氏が再びっ、という感じなのでありますよ。

評価は10中8.5。えー! 一冊のみかよっ。 残念だ……無理矢理でもいいので続きが読みたい。読みたいー!

 そういえば、復刊.comで甲殻機神ヤドカリくんが100票をついに達成いたしました。祝! というわけで復刊校章開始だそうであります。

 といってもまだまだなので、気になる方は投票をお願いします。

 すでに、原作であるSTUDIO ZODIACの方も同意っていうか応援していたし、小野敏洋氏はすでにバーコードファイターの例があるので、結構とんとん拍子にいくんじゃないかと期待しつつ。期待しつつー! 本日は。昨日は友人と遅くまでカラオケ、だったのにもかかわらず、おきた時間が結構早くて、なんかうまいこと二度寝しようとおもっても眠れないし、なんかテンションが変な日であります。

 なんというかうとうとしながら、本読みながら、と妙な……でもまぁ、昨日のよるは、結構しっかりストレス解消が出来た感じなので、まぁいいのだけれど。

[][][]小野敏洋『ROOTねこねこ』

Rootねこねこ (電撃コミックス)

『ROOTねこねこ』

著/小野敏洋

発行/メディアワークス 電撃コミックス

『ここは、猫が人語を解する世界 かつては魔法文明が栄えていたが、魔法元素が減った今、今は見る影も無い、そんな日本の物語 - イントロダクションより

 サダノブは、旅の猫。 旅の途中で立ち寄った学校で、人間の少女と出会う。 彼女は気持ちよくねていたサダノブを乱暴に起こすと「わたしはネコになりたいの、ネコの国につれてって」「ねぇよそんなもん!」

 そして二人はなんとなく海へ。そこでひとしきり遊んだあと、嵐の夜。 どーんという音に二人は驚き、外にでる。そこには、シーサーペントの子どもが浜に打ち上げられているのを目撃する。

 「助けてあげよう!」そういう少女。そして人々の力をあわせて手を尽くすが……しかし、その甲斐も無く……。そして、夜……

 (第三話 ネコになりたい少女)

 『バーコードファイター『甲殻機神ヤドカリくん』小野敏洋氏、『ネコの王』の番外ストーリー、最新刊! であります。

 主人公はネコ。 そして世界は魔法で栄えた文明のあとに、弱まった魔法のを保管するように生まれた現代社会であります。ネコの王でおなじみの世界でありますな。

 が、ネコの王とは違うのは、あんまりえっちじゃないというところであります。が、これは、なんというかなぁ、旅と出会いがなんともすがすがしく描かれているのであります。

 自分はヤドカリくん、バーコードファイターからの小野敏洋氏のファンでありますが、やっぱり少年誌モードのときの氏の描くさわやかな登場人物と主人公、そして旅の感覚がすばらしくいい! それを改めて感じます。

 自分は数あるポケットモンスターのマンガ版のなかで一番すきなのが、おのとしひろ(ひらがなでした)版のポケットモンスターなのでありますが、そのときに、世界を旅する主人公っていうのが一番描かれていて、すごくよかったんであります。

 一番は、やっぱり主人公がちゃんと「旅になれている」って感じがあることであります。それで、無闇に田舎ばかり旅をさせたりむやみに「旅をしてますよー」といようなシーンを出さない、現代的な、いわば「バックパッカー」みたいな感じがいい。


 それから絵柄。やっぱり小野敏洋氏がかく、現代、ちょっと未来、ちょっと違う世界、っていうのはすっごくバランスがよくって……読者がそういうことを言うのはなんですが……ちゃんと「わかってる」感じがちゃんとあります。

 小野敏洋氏といえば、いわば「上連雀」よりなほうが最近多かったであります。自分はそっちのほうも大好きなんですが……そっちのほう、たとえば、G-onライダースのぱんつはいてないにとことんこだわったときとか、そういうのを主に知っている方でも、小野敏洋氏の絵が好きならば、おすすめしたいです。

 というか小野敏洋氏は両極端で行くべきではないかと思うんです。ROOTねこねこ的なものと、G-onらいだーす的なものと。

 なんていうかなー「甲殻機神ヤドカリくん」の小野敏洋氏が再びっ、という感じなのでありますよ。

評価は10中8.5。えー! 一冊のみかよっ。 残念だ……無理矢理でもいいので続きが読みたい。読みたいー!

