芹沢蔵書目録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2004-06-18

[]『召喚の蛮名』 [[『召喚の蛮名』]] - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - [[『召喚の蛮名』]] - 芹沢蔵書目録 [[『召喚の蛮名』]] - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

召喚の蛮名―学園奇覯譚 (Beam comix)

召喚の蛮名―学園奇覯譚 (Beam comix)

随分昔、まだRPGマガジンが丸綴じだった頃*1に連載していたクトゥルフ?ものの漫画。久々にエンターブレインから復刻*2を果たした。

少々ノリが軽く、徒にヤバい存在が出て来過ぎるきらいはあるものの、コントラストの高い(ややもすれば耽美に傾きかねない)絵柄と相俟って雰囲気は良好。

クトゥルフものの漫画で成功した例は殆どないような気がするが、これはその数少ない一作と言える。

*1:やや記憶が曖昧であるので、実際には平綴じになった直後だったかも知れない

*2:或いは刊行自体初めての可能性もあるが

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2004-06-16

[]『掌の中の小鳥』 『掌の中の小鳥』 - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『掌の中の小鳥』 - 芹沢蔵書目録 『掌の中の小鳥』 - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

ISBN4488426034:detail

Amazonにお薦めされて気になっていた。バー「エッグ・スタンド」を主な舞台として展開する推理短編集である。

多分北森鴻の絡みで薦められたのではないかと思う。「香鳴屋」シリーズあたりと似た印象があるから。もっとも、あちらは店主が探偵であるのに対し、本書ではバーはあくまで謎についての会話が交わされる場所であって、探偵はカップル(の、主に一方)なのだが。

内容が殺人のような物騒な話ではなく、日常生活で出会った謎に合理的な解釈をつける、というもので、全体に穏やかな雰囲気が心地良い。

たった5編なので短時間で読み終わってしまうのが残念である。暫く彼女の作品を追いかけてみたいと思う。

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2004-06-15

[]『イカロスの誕生日?[[『イカロスの誕生日]]』 - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - [[『イカロスの誕生日]]』 - 芹沢蔵書目録 [[『イカロスの誕生日]]』 - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

イカロスの誕生日 (ソノラマ文庫)

イカロスの誕生日 (ソノラマ文庫)

当初は『復活の地』を買おうかと思って書泉に立ち寄ったのだが、異世界もの(正確には異星?)だったので敬遠して他を漁った結果目に留まったのがこれだった。

小川一水は他にも色々書いているが、私はどうもライトノベルがあまり得意ではなく、SF色よりキャラ性が前面に出ている(ように思われる)作品を敬遠しがちである。

その中で本作は抜きん出てSF色が強いとは言えない(実際、ギミックはブラックボックス化して科学考証は放置気味である)が、本格的なSF描写よりはSF的ギミックを通じて社会の変化を書くもので、これは『第六大陸』?にも通底する小川SFのスタンスかもしれない。


遺伝子的には人間と変わらないながらも翼---と言っても鳥のように羽ばたく為のものではなく、重力に何らかの作用を及ぼす器官としての---を持ち空を飛ぶ人々「イカロス」。奔放で地上の規則に囚われない彼らの生き方は社会を脅かすものとして排斥され、その存在が社会を変えてゆく。

どこかで似たような感覚を味わったことがある……と思ったら『サトラレ』?だった。科学考証よりも社会考証が強く出た書き方に一種通づるものがあるのだ。

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2004-06-04

[]『MOONLIGHT MILE(8)』 13:28 『MOONLIGHT MILE(8)』 - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『MOONLIGHT MILE(8)』 - 芹沢蔵書目録 『MOONLIGHT MILE(8)』 - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

MOONLIGHT MILE (8) (ビッグコミックス)

MOONLIGHT MILE (8) (ビッグコミックス)

月面に来たお色気キャスターと事件の話。連載中はかなり引っ張っていたような気がするけれど、単行本として読むと結構な急展開。

[]『ラー』 13:28 『ラー』 - 芹沢蔵書目録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『ラー』 - 芹沢蔵書目録 『ラー』 - 芹沢蔵書目録 のブックマークコメント

ラー (SFシリーズ)

ラー (SFシリーズ)

エジプトのピラミッドの秘密に関わる話。歴史改変を得意とする作者だが、今回はタイムトラベルという正統派SFネタである。但しタイムマシンは単純に小道具としてのみの扱いであり、全体の印象はむしろif歴史もの的。

宗教を中心に据えてその教義を揺るがすお得意の手法を用いているものの、(これはEx Opere Operatoの時にも感じたことだが)宗教の根幹を揺るがそうとも読者レベルではなかなか衝撃に結び付かない。

例えば進化論は「神が七日で世界を創造し、その後ずっと同じ姿である」と信じていた時代には大変な衝撃であっただろうが、それが作中で明かされても、既にその知識を得ている我々には些かの衝撃もない。

無論、作中の人物が受ける衝撃を想像することはできるのだが、SFの魅力は基本的に読者の受けるSens of Wonderの衝撃であり、その点では手法として行き詰まりを感じてしまう。

まあ、ある意味でこの作品の白眉はそこではないのだが、もう一方の結末についても大きな衝撃ではないので、全体としての印象は少々弱い。

とは言え読中に退屈させられるようなことはなく、短い時間で一気に読み終えてしまうことだろう。決して悪くはない作品なのであるが、それだけにもう一押し欲しかったところ。

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