芹沢蔵書目録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-01-17

[]『シンギュラリティ・スカイ』 『シンギュラリティ・スカイ』 - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『シンギュラリティ・スカイ』 - 芹沢蔵書目録 『シンギュラリティ・スカイ』 - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)

シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)

重苦しい作品。舞台設定が「技術を制限し情報を統制した独裁国家」なのだから仕方なくもあるが、文体もそれにマッチした重苦しさ。

ハードSFを期待したのだが実際には地味スペースオペラだった。敵たる「フェスティヴァル」の存在理由/行動原理が面白い。

[]『移動都市』 『移動都市』 - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『移動都市』 - 芹沢蔵書目録 『移動都市』 - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

移動都市 (創元SF文庫)

移動都市 (創元SF文庫)

錆鉄の臭い紛々たる上質のディストピアにして冒険譚。走行する巨大都市という設定だけでもかなり胸踊るものが。


ところで何か他にも移動する巨大都市ものSFがなかったっけ?

(検索中)逆転世界 (創元SF文庫)だった。リクエストしておこう。

[]『ロケットガール』シリーズ 『ロケットガール』シリーズ - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『ロケットガール』シリーズ - 芹沢蔵書目録 『ロケットガール』シリーズ - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

これ確か、リアルタイムにドラゴンマガジン連載分を読んでいたのだけれど、ちょっと恥ずかしい絵柄だったのもあって単行本は買わず終いだったのだ。

がアニメ化を前に復刊されたのと、やはり野尻抱介作品は一通り押さえておこうと思い直したので購入。だが3巻が未刊行。


要するに低コストロケット小説である。かなり現実的である。壮大でないハーSFである。ただ設定が色々とアレゲ。

ロケットは打ち上げに膨大な燃料を要求する。ペイロードに比例して燃料消費も増える。であれば、可能な限りペイロードは軽い方が良い。そこで小柄な女子高生を採用。エローイ。

NASAばりの気密服はぱんぱんの風船なので身動きに不自由だし、減圧時間が必要なので船外活動まで時間がかかる。そこでぴっちりしたスキンタイト宇宙服。エローイ。

ロケットはM-Vばりの個体燃料、いや違ったハイブリッドロケット。今ならCAMUIで、と思うところだが何せ12年前の作品である。

アポロ風のカプセル型往還船はスペースシャトル式が流行った当時には見向きもされなかったが、事故(これも本書中で予言されてしまった)以来俄に注目が集まっている形態。

2巻では探査機オルフェウスによる冥王星探査、そして惑星定義の再考が予言されている。

スキンタイトにしたところで単なるネタではなく、今真剣に研究が進められている方式。

と、まあ実に示唆に富んだ作品なので宇宙もの好きは必読。


個人的なツボは10年越しのプロジェクトであるオルフェウスの夢を語る研究者。こういう所こそ、宇宙開発ものの正しい泣きどころだ。

トラックバック - http://book.g.hatena.ne.jp/DocSeri/20070117