 そういえば、復刊.comで甲殻機神ヤドカリくんが100票をついに達成いたしました。祝! というわけで復刊校章開始だそうであります。

 といってもまだまだなので、気になる方は投票をお願いします。

 すでに、原作であるSTUDIO ZODIACの方も同意っていうか応援していたし、小野敏洋氏はすでにバーコードファイターの例があるので、結構とんとん拍子にいくんじゃないかと期待しつつ。期待しつつー!

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2006年03月14日(火曜日)

[][]渡瀬草一郎『空の鐘の響く惑星で(10)』

空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 (電撃文庫)

『空の鐘の響く惑星で(10)』

著/渡瀬草一郎 イラスト/岩崎美奈子

発行/メディアワークス 電撃文庫

 長い旅の末、神殿勢力の盟主であるジラーハ、ウイータ神殿へたどり着いたフェリオたち一行。ここで、タートムとの停戦協定が結ばれるのである。 そして、ここはウルクの故郷でもある。

 到着し直後に、ウルクのまた別の面を見て驚いた一行だったが、その翌日、フェリオは申請をしたわけでもないのに、神姫との面会が許される。神姫ノエル。彼女は、ウルクの姉でもある。 そして、フェリオが通されたのは、謁見の間ではなく、神姫の自室だった。そこでフェリオとウルクは、意外な、しかし避けては通れない人物とも、出会うことになり……。

 『陰陽ノ都』の“幼馴染作家渡瀬草一郎最新刊。 10巻目。もちろん、氏の一番の長編シリーズ最新刊であります。

 今回はタートムとの争いが終り、アルセイフからジラーハへと舞台を移し、次への動き、そして最後のためのためのイントロダクションという感じであります。 少しずつ明かされていく世界の秘密と新たななぞと……。そこらへんは、なんというか文章の安定感と共に、安心してわくわくできるというか、浸ることができる。

 そして……前巻9巻は、大きな物語が最後に行くためのインターミッションでありましたが、あんまりフェリオたちがどう、という話があんまりなかったのだけれど、今回はまた、あらなた事件とのかかわりと、いろいろ書かれています。さて、どうなるだろうかと……。

 さらに、新しいキャラクターも登場して、なんというか物語りはどんどん加速しているというかなんというか。というかなんでこんなにキャラクターが魅力的に映るのだろう。

以下、ネタバレ含む。

 さて。特筆べき点。それはこの物語の中で、おそらくだれもかなう人はいないだろうという意味でのラスボス「神姫ノエル姉さん」の登場でありましょう(ぉ いや、あーいう方だとは思わなかった。だけれど、普段は謁見の間ですーっとしているんだろうなーと想像がつくというかなんと言うか。

 それから、使者としてきた二人も。なかなか。

 主要なキャラクターを除いて、結構キャラクターが入れ替わって大きく物語りが場面を変えた巻でした。次の巻で、ここでうまれた種が物語を形作るのだと思います。

評価は10中8.5。安定して出してくれる渡瀬草一郎氏だからこそ待てます。たのしみにしつつ。

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2006年03月13日(月曜日)

[][]竹宮ゆゆこ?『とらドラ!]

]』

とらドラ!1 (電撃文庫)

『とらドラ!?

著/竹宮ゆゆこ? イラスト/ヤス

発行/メディアワークス 電撃文庫


 高須竜児。目つきが悪い。凶悪に悪い。しかし普通の高校二年。二年初日。彼は自らの目つきの悪さから来るそのうわさに絶ち向かなければならないかと、「……また、誤解を解くところからはじめないといけないのか……」と、憂鬱な気分で学校へと向かう。

 だが、その心配はなかった。なぜなら竜児は、初日から瞳に襲い掛かる獣を宿した少女のすさまじき迫力に圧倒され、それに倒れたみなに認められたからだ。彼女の名は逢沢大河。人呼んで「手乗りタイガー」。

 しかしそれはひとつの大きな運命の、ほんの小さな発端にすぎなかった。

 ……人気のない放課後の学校。だれもいないはずの教室。 そこで“竜”と“虎”が邂逅するとき――


 ※注:この紹介はうそ大げさ紛らわしいが含まれています。ネタなのでこのあともちゃんと呼んでね(はあと


『わたしたちの田村くん』の著者、竹宮ゆゆこ氏の最新刊。 凶暴だけれどちっこくて、わがままだけれど細くてほっとけない。そんな女の子と、とある理由から共同戦線をはったちょっと目つきの悪い野郎の物語であります。

