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2006-11-17

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まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)と一緒に並んでいたのでついでに購入。ハヤカワへの登場は初めてだっけ?

グループSNEメンバとしての活動が印象に深くラノベ系へのコミットが想起される山本弘だが、実はSF作家としてもなかなかの書き手。個人的にはパワードスーツの傭兵を描いたサイバーナイト―ドキュメント 戦士たちの肖像 (角川文庫―スニーカー文庫)(シリーズ全体としては機械知性を含む壮大なハードSFだが、そのワールドガイドを兼ねて書かれたこの作品はフリージャーナリストの手記の形態を取っており、現実味を持たせることに成功している)などが思い出深い。


さて本書のレビューに移ろう。ハードSFあり、ホラーあり、ギャグ系作品ありの短編集になっており、様々なテイストが楽しめる。

サイボーグ009へのオマージュ「奥歯のスイッチを入れろ」は音速で行動できるサイボーグの戦いをリアルに描いた作品。

「メデューサの呪文」はある種の変形クトゥルフ作品と言えようか。

「シュレディンガーのチョコパフェ」は……題名からしてちょっとアレゲなナンセンスハードSF。

これ1冊で色々楽しめるお得な一冊と言える。欲を言えば長編も期待したいところだ。

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審判の日

審判の日

こちらは主にアイデンティティ問題を中心とした短編集。ヴァーチャルリアリティなどではなく宇宙の成り立ちなどから世界の根幹を揺がせて見せる手法は面白い。

ただちょっと気になったのが……(以下ネタバレ注意)

宇宙が「偶然にも現在の形で出現した」のだとすれば、過去積み上げられてきた理論そのものに何の裏付けもないことになりはしないか。それは単に「それが正しい」という記憶に過ぎず、実際には一度も検証されたことがないのだから。とすれば、その理論を元に宇宙の始まりを計測することも終末を予測することもナンセンスであると思うのだが、どうか。

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アイの物語

アイの物語

真の知性体たるAIについての物語。「アイ」は一人称としてのIであり、AIが感情を表現する複素数平面の虚数iであり、AIでもあり、また恐らくは愛でもある。

人間とは異なる知性体としてのAIを通すことで人間の知性性を再認識することとなろう。

バラバラに発表された短編を繋いで一つの長編に仕立て上げた手法は見事の一言。

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リスクテイカー

リスクテイカー

川端初期作品、金融SFである。「もし市場の動向が予測できる技術が登場したらどうなるか」その一つのシナリオがここにある。

金儲けには全く興味ないが、市場経済のシステムには興味がある。その辺りを判り易く学べたのは収穫。ていうか読みながらずっと頭の中でゲームシステムへの置き替えを考えてしまうのは職業病というか(職業じゃないけど)。

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今ここにいるぼくらは

今ここにいるぼくらは

小学生日記。半分覚えがあるだけにむず痒い。

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λに歯がない (講談社ノベルス)

λに歯がない (講談社ノベルス)

密室で殺された4人の男。その死体には歯がない。

今回は珍しく常識眩惑トリックではない。清く正しい新本格。

藍色藍色2009/11/09 01:32こんばんは。同じ本の感想記事を
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