高森太郎の日記。@B-g 本の虫の書庫

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2004年09月04日(土曜日)

[][]富田浩史?『KURAU Phantom Memory(1) Phase1 Children of the Quatum』

クラウ―ファントムメモリー〈1〉 (MF文庫J)

『KURAU Phantom Memory(1) Phase1 Children of the Quatum』

著/富永浩史? 本文イラスト/toi8? 表紙・口絵イラスト/尾崎智美?

発行/メディアファクトリー MF文庫J

 さまざまなの仕事を処理するエージェント……得に非合法の部分の仕事をしている女……クラウ。彼女は12歳のとき、同じ名前の少女に「リナクス」と呼ばれる未知のエネルギーと接触したことにより生まれた、人ならざる者の力を持つ、もとの少女天箕クラウとは別の存在――。 成人した今は一人で仕事をこなし、戦いに刺激を求め暮らしていた。彼女には、もう一人、対となる存在がいるはずだが、しかしそれを求めるあまり孤独にさいなまれていた。

 そしてある以来から戻った日、胸から光があふれ……そしてそれは一人の少女の形を取る。それは12歳のクラウそっくりな少女。彼女は少女に「クリスマス」と名づけ、そしてその少女に愛情を感じ、そしてともに暮らす。しかし、彼女に追っ手がかかる……。

 同名のアニメーションの小説版、MF文庫J8月新刊。 ……といいつつ、自分はアニメはみたことがないわけですが。近未来アクションです。

 主人公の女性は、幼い頃に自分の元となった少女にエネルギーが触れて出来た人ならざる者。しかし、その中には天箕クラウの記憶が残っている……。そしてそこに、分裂した自分の片方が、自分の中から出てきます。それはずっと探していたもので……そしてなんかやたらと過保護に、妹?な少女を守りながら、暮らすことを決意し、すこしずつ変わっていきます。そして、二人はお互いにひきつけあい……。

 ぶっちゃけ自分はアニメは見たことがありません。一切知りませんでした。というか見れるわけねえわけであります。我が家には田舎でテレビ朝日なんてみれるわけがないですし、CSもありません。まだDVDは発売になってませんし……。さらにこの「KURAU」の存在を知ったのは、この小説MF文庫Jの新刊として発売予定にのってから知ったという……。というわけでアニメがどうの、ということではなく、純粋に小説として読んだのですが……これ、おもしろい。小説としてかなり面白いかも。

 まず、月面に作られた巨大粒子加速器の事故で変わってしまった少女……そして少女を愛する父親と研究者の間で苦しむ父親。その葛藤。もともとアニメも小説に向けられるストーリーをたくさん含んでいたのででしょう。しかし、ちゃんと小説になってまして……自分は本当にアニメのほうしらないのでわからないといえばそうなのですが、原作つき小説を読んだときによくある「原作ファンへの妙な媚」*1がなくって、自分は小説としておもしろかった。

 とりあえず、小説ならではの部分も結構あるんじゃないかな~というか地の文がなんとも。あまりあからさまに心理描写をしているかんじじゃないけれど伝わってくると言うか、ダークな感じがいい。さらに、これ(1)となっているおかげか、編につめこんでなくって……。

 以下ネタバレ含む。

 というかですね、とりあえず、新婚さん且つ親ばか且つシスコンなクラウ萌え~。そして、お互いにちゃんとつながっている、想っていると……。

 さらに、おっさんキャラがなんともいいかんじなんですよ。タグは、自分が親馬鹿モードに入っているのを自分の中で突っ込みを入れつつ、それでも話してしまうとか、創は、熱く抵抗はしないが、しかし自分がまだ力を残すために暗くもだが動くあたりとか……。

 イラストは尾崎智美氏という原作のキャラクターデザインの方が表紙口絵イラスト……ですが、口絵のイラストは思いっきり使いまわしだし(公式サイト にあります)キャラクター紹介はセルを切り取った、シャギーが出ているものでして。表紙イラストは……。

 が、本文イラストは「嘘シリーズ」のtoi8氏であります。こっちはすごくいい! 自分はいっそのこと全部toi8氏が書かれたほうが良かったのではなどと思ってみたり(ぉ ファンとしてはそう思ってしまったり。

評価は10中8。(1)となってますし、絶対続編はでるでしょう! 待ちます!

[][][]山本弘『トンデモ本? 違う、SFだ!』

『トンデモ本? 違う、SFだ!』

著/山本弘 

発行/洋泉社

 そもそもSFの定義と言うものは明確なものが無い中で、「SFの本質はバカである」として、18世紀のSFから、近年の作品まで、理屈ぬきに「なにがおもしろいか」をつづったSF入門書。

 なんというか、SF好きのおっさんが(失礼!)近所の最近SFにはまりつつある近所の高校生に、最後にとどめをさすために語っていると言う雰囲気のある本であります。

 いくつかの年代、セクション、作家に分けた中から、なぜこれがすきか、そしてこれはどんなにバカでSFか、ということを、具体的な作品を挙げて、そのあらすじを通して熱く語っております。ただし、そこに良く分からないSF設定のどうのとか、そういう硬い話は一切無い。非常に肩の力のぬけている、本当に同好のともに「これおもしろいんだぜ」みたいな。

 また、自分はライトノベル者でありますので、古典的SFはあんまりしらないんですが、紹介している作品はメジャーな作品ではなく、筆者の山本氏が好きな、どっちかっていうとマイナーな作品を……いや、まいじゃーって言うほうがあってるかもしれない。この場合。さらにそれの語り口が非常におもしろくって、読み物としても非常に面白い。読めば読むほど「あ~読んでみたい」と言う本がたくさん出てくるわけであります。というか十冊ぐらいもうたまっていて……どうも翻訳SFって苦手意識があったんだけれど、かなり読んでみたい作品がでてきましたな。


 そして!その中で、1990年代から2000年代の場所で高畑京一郎『タイムリープ あしたはきのう』や野尻抱介『ふわふわの泉』古橋秀之『サムライ・レンズマン』さらに谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』なども紹介されておりまして、これは……うわ~というかんじであります。特にタイムリープの紹介などは…なんと言っていいものやら(^^;)すげえなぁ。


評価は10中8.5。SFに興味を持った人などには無条件におっすうめしてみる。SF観が結構変わるかも。

[][][]石田敦子『アニメがお仕事!(1)』

『アニメがお仕事!(1)』

著/石田敦子

発行/少年画報社? YKコミックス?