 安心して読める「ラブコメ」風味っ。 とりあえずのーみそびろーんとしてほっこり笑いながらよめますな。とりあえずごろごろ転がりながらにやにやしながら。

 というかこれはまは帯「ヒロインは手乗りタイガー」の文句と、少女が手に小さな虎を乗せているイラスト。なんとなく意味不明だけれど、妙なオーラを放つこれに引き寄せられる、そういう感じでありますな。それを象徴するのは、カラーの口絵の一番最後。

『そんな手乗りタイガーをめぐる、愛と団欒の物語』

 文章も巧みで、乗りよく楽しいっていうか、孤独の独とに身と書いて独身とか、妙な言い回しっていうのがなんともたのしい。

 以下ネタバレ含む。

 なんというかゆるいっていうかこう、走るところは走る、ゆっくりのところはゆっくり、といった感覚がいい感じ。一番最後の「電柱を蹴る」シーンのあたりなんかもー。 なんというか結構ぐっときてしまった。

評価は10中8。続刊予定あり! だそうであります。たのしみにしつつ。

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2006年03月12日(日曜日)

[][]時雨沢恵一『リリアとトレイズ ?(3) イクストーヴァの一番長い日<上>』

リリアとトレイズ〈3〉イクストーヴァの一番長い日〈上〉 (電撃文庫)

[]『リリアとトレイズ? (3) イクストーヴァの一番長い日<上>』

著/時雨沢恵一 イラスト/黒星紅白

発行/メディアワークス 電撃文庫

年の暮れも近づき、そろそろ年末の休暇の予定を立てる時期。手紙のやり取りを続けていたリリアは、トレイズから「よろしければまた、イクストーヴァにいらしてください」と誘いを受ける。「年末いってやる」と返事を書いたリリアは、母親のアリソンと共にイクストーヴァの首都へ。途中雪崩で遅れたものの、トレイズが用意した湖畔の別荘で年明けを迎えることに。

 アリソンは一人、街の年越しの祭に。そして二人きりになった二人は、雪が降り続く中、のんびりと、静かに、年越しを迎え、トレイズはリリアに伝えなければならないことを話す、はず、だったのだが……。

 時雨沢恵一の『キノの旅』と並ぶ代表シリーズ、最新刊。そーいえば、時雨沢恵一の著書って、みんなキャラクターの名前がついているんだなぁ、などということをいまさらながらに思ったりとか。

 今回は、トレイズは一大決心をしてリリアに重要な話をしようとするのだけれど、やっぱり失敗しましたよ、という話……じゃなくって(ぉ リリアとアリソンは、トレイズの招きに応じて、イクストーヴァの首都、湖岸の町へと行きます。年末年始の冬の物語であります。

 やっぱりテンポと会話を読むっていうか、頭の中でそれを再生する、みたいな、そういう感覚の本であります。というか、人々の会話なんかがすごくたのしい。本人たちもたのしげに話をしていたりとか、そうでなくていたってまじめだったりとか、深刻だったりとかするのだけれど、そういう会話を聞いて、なんとなくこっちがにやりとしてしまう、そんな感覚を楽しむ、そういう「会話」を楽しむもの、そして、ひとつの事が起こった後に展開していくテンポの良いストーリーがなんともいえずよい。

 さらに、シーンというか場所、人が物語の中で同時進行的に交錯していくものが、またそれらを加速している感じであります。

 というわけで以下ネタバレ含む。

 アリソンもいい! リリアもトレイズもいいのだが、今回特筆すべきは、トラヴァス大佐の日常業務、見たいなのが出てきたことでありましょう。

 きっと『アリソン』の“彼”が大人になったらこういう感じなんだろうなーというのと、あぁ、彼は今こういう世界にいるんだというか、そういうのがいろいろまざって、なんとも不思議な雰囲気がありいい感じ。 なんというか物語りに男くささ分がはいるのだけれど、でもやっぱりなんかそう深刻な感じがしない、という感じでありまして。

 最後に。 自分はかつて某作品で味わった「上巻を読んでしまってから下巻が出るまでの苦しみ」から逃れるために、上巻として発売された作品は、下巻が発表されるまで決して手をつけないと心に決めていたのであります。

 決めていたのですが……やっぱりなぜかこの本だけは我慢が出来なかったという……まぁともかく。


評価は10中9。下巻は5月発売予定だそうであります! 楽しみに待ちつつ。

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