芹沢蔵書目録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005-09-26

[]『カルドセプト(5)』 『カルドセプト(5)』 - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『カルドセプト(5)』 - 芹沢蔵書目録 『カルドセプト(5)』 - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

Culdcept 5 (マガジンZコミックス)

Culdcept 5 (マガジンZコミックス)

同名のボード/カードゲームを原作としたコミック第5巻。"竜眼の"ゼネスの出生が明かされ、愈々黒のセプターとの全面戦争に向け盛り上がる。

今回の目玉はセプターズ・ギルドのデュエル。本作はカルドセプトのルールやカード効果を大胆にアレンジしながらもルールを守って再現する手法が大変見事で、例えばハーピィの一撃を受けたコロッサス(HP70→40)にレプラコーンを使ってダイヤアーマーを装着(HP40→100)したものを、ナイトがリビングスピア装備(ST50→70)で強打(ST*1.5=105)して倒す描写など、演出だけではなく整合性を意識しているのが解る*1。 また、多人数相手のデュエルを制した結果としてゲーム上では1対3同盟戦で勝利する事で得られるサムライのメダルを授与されるなど、逆にゲーム上の設定をちょっとした小道具として巧く盛り込んでくる。


これだけ巧い人なのにこれ以外の作品が見当たらないのは何故だ。

*1:この後リビングスピアがクリーチャーとしてビジョンを倒すシーンに「STが10足りないのでは」と思ったら、作者本人の日記にて「ナイトが投擲することで支援効果を演出→ST-10で撃破可能」とのコメントが。成程

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2005-09-21

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唄う骨 (Bunkasha comics)

唄う骨 (Bunkasha comics)

化けの皮 (Bunkasha comics)

化けの皮 (Bunkasha comics)

前に書泉ブックタワーで平積みになっているのを見たとき、迷いながらも「Webで評価を確認してから」と思い保留したのだが、昨日秋葉ヨドバシの有隣堂で再発見したので縁ということで連れ帰った。


民話の残酷性を取り上げた作品は珍しいものではないが、戸田誠二の場合はアプローチが少し違う。彼が描くのは残酷な行為をはたらく側のコンプレックスと挟持である。衝動的に罪を犯し、それを抱えて苦悩に生きる者。罪が発覚し捕えられるという場面で静かに微笑む者。刑に処される時、謝罪とともに感謝を述べる者。


ところでこの作品のうち数篇を、以前読んだ事があったようだ。しかし掲載誌を手に取った記憶はなく首を捻っていたのだが、はてなダイアリーキーワードを辿ったところ彼が自らのWebサイトに作品を掲載しており、そのサイトを私がブックマークに要れていた事が発覚した。

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2005-09-15

[]ハイドゥナン(上下) ハイドゥナン(上下) - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - ハイドゥナン(上下) - 芹沢蔵書目録 ハイドゥナン(上下) - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

ハイドゥナン (上) (ハヤカワSFシリーズ・コレクション)

ハイドゥナン (上) (ハヤカワSFシリーズ・コレクション)

ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

上下刊合わせて1000ページの大作である。京極以来久々に時間をかけて読んだ。


基本的には沖縄諸島の地下で起きるマントルのダイナミックな活動を中心とした海洋地質学的SFなのだが、そこへ沖縄の巫女を中心とした神話/オカルト的ストーリーがかぶさり、両者をガイア理論(の延長線上にある超科学的仮説)などのアレゲな理論が繋ぐ。

構想は壮大だし海洋学は専門分野らしく緻密な描写がなされるが、少々飛躍しすぎという気もする(話の中心に神懸かりが存在するので致し方ないとも思うが)。

全体として大変面白いのだが、理論の基礎部分が先端科学ではなく超科学に拠って立つ為にハードSF愛読者としては一抹の不安感を拭いきれない。


……え〜、一言で片付ければ「超科学的『日本沈没』」か。

あとエウロパが取ってつけた感じでやや蛇足気味というか、あれはあれで一本に纏めた方が面白いと思う。

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