 双子の弟、二太の後を追って東京に……アニメーターになるために東京に出てきた、一応姉の一乃。 高校卒業してアニメーターの道に進んだ二人は、小さな下請けアニメ製作会社にいた。 まだまだ新人の二人はまだ枚数がたくさんこなせなくて貧乏だったけれど、夢を追っている。 そんな日々だったが……最近一乃は、調子を崩していた。その日も送った動画が2カットもリテイクで帰ってきてしまい……

 帯「アニメーターにも青春はある。」 石田敦子最新作。アニメーター、夢を追う二人の双子の物語です。

 なんというか読んでいるうちにじーんと熱くなってくるような、夢を追う人々の物語です。アニメーションのねたも(あと、東洋カープの話も)たくさん出てきますが、本質はやっぱり夢を追う、青春漫画であります。でも、やっぱりアニメーターでもある石田敦子氏の作品。何気ないシーンがやっぱりすごくリアルでありまして、たとえばその場その場に出てくる机や道具なんかもなんかすごくリアルで、そしてそのぶん、夢を追う人々、ストーリーがくっきりと浮かび上がってきている感じ。

 それから、やっぱり自分はこのほんわりした石田敦子氏の絵が好きでありまして……自分は竹下典子さんがいいかも~などと。

 やっぱり石田敦子氏の漫画は……なんていうかなぁ、痛んだけど、まっすぐで、そしてすがすがしい。好きです。

評価は10中8。というか読んだあとなんかむずむずしてくる……。何かしたいと思える。

[][][]okama倉田英之『CLOTH ROAD?(1)』

CLOTH ROAD 1 (ヤングジャンプコミックス)

『CLOTH ROAD?(1)』

漫画/okama 原作/倉田英之

発行/集英社 ヤングジャンプコミックスウルトラ

 未来。高く発達した技術により、コンピュータが洋服と一体化した時代。世界はその服を作るデザイナーと、それを着、そして戦うモデルが支配していた。そして、それは貧富の差が広がることも意味していた。

 少年、ファーガスは、WAR-KINGと呼ばれる戦いの服を作る。仕立て屋、デザイナーの見習い。しかし、半人前とさげすまれ、親方にはまだ服すら作らせてもらえない……。 あこがれの女性も春を売る……そんなスラム街で、無力感に襲われていた。 そんな時、親方が倒れたと言う知らせを受ける。 手術には250万かかると言う。そんな金はないと打ちひしがれる彼の元に、突然現れるやたらと元気な少女。彼女は、自分を双子の姉だと名乗り、そしてWAR-KINGで戦ってファイトマネーを得ればよいという。そして挑戦が始まる……。

 『R.O.D』の倉田英之が脚本を担当、独特の絵を描くイラストレーターにして漫画家okamaが漫画を担当した、近未来アクション。読了。

 なんというか脚本はとても倉田英之氏っぽいかんじであります。そしてそこに独特の線のokama氏+めがねでぶっきらぼうな少年+元気少女、といえばも~~~~。

 舞台となる世界は、コンピュータが服と同化した世界。デザイナーはシステムを折るがごとく服を作る。そしてトップブランドが世界を支配している世界です。そしてそれはまるで高度に発達した世界が、再び中世のような身分を、貧富の差を生み出してしまったという……。

 すごく世界観が破天荒でかつ独特。コンピュータ=服 プログラマ=デザイナーと言うことと、そしてWAR-KINGと呼ばれる戦いに結びつけるためにつくられたような、世界がいいかんじであります。さらに、戦いのシーンがすごく動いて伸びがある独特のokama氏の絵がぴったりあって……。かちっとかたまってない、有機物の、生きているものが戦っている感じで、主観の動き、伸びる線で描かれてます。なんというか細くて動きのある絵です。

 自分は……ファーガスが、ペルリヌに憧れを抱き、同時にどうしようもない苛立ちと、閉塞感と、絶望を覚える……そのシーンにぞくぞくしました。 ペルリヌさんのあのいつも眠そうな、ぼんやりしているけれどどこか違うものをみていそうなあの目がいいな……と。


評価は10中8。 そしてやっぱりちゃんとジャンプ系の王道はたどっているんだなぁ、というところがなんとも。

*1:無意味に戦闘シーンを長々と書いてみたり、無意味なサービスシーンとか……ああいうのがあると普通に小説として買って読む人はさめるんだよなぁ……映像作品をそのまま文字にするというか、脚本に加筆しただけのようなものはありがちだがつまらん。……最近は避けるようになったのでだいぶお目にかかっていないけれど。特にアニメがまだ製作途中なのに、小説執筆の経験が無い脚本家が書いており、さらにイラストがアニメスタジオの名前が入っている奴はちゃんと原作ファンならファンアイテムとしておもしろいけれど、いきなり知らずに読むと……おもしろいつまらない以前に「なにこれ」と思うだけでありまして。閑話休題。

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