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2007-10-19

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スペースプローブ (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

スペースプローブ (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

小松左京賞受賞者であったことと、日本の宇宙開発モノだったことで興味を惹かれた。

結論から先に言うと……「まだ青い」。


舞台は20年ちょっと先の日本。有人宇宙飛行計画が進行しており、初の月面着陸プランが実行に移されようとしている矢先のこと。

地球近傍を通過する彗星を探査していたプローヴが謎のメッセージを遺して機能不全に陥った。原因を探るうち、今までノイズフィルタに紛れて無視されていた微弱ニュートリノの痕跡から奇妙な物体の存在が浮かび上がる。


設定は面白い。かなり前進したかのように見える日本の宇宙開発と、その実何も変わらぬ体質の描写はなんとも象徴的だ。ハードSFとしても、なかなか味のある仕掛けを施しており興味深い。

その一方で妙な不満があるのも事実。中心的人物が宗教的かつ直情的で、正直こんな奴とミッション組みたくない。また、「あんなこと」をコンピュータにどう演算させる気なのか。60年代SFじゃあるまいし、そこは安易に「コンピュータが計算して答えを出した」はないだろ。


惜しい。色々と惜しい。